ez 0411-050408


2005.2.1(水)-2.5(土)

 久々に長文を書こうかと思います。
 なんか、知らんよ。すべて書きます。


 あらすじ…スペック等。
 
第一部 シスプリ写真集…マクラです。ざっと読んでください。
 
第二部 うまい棒3000…ファン必見!うまい棒(・∀・)ウマシ!
 
第三部 のぞみ…読む必要なし。



 あらすじ。
 僕はジャッキーこと、Jacky in the park。
 早稲田大学教育学部国語国文学科(強調)の2年生。

 故郷、名古屋にU子というそれはもう愛おし~い恋人がいて
 バイトは家庭教師。

 大学受験を控えた高校三年生を教えている。
 私大志望なので、受験期まっさかりである。
 普段は時給制で、週に数回、数時間ずつの指導であったが、
 2月は受験期ということで、月給制。
 8万円やるから、回数・時間指定無し。来られるだけ来て、やれるだけのことをしてくれ、というわけだ。
 大学の試験中も、僕はなんとか時間を割いてほぼ毎日指導にあたっていた。
 時には朝9時から22時まで、なんて日も。それでも勉強を教えることは苦ではない。

 1月の終わりからは、「定期試験期間」ということで、ほんの2,3日の休暇を頂いた。
 2/2にすべての試験が終了するので、3日からはまたみっちり指導するつもりでいた。
 のだが…






【第一部 シスプリ写真集】



 2/1。久しぶりの休みだ。明日に控えた定期試験の勉強なんかするわけもなく、
 僕は片栗粉氏夕才氏とともに、新宿へカラオケをしに行った。



 盛り上がった曲ベスト3



 3位
  ちょこっとLOVE  プッチモニ




 2位
  LOVEマシーン  モーニング娘。





 1位
  さくらんぼ  大塚愛






 平均年齢21歳、大の大人三人が、ソファの上で、飛んだり、跳ねたり。
 「イェイ!」
 「ウォウ!」
 「わっははは」
 「もう一回」




 カラオケを終え、ラーメンを喰い、

 (・∀・)ウマシ!の過去形を(・∀・)ウマシケリ!とする件について語り合った後、
 3人で練馬区の僕の家に向かった。
 どういうわけだか、西原夢路という男も来ることになった。
 どういう男かというと、こういう男である。


 まったりと酒を呑み、ちびりちびりと語る。
 僕はいつもほどは呑まなかったが、
 少しずつ気分がよくなっていったのを感じていた。


 そう、僕は酔っていたのだ。
 だからあんな発言が飛び出したのである。
 それだけのことだ。


 僕の家に、ゆえあって、シスプリの原画集があったんです。
 これ、プレミアついてるんですけど、安く売ってたんで、とりあえず買っておいたわけで。
 んで、アマゾンに売りに出してみたところ、買い手がついたんですね。イェイ。
 発送の前に、一度じっくり見てみよう、と思って、開いてみると、これがまた、


 (・∀・)ウマシ!


 少しだけ手放すのが惜しくなってしまいました。
 なんだか見入ってしまいます。
 プレミアがつくのもわかるな…と思い、思わず発した一言が、


 「いや~、なかなか質がいいよ、

 この写真集




 もうオシマイかなと思いました。


 その夜は、だれかが嘔吐することもなく、平穏に過ぎました。



 寝る前に、「明日は夕方の5時からバイトなんだ。だから今夜はたっぷり寝られる」と夕才氏は言いました。

 夜が明けると、彼は飛び起きました。午前9時でした。


 夕才「…バイト遅刻した!」


 僕「( ゚Д゚)ポカーン」


 夕才「これから首都高に乗ったら、八王子まで何時間かかるかなあ!?」


 彼は必死でした。






【第二部 うまい棒3000】



 2/2。僕は16:30~テストでした。
 明日からはまた仕事に励まねば!
 昨日はカラオケに飲みにと、ちょっぴり羽目を外しすぎたなあ、などと思いつつ、テストを受けました。
 「日本現代文化論」という科目です。



