ひごろのおこない/Entertainment Zone
⇒この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などとは、いっさい無関係です。

過去ログ  2026年3月  2026年4月  2026年5月  TOP
2026.4.1(水) 夜学バー10年め(9周年)
2026.4.2(木) 自転車ルール改定
2026.4.3(金) 体調が燃えている
2026.4.4(土) 株ですね! そうなんですね! 答えてください!
2026.4.5(日) 聖なる騎士を埋めてやった(ドヤ!)
2026.4.6(月) 拙早な人生
2026.4.7(火) 終電で茅野へ
2026.4.8(水) 茅野→岡谷(初)1
2026.4.9(木) 岡谷2
2026.4.10(金) 岡谷→夜学
2026.4.11(土) 大衆演劇は落語
2026.4.12(日) 自転車とアルコールチェッカー
2026.4.13(月) 病院とヤンチャ界
2026.4.14(火) 続き 世界は分けられ、閉じていく
2026.4.15(水) おなかいたすぎ1
2026.4.16(木) おなかいたすぎ2
2026.4.17(金) はらいた紀行 茅野
2026.4.18(土) はらいた紀行 岡谷
2026.4.19(日) はらいた紀行 岡谷→塩尻→岡谷
2026.4.20(月) はらいた紀行 土浦1
2026.4.21(火) はらいた紀行 土浦2
2026.4.22(水) はらいた紀行 土浦3
2026.4.23(木) はらいた紀行 土浦4
2026.4.24(金) 近況と予定
2026.4.25(土) パソコンの初期設定
2026.4.26(日) 人生 初 入院
2026.4.27(月) 入院2日目(4/25)
2026.4.28(火) 入院3日目
2026.4.29(水) 食事について
2026.4.30(木) 入院四日目

2026.4.1(水) 夜学バー10年め(9周年)

 詳しくは日報。例年通りそれなりであった。順張りしてくださった方々ありがとう。
 10年めはとにかくがんばります。とりあえず本出します。がんばります。
 そのため日記は断腸の思いで簡素になります……と言ってできたためしがない。今回こそ。ドロン!

2026.4.2(木) 自転車ルール改定

 実際4月のページつくったの12日の深夜、もう13日になってますからね。簡素にしないと追いつけないのです。ビューン!
 4月1日から自転車に青切符導入、ってことで自転車人間たる僕はいろいろ対策練ってます。そしたらこの日(2日)に撤去されました。1日の夜(ってか朝)検挙に怯えて歩いて帰ったから、お店の前に置きっぱなしにしてあったのである。つって同じ場所に9年間置き続けて一度も持って行かれたことはなかった。僕のだけでなく、ほかの自転車が持って行かれた形跡もなかった。それがこのたびは「撤去しました」札のついた三角コーンがドーンと置かれ「二度とここに置くなよ」と言っているかのようだった。建物の持ち主である永谷(不動産屋)が通報したのでは?と疑いたくもなるが、さすがにそこまでワルじゃないっすよね? いかんいかん、そんなわけない。永谷とは一蓮托生、仲間じゃないか。ウウ。信じたいために疑いつづける~♪←歌ってる
 取り返すには5000円持って清川(遠い、駅とかない)へ行かねばならない。家から歩いて1時間くらいだからマァ別にそれはいいんだが、せっかくなのでしばらく自転車のない生活をしてみよう。
 ところで4月1日から取り締まりは厳しくなったのか? 実感としてはNO。一度も警らの警官を見ていない。珍しく交番前に立っているのを一度だけ見たのと、パトカーを一度遠くに見かけたくらい。夜中や未明に長距離歩いてるのにな。もうちょっと様子を見るが、やはり厳罰化とは抑止力のためであり、つまり人件費を削減したいってことなんだろうな。

2026.4.3(金) 体調が燃えている

 ハッピーバースデー。誰とは言わんが。個人情報なので。
 26日から続いた9連勤は4日の朝をもって終わり。さすがにくたびれたし、ちゃんと体壊した。風邪は根性で治したり予防したりできる(この工夫についてはいつか書きたい)が、わたしゃ胃腸が悪いんじゃ。6日に完全に燃え上がり、12日深夜の今も苦しんでいる。酒をしばらく控えにゃどうしようもないな。と言って7、8、9日は長野県にいて、連続で飲んでしまった。そのせいで治るもんも治らない。今度また土浦に行く(今日=12日決まった)が、ノンアルコール微カフェインでいってみるか。酒場で酒を飲むのはイージーモード。飲まない練習をしてみよう。

2026.4.4(土) 株ですね! そうなんですね! 答えてください!

 株といえば堀江由衣。「ノリを入れ忘れている!」と店主に詰め寄る人(の声の人)です。ほっちゃんが株を持ってたり売り買いしてるかは実のところよくわからないのだが、ほっちゃん自身が株。
 僕も(株)をつくったからには株主ってことになるのだろう。株のことをわからずに(株)をやるのもなんだからついに証券口座つくっていくらか株を買ってみた(大人!)。
 それでわかったのは、株を持つってのはやはり「世の中のあらゆることに興味が出てくる」という副作用がある。「気になってしまう」とも言える。前向きに捉えると政治や経済のニュースに敏感になって新聞を読むのも楽しくなり教養深まるわけだが、同時に「無関係ではいられない」ということでもある。僕のようにのほほんと生きていきたい人間にとってこれはノイズである。お金は糸となって人と社会を結びつけ、マリオネットのように操ろうとする。社会の動きと人間の意識とを繋げて動かそうとするもの。株式にはたぶんそういう側面がある。
 幸いお金への執着は低いから株の上下で一喜一憂はしないけど、気になることは気になりますよね。なんでもゲームだと思っちゃうから、ゲームだと思って面白がっちゃうところもある。
 たぶん投票もまったく同じなのだろう。「興味が出てくる」「気になってしまう」というだけでなく、「無関係ではいられない」という副作用もある。買った株に「上がれ! 上がれ!」と願うように、票を入れた相手に思い入れてしまう。それは時にノイズ。投票は人を偏らせる。
 何とも関係なく生きていきたければ株も投票も遠ざけたほうがいい。そうはいかないと思えば、参加するしかない。社会に。アー。面倒くさいね。そして僕はしっかりと主張する。別に参加する必要はないと。ただ美しく生きていくほうがずっと大切であると。

2026.4.5(日) 聖なる騎士を埋めてやった(ドヤ!)

 こないだ上北町の「R.」でバンプオブチキンのプロモ(プロモは古い!)が流れていて、ほとんど初めてフジクンと呼ばれている人の歌っている姿を見たのだが(マジ)、めっちゃカッコいいですね。こりゃ売れますね。僕がバンプオブチキンをまったく好きにならなかった最大の理由は、歌っている姿を見たことがなかったからなんでしょうな。見たらカッコよくて好きになりますよこれは。なんというか「雰囲気がある」。本当に褒めている。マジでカッコいい。これは人を狂わすでしょうね。
 一方で、カッコいいだけでものごとを好きにならない僕は、当時もしプロモやライブを見ていたとしてもそれほど好きにはならなかったと思う。