 問題:「この一年間で、諸君が“日本現代文化”の最大の事件だと感じる事例を一つ取り上げ、なぜそう思うのか、論じよ。」



 解答時間は60分。
 僕は20分間ほど悩んだ挙げ句に、
 「ドラえもんの声優が交代すること」を選び、
 解答用紙いっぱいに持論をぶちまけました。
 良か優かはくると思います。
 絶対に。
 なぜなら先生が何を書いても良か優をあげると言っていたから。


 同じ授業を履修していたYさんという女の子と、テスト後にお話をしました。


 Y「今日ね、うまい棒祭りやってるよ」



 ナニ



 僕「 >>Y
    詳しく」



 Y「大隈講堂の前で四時半からやってるよ。」



 現在17:30。

 まだ間に合う!


 僕「ありがとう!いってくるよ!」



 僕はうまい棒が大好きなのだ。
 時折、僕は大学にお弁当を持っていくが、
 それはたいてい、タッパーに米を詰めただけというシンプルなものだ。
 その上に生協で買ったうまい棒を粉にしてまぶして食べるのが通なのだ。
 既に棒ではない気がして邪道くさいが通なのだ、それが。


 Entertainment Zoneは永遠の19歳、うまい棒が大好物のジャッキー、やざきが個人で運営しています!



 僕は走った。
 思い切り走った。
 でも大隈講堂には誰もいなかった。どういうことだ?


 僕は校舎まで戻り、チラシを探した。
 イベントならば、チラシが貼られているはず!
 あった。
 「うまい棒3000」というイベントらしい。3000?どういうことだ?今年は2005年だぞ。
 2000年ですらないのに!
 開催場所・時間は書かれていない。
 主催者の連絡先があった。
 僕は電話をしてみた。
 通じない。
 メールを打ってみた。
 こういうイベントを催すのはどうせ変人なのだから、普通なメールではいけない。
 かといって複雑なネタメールを作成している時間はない!
 その結果↓






 「うまいぼうどこか たのむ」






 虚しく、メールが返ってくるよりも先に電話が通じた。
 ちっ
 「すいませんジャッキーですがうまい棒はどこでやっていますか!」
 「新学生会館のW406に来てください」
 「ラジャー了解!」
 ガチャ。



 僕は走った。
 そしてW406の扉を思い切り引いてみた。
 開かない。
 今度は押してみた。
 やはり開かない。
 …引き戸か!
 いや、
 開かない。
 そうか、シャッターだな!
 開かない。
 呪文か。
 しかし思い浮かばない。焦る。廊下を歩く人々が僕のほうをちらりちらりと見てくる。ちぃいいいいいい!!
 これでは呪文を叫ぼうにも叫ぶことができない。
 扉をドンドン叩いてみる。
 反応する気配すらない。
 どうしたことだ!?
 かつがれたのか?
 途方に暮れて、もう一度メールをする。「扉が開かないのですが!」


 隣の部屋の扉が開いた。
 「あ、すいません。407っすね」


 (・∀・)ヌッコロス!


 そこには信じられない光景が広がっていた。


 うまい棒3000


 床に散りばめられた3000本のうまい棒たち!


 そしてそれに群がりうまい棒を貪り喰らう数十人の男たち!


 あ、ああ、ああああ…    あああああああああああああああああああああ!!


 あああああああああああああああああああああああ@w」おぺtg0rが0mりーあ、lgsgj7qあhちんちんrん^¥


 僕は無意識のうちに
 床に転がったうまい棒なっとう味を手に取っていた。
 取り憑かれたようにビニールを破り、食らいつく、そして叫ぶ!




 うまい棒(・∀・)ウマシ!




 うああああああああああああああああああああああああ




 僕はそのファーストうまい棒なっとう味を胃袋に流し込むや否や、
 手近なうまい棒を掴み、口にくわえた。
 もう味なんか関係ない。
 そしてまた一本、また一本と、合計4本のうまい棒を一気に口にくわえた!



 まるでガンタンクの手のように!



 周りからは、なんだあれは、誰だ、知り合いか、いや、見たことがない、いったいなんなんだ、
 と驚きの声が挙がる。

 そして誰かが言う。





 「それはストローだよね?」





 僕は大きく頷いた。


 日本酒が、僕の目の前に差し出された。
 飲むしかない。
 飲んだ。
 歓声が上がる。狂っている、この空間は。この空間はァアアア!



 僕は4本のうまい棒を両手で大袈裟にへし折り、自己紹介をした!



 「どうも、ジャッキーです!!」



 イベントに遅れてしまった場合、その場に溶け込むために必要なものは、第一印象のインパクトである、
 しかも初対面の人間しかいない空間であればなおさら。
 行為はもちろんだが、名前にもインパクトが要求される。
 覚え安さと、奇妙さ。
 ここで「ジャッキー」でなく、「吉田」とでも名乗っていたならば、なんのインパクトもないただの変態である。
 「ジャッキー」というへんてこりんな名を名乗るということは、「この男は、このへんてこりんな名前からして、へんてこりんな行為をして然るべき人物であるのだなあ」というイメージを皆の頭に植え付けるためなのである!!
 これによって、僕はへんてこりんな行為をすることによって差別されない、「変人」として振る舞うための正当性を獲得するのだ!

 つまり、彼らの頭の中に僕は、
 「うまい棒4本を口にくわえストローにして日本酒を飲むジャッキーという名前の変な男」
 とうまくインプットされたに違いないのである!
 大成功!これで、馴染めた!




 (・∀・)ウマシ!




 それから後は、うまい棒をひたすら食したり、うまい棒タワーを製作したり、うまい棒合戦をしたりなど、盛りだくさんな内容であった。
 個人的にはこんなこともしてみた。


 (・∀・)ウマシ!


 (・∀・)ウマシ!
 僕に釣られてか、参加者の何割かは「(・∀・)ウマシ!」を連発していました。
 なんて素晴らしい空間!素晴らしい時間!


 だが、…さすがにうまい棒を3000本喰うというのは、無謀であった。
 1000本、いや、2000本近く余ったかもしれない。
 その余ったうまい棒は最終的にどう処分されたのか!?






 僕ら、がんばって、






 新学生会館前で配りました




 「うまい棒でーす!よろしくおねがいしまーす!」

 「やおきんをどうぞご贔屓におねがいしまーす!」

 「うまい棒でーす!うまいですよー!」

 「試供品でーす!ありがとうございまーす!」

 「就職を考えてる方ー!やおきんはこれから伸びますよー!」





 すべて配り終えたとき、

 主催者の胴上げが始まりました。


 ワショーイ
 ワショーイ


 でもその後の

 3000本目を受け取った人の胴上げの方が盛り上がったのは
 秘密です。



 こうして僕らのうまい棒な夜は更けていく…。


 (・∀・)ウマシ!






【第三部 のぞみ】



 うまい棒3000から帰り、パソコンをつける。


どうして。。。


 1/28~2/2までの6日間で、U子からメールが4通しかきてない。
 一日0.75通。
 放置プレイも甚だしい。
 ブログには殺してやりたいだの死ぬだのと、そういうブラックなことばかりが書き連ねてある。
 手とかも切ってるみたい。
 電話をすると、たいてい電源が切れている。
 とても心配。
 そういうのが色々あると、些細なことでも引き金になる。

 狂った。

 僕は狂って、死ぬ、と思った。死にたいと思ったわけじゃない。ただ、自分は死ぬんだろう、という予感がした。
 女の子一人に何を翻弄されているのか、と我ながら思うけれども、仕方がない。
 そういうものだ。

 僕はU子が思っているほど心の強い人じゃない、と思う。かといって、本格的な鬱に陥ってしまうこともない。だけど、友達の言葉を借りるなら、「人よりちょっと我慢強い」らしい。でもね。僕は何よりも、我慢することがキライだ。でも、できちゃうから、するしかない。中学校で陸上部だった友達がいて、「走るのはキライ」と言っていた。じゃあ、なんで陸上部なんかに入ってたんだ、と聞いたら、「だって、良い記録が出ちゃうんだもん」と言っていた。いやらしさなんかではなく、かなしみみたいなものを、僕は感じた。