2026.4.6(月) 拙早な人生

 いろんな面で、「流れ」が来ているなと思う。今なら僕の言っていることが伝わりそうな気がする。自分で言うのもヘンだけど、やっぱり僕は早すぎて、拙すぎたのだ。
 成田悠輔○□さんが去年出した本の中で「一物多価」ってことを言ってて、つまり「一対一対応の終焉」ってことだと僕は捉えたんだけど、やっぱそうなっていくんじゃないか。一つの物差ししかない世界の終わり。また彼は「数値で捉えられる尺度はなくなる(測れない経済が実現される)」みたいなことも言っていて、これも僕が何年も前からこの日記でずーーーっと訴えていることに重なる。「天秤」とか「数直線」といったものを僕は散々呪ってきた。
 量の世界から質の世界になっていく。たまたま僕は質の世界のほうが性に合っていて、それでこれまでだいぶ生きづらかったんだろうけれども、だんだん変わっていくような気がする。賭けに勝ったとも言える。耐えてきてよかった。
 また「人間はもうともに生きることができない」ということを書いた本も読んだ。いま手元にないけどたしか2019年の太田光さんとの対談で、山極寿一さんが仰っていたのではないかな。ドンピシャじゃないか。僕の言ってる「ユニット社会」ってのと。僕がそれを考え始めたのは2016年の頭(ベッキーとSMAP)だったから、もう10年経ってるんか。
 僕が「早すぎた」というのはそういうことだけれども、同時に「拙すぎた」ということもある。ちなみに今でも拙い。そのせいで多くの人と仲良くできないし、多くの人を感心させることもできない。要するに能力が低い。○□さんは能力があってうらやましい。しかし、こんな僕でも流れに乗れれば少しくらい遠くへ行けるかもしれない。なんかそのような希望がある。中立さんが会社作ってまで僕を売ろうとしてくれたり、「喫茶みずのみば」という弟子のような店ができたり、ギン氏やさく氏がホームページ始めたり(続けてくれよな!)、あるいはいろんな形で支援してくれる人がいたりして、ぽつぽつと周りに意味が生まれつつある。いずれにしてもこの2年が勝負だ。空回りに終わらないようにしたい。

2026.4.7(火) 終電で茅野へ

 6日から胃が燃えていた。のんびりして、終電で茅野へ。「紅の豚」であんぱんさんとサシ飲み。飲み食いは控えたかったがトイレに行くたびに新しい酒が注がれる。それでもかなり抑えられたと思う。3時くらいまで話して、2階で昼まで眠る。細かいことはそのうち書くかも。とりあえず拙速!

2026.4.8(水) 茅野→岡谷(初)1

「まさひろ、俺はメシ食ってくるから。すぐ戻るけど、帰ってもいいよ」とあんぱんさん。彼は酔ってくると僕のことを「ザッキー」とか「チャーリー」とか言う。その延長だろうか、と思ったらあとから電話が来て、酔いすぎて僕が泊まっていったという記憶が飛んでおり、本当に僕をまさひろさんだと思い込んでいたらしい。
 あんぱんさんなかなか戻ってこなかったので片付けだけ(勝手に)して「琥珀」へ。珈琲なんか飲まなきゃいいのに飲まないわけにもいかないから飲んだら案の定胃に効いた。胃が荒れるのもイヤだがカフェイン離脱もかなりキツいのだ。少しずつ減らすしかない。ビッグコミックとオリジナル読み終わるころに電車の時間になった。岡谷へ移動。初めての地。
 Googleマップだけ見るとまず営業していないようにしか見えないが店師の直観で行ってみたら「バブン珈琲店」最高だった。これも後日かな。イルフで食料を買い(安かった!)、15時までちょっと街中を見回ってから宿に入る。おなかが痛すぎるのと椅子に背もたれがないのとで仕事やる気が出ない。いくらか進めたところでベッドにダウン。なぜか「ほっしゃん。」の動画など見る。ほっちゃんではなくほっしゃん。なんだかんだ元てんそはスゴい。Oh ポカホンタス。
 夜は一軒だけ飲みに行くと決めていた。「ピアノ」というお店へ。ここもまぁ「当てた」感じ。思ったより飲んでしまった。大人しく帰って寝た。