 それだから何かあるとすぐに壊れたくなるし狂いたくもなる。ただそれを他人に見られ知られるのは歓迎されたことではない。だけど知ってほしい。あからさまには知られたくないけれども、どこかで気付いていてほしい。そんな思春期にありがちの心。

 僕は高校で知り合った女の子に相談をしていた。
 以前にも、どうしようもなくなったときに、助けて貰ったことがある。感謝している。
 その子と話していて、僕は考えた。僕にとって大切なものは今、何か。
 「生やせるだけ心臓に毛を生やせ」と、松本零士先生が言っているのを、僕は講演会の最前列で聞いていた。
 心に残っていた。
 自分勝手に生きて、悪い事なんてないんだと思った。
 それで決心した。
 会いに行こ。


 次の朝、早くに大学へ行って学割を発行し、その足でJR高田馬場駅の改札をくぐった。品川駅で「のぞみ」に乗り換えて、午前のうちには、名古屋についていた。新幹線を降り、在来線で共和駅へ。
 電車の中では、くだらない文章を書き連ねていた。この異常な愛情を。伝えたいことをすべて。
 でも書いていくそばからそれらは要らない情報になっていく。灰になる。
 心は言葉で考えないから。
 昨日食べた数十本のうまい棒が、おなかの中で暴れている。気持ち悪い。次の瞬間には腐敗していく言葉たちを止め処もなく産みだし続けながら、うまい棒、暴れる。僕、悶絶。言葉、産まれ、死に、背後から僕の脊髄アタリにチョップを喰らわす。
 自己嫌悪なんかじゃもう、素直に遊んじゃいられないような年齢になってしまった。


 「今から会いに行くよ」とメールを送っておいた。
 「今日は無理です」と返ってくる。僕はもう新幹線を降りていた。「一日中バイトだから。」
 休憩時間らしい。


 電車を降りて、東京から担いできた自転車を組み立て、U子のバイト先の喫茶店に向かう。
 入店して、店長らしき人に勧められるまま、ソファ席に座る。U子の姿は見えていた。僕は少し、ばつの悪そうな顔をしていただろうと思う。

 店長らしき男の人に、注文をした。
 運んできたのは、U子だった。

 その時の僕の想いは、この一言に尽きる、と、思う。




 萌 え ! ! ! !




 うはwwwwwwwwwww制服wwwwww萌えwwww
 wwwwwwwwwwwうぇwwwww(・∀・)ウマシ!


 うはwwwww
 世界にこれほどかわいい女の子は他にいません絶対に。たとえシュミが悪いと(本人から)言われようとなんだろうと、ここはひけん。
 もう、ときめいて。


(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!(・∀・)ウマシ!


 ずっと眺めていた。
 ストーカーまがい。
 この喫茶店、近所にあったら、確実に通い詰める。萌え。


 _ |  ̄ | = ○ ト ゙ カ ー ン



 「もう春休みなんですか?」
 かわいい店員さんに話しかけられて、少し緊張した。
 「一応ね」

 U子は違うバイトが9時まで入っていて、喫茶店は4時で終わり。僕は5時間もすることがないので、高校の友達の家に行って、ひたすらヲタ話に花を咲かせたり、また高校の友達のバイト先に冷やかしに(行くという名目でU子のことを相談しに)行ったりした。

 したらだいたい9時。出待ち。
 10分くらい待つと、


キタ━━━(゚∀゚)━━━!!


 いやしかしね、結局9時過ぎまでまともに逢うことはできなかったのな
 要するに



 の ぞ み 乗 っ た 意 味 皆 無



 いや、皆無じゃないよ。気持ちは伝わったはずだよ。気持ちは。うはw


 ここまでは比較的よかった。
 しかしこれからが散々だった。


 僕は精一杯、U子の前じゃてんでへたくそになっちまう言葉で、ジショウはあかんしたらあかんでしたくなったらおいちゃんにゆうんやでと熱弁を振るった。でもU子は「してないしてない」「気のせい気のせい」「知らない知らない」「わかんない」を繰り返す。
 とても冷たい。
 話していると「寒い」「おなか空いた」と、こうくる。え、そいじゃ、家に帰すしかないやん?ごめんにゃ。

 あんまり詳しく書かないけど、とにかく会話が成立しなかった。

 「なんかあったら言いなよ」→「なんにもないし」
 「最近元気ないんじゃないの?」→「そんなことないよ」
 「リスカあかんで」→「してないよ」
 「心配しとんやで」→「うん」
 「大好きだょv」→「あっそ」
 「わし、要らんか?」→「さあ」

 →「ふーん」
 →「で、何がいいたいの?」
 →「なんなの?」
 →「さむい」
 →「おなかすいた」
 →「あっそ」
 →「あっそ」
 →「あっそ」
 →「あっそ」
 etc.

 いや、わかってるんだ。僕の質問がやたらめめしいものであることもわかってるんだ。だけどそういう質問をあえてせねばならんところまできてしまっていたのだ。状況もだし、僕自身の精神状態もだし。
 たぶん、U子は本当に寒かっただけなんだろうな。正直な子だから。寒くてしゃーないから、こっちの話に注意がいかなくて当たり前だな。凹んで、死にそうになりながらも、その辺のことを割と早めに感知した僕は、とりあえずU子を家に帰した。たぶん向こうも本当は淋しかっただろうけども、とりあえず帰した。僕は死ぬかと思った。そういう予感。
 また一月、逢えないかも知れないのに。別れ際に言われた、「じゃあ、また3月にね」って、あまりにも残酷なせりふ。別れのちゅーもなく、手を握るでもなしに。僕はとにかく、どうしようもなくて、U子の頭をなでて、よしよし。つって、きびす返した。

 とりあえず、坂を下って、自転車が倒れた。僕は泣いた。ひどく泣いた。顔をずぶ濡れにして自転車をまたいだカッコで、地面に足つけて、ゆっくりと歩いた。自転車で下ればわずか10秒足らずの道を、ゆっくりと、ゆっくりと、泣きながら歩いた。もうダメだと思った。MDP。

 Mou
 Dame
 Po


 僕はどうしようもなかったから、電話した。U子に。
 出てくれた。少しビックリした。
 そんくらい思春期なんですよ。万年。高校の頃と、ちっとも変わっちゃいない。だめなものは、だめなんだ。ダメ人間は、ダメ人間。クズなんだ。ばかなんだ。考えなしなんだ。ガキなんだ。いつまでもこのままであるよ。そんなわけには、いかないんだけど。
 がんばるけどさ。

 「ありがとう」

 「え?」

 僕は正直、本当にわからなかった。普通に考えたら、U子が何に対してありがとうと言っているのか、わかる。僕もそうかもしれないと思った。でも違うと思った。僕は、実は別にそんなにこの子は僕のこと好きじゃないんじゃないかってホントに思ってた。僕はこの子にとって存在している意味がないのだと思っていた。だってそうです。いる意味がない。なんの役にも立たない。むしろうざったいくらい。僕がいるから、だめになるのかもしれないし。そういう、ネガティブな心をもってた。いつも通りです。いつも通りです。
 いつも通りです。

 「今日、会いに来てくれたじゃん」

 「アメとムチの使い方が、へた!」

 僕は思わず叫んだ。何もそんな、ここまで、ぼろぼろになるまで、ぶん殴ってから、アメ?いや、はや、ああ。世界一おいしい、アメですからそりゃ、それでも僕は、癒されるんだ。とても。ほんとにおいしい。これがなかったら、今この文章を書いてる僕はいないんじゃないか。自殺とかはそりゃ、せんにしても、あのままフラフラ自転車で20キロも走ってたら、きっとどこかで事故に遭って、生きる気力もあるかわかんないし、死んでたかも。とか思うと、いや、電話してよかったです。なんか、なんだろうね。やっぱ、U子、比較的あったかいとこに入ると、機嫌、よくなるちゅうことなんかね。うはwwwwwwwwwwwそれがU子クオリティ。


 帰り道、相談に乗ってくれた方々に電話。自転車で走りながら。
 「概ね、ダメでした」
 もしU子に電話してなかったら、「概ね」はなかって、「完全」だっただろうな。

 二十歳にもなって、これだ。


 本当は、U子にちょっと逢ったら、そのままUターンして、東京に戻るつもりだった。本当は今日もバイトにいかなきゃいけないし、明日こそは絶対にいかないとまずい。だけど、あのね。
 このまま帰れない。死ぬか、生きるかの瀬戸際だから。東京には行かずに、実家に戻る。

 実家に帰って、両親への挨拶もそこそこに、絶望寝入り。
 でも、なんか、なんだ。わけがわからん。いっぱい、U子から、朝にかけてメールキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
 キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!!


 朝起きると、何通か、U子からのメールがたまっていた。
 こんなことはまずない。普段は、こっちからメールして、返ってくるのが奇跡みたいに嬉しいのに。
 どうやら、お友達との約束を蹴ってまで、予定を空けてくれるみたい。だから僕も、バイト先から、「解雇します。」ってメールが来たときも、すぐに東京に戻らなきゃ、って思ったけど、have toとwantは違うわけで。ああハイそうですか、むしろU子に会える時間は増えるし拘束感がなくなって嬉しいですよってなもんです。ただ、

 自分はとことんまで、社会的にダメ人間なんだな、ということを思い知らされた。
 指導にあたるべき日の朝に、のぞみに乗って恋人に会いに行くなんて、そりゃ、解雇もされます。
 もう一年半以上、続けてた仕事先だったんだけどね。
 ファミレスの仕事も、2ヶ月だけやって、いつのまにか、辞めてた。

 こんな僕に未来はあるのか?
 U子とケコーンして幸せな未来を築き上げるだけの資格と、チカラはあるのか?と。

 凹んでしまった。
 だから是非もなく、今日はU子に逢わないと。

 出発しました。
 また20キロ、自転車を漕いで。
 家の近所の公園で待ってて、U子がやがて現れて、とても御機嫌で、昨日とは別人のよう。
 忘れていたのを、思い出した、っていう感じかなあ。
 ずっと
 忘れてたのかにゃ。にょ。にゅ。ぴょ。
 はじめまして美紗っス!つきあってくださいっス!
 私は天使っスから。


 U子はもともと僕の高校の同級生Sさんと食事をする予定にあったのですが急遽変更、その三人で大カラオケ大会と相成りました。

 ああ
 U子の

 川本真琴萌え

 ヒスブル萌え

 サクラサク(林原)萌え

 モットー萌え

 さくらんぼ萌え

 愛内里菜にもとりあえず萌えておく。

 でもやっぱあれですね、川本真琴。さいこう。
 岡村靖幸を女の子にするとこうなるのかあ、みたいなね。おもれー。

 萌えーえーえーえーえーえーえーえーえーえー


 芸風が変わってきたジャッキーさんにとまどいを覚えている皆様ごめんなさい。


 そのためにうまい棒3000を書いたわけ?
 で


 カラオケ終わって3人でお酒を飲みました
 ダメだしをされたり しましたし
 Sさんはいろいろと僕のことフォローしてくれて嬉しい限り


 J「U子だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき(一部誇張)」

 S「あんた、恋人を目の前にしても普段と愛情表現まったくかわらんね」

 U「いや、まだおとなしいほうですよ」

 J「そうかも…」


 微笑ましい時間が過ぎていくでありました。
 昨日の夜のことがウソのように、二人きりになると、ふにゃふにゃしました。
 ちょっと端折ります。
 そんなこんなで朝を迎えます。
 二人乗りで坂をぐいぐい登ったりして疲れましたが。
 お金がどバーンとノーナリましたが。
 「なんだか昨日は昂哉と一緒にいなきゃいけない気がしたのv」

 _| ̄|=○ドカーン











 死んでもいいです。
 上げるだけ上げといて
 後で笑えないオチが待つような気がしないでもないですがね。


 現金35000円と
 月給8万円+ボーナスと引き替えに

 僕はU子の愛をひとまず得られたわけで。
 よかったと言わねばなりませんね。あー萌えた萌えた。






 _| ̄|=○ドカーン

ez 0411-050408