2026.4.9(木) 岡谷2

 12時すぎ「カフェボラム」へ。19時半くらいまで仕事する。ここはもう本当にパラダイス。ここに来るために岡谷行きを決めたのである。ネット上のわずかな情報で「それ」がわかるのは僕本当にすごいと思うのですよ。誰も褒めてくれない!と思ってたけど最近けっこう褒めてもらえて嬉しい。このお店のことツイートしたらバズった(いいね5000ちょい)。これまで200くらいしかいいねついたことなかったので確変。までも夜学バー閉店ツイートはもうちょっと伸びたっけか? でも4桁は行ってないよね。
 自転車で温泉「美肌の湯 ロマネット」へ。出たところで雨が降ってくる。岡谷駅に自転車を置いて傘のないまま電車に乗る。塩尻はまだ降っていない。とりあえずご飯を食べようと思うが開いているお店がほとんどないし、おなかに優しいものしか食べられないので選択肢はオシャレなワインバルっぽいところに限られた。湯豆腐と白米を注文。それだけじゃなんだからとホットレモンを頼んだら1800円になってしまった。最近思うんだけど田舎ってやたら物価高いスポットがあるよね。田舎で都会っぽいことしようとすると金がかかるってことなのかも。田舎の田舎っぽいものは安いからね。ちなみにハッと思いたって調べたら胃が荒れている時にレモンはよくないらしい。泣きながらちょっと残した(大人!)。
「スナック紬」へ。ここは「バブン珈琲店」のママが夜やっているお店なのだ。いろいろすごい人である。79歳。スナック開いたのは58歳、珈琲屋を始めたのは65歳くらいらしい。ヒェー。2人のお客さんに会ったけどどちらも東京にゆかりのある方で話弾んだ。帰り際に傘貸してもらった。ワーイ。アイテム!
 戻って、「ピアノ」と「次の晴れた日に」をハシゴ。次の晴れた日にってゼリ→の曲にあるけど、関係あるのかな。元バンドマンらしいし。壁にブランキーのCDとか飾ってたし。次の行けた日に聞いてみよう。
 岡谷にはバーはこの2軒しかたぶんない。小さな町に2軒だけバーがあるとこういうことになるのか、といろいろ考えるところがあった。こんどたぶん書く。

2026.4.10(金) 岡谷→夜学

 二日酔いと胃痛で死。10時チェックアウト。洗濯機と乾燥機が無料だったので使ってたら全然終わらなくて清掃の人に言ったら「10時半過ぎると延長料金がかかる」と教えてもらったので10時25分まで乾燥待ちながら横になった。
 10時半、外に出てもやることは特にない。雨も降っている。フラフラ歩いてショッピングモールまで行き、マツモトキヨシでガスター10とか買う。とにかくおなかが痛すぎる。弱ってる時に酒なんか飲むもんじゃないのに、岡谷でお医者さんやってる方に気に入ってもらえてつい深酒になってしまった。「次晴れ」ではマスターから日本酒を、その方からフィディック18年の30年くらい前のオールドをサービスしてもらっちゃった。グェー。身を切って店師やってるし、身を切ってかわいいぼくやってる。
 このまま死ぬのか?くらい辛かったが、薬を飲んだのとそこから意外と近かったので、二日連続で「カフェボラム」へ。あんま時間もないのでゆったりぐったりするにとどめた。ちょっとドラえもん読んだ。面白すぎる。至福。やっぱ20巻くらいまでの、テレ朝アニメ化前までの時代が黄金ですな。もちろんその後も好きだけどね。
 14:03の「あずさ」乗る。珍しくほとんど寝て過ごす。18時から28時まで夜学。慣れたもんだが体力の限界!

2026.4.11(土) 大衆演劇は落語

 ハッピーバースデー。誰とは言わない。個人情報~。おたずねくだされば教えます。
 まぁ寝て、起きて、お店に行くだけの日ですね。あんまり何もできなかった気がする。
 忙しすぎて大衆演劇行けてない。せっかく劇団舞姫が4月いっぱい篠原演芸場(十条)にいるのに。教え子からLINEで「おすすめ」が送られてきた。大衆演劇は毎日昼夜演目が変わり、一月にだいたい50演目はやる。その中から彼女なりに必見!と思うものを教えてくれたのである。予定が合うものは行こうと思う。とりあえず14日夜は舞踊ショーなしで芝居3時間って回らしいから行く。舞踊ショーも良いけどやっぱ芝居が好きだからね。がんばるぞ。
 いろいろ大衆演劇については書きたいことがありすぎるのだが長くなりそうでなかなか書けない。簡単にだけメモしておきたい。
 さっき書いたように大衆演劇は月に50本という芝居をやる。たぶんすべて演目が違う。つまり、劇団員たちは50本という芝居の段取りやセリフをまるきり覚えているということになる。練習しているヒマなんてほとんどないはずだ。終わったらもうすぐ次の芝居のリハ、って感じじゃないと回るはずがない。
 大衆演劇の役者はみな、優れた落語家のようなものなのだ。落語家は何十も何百も噺を覚えていて、いつでもスッと演じられるものだと思う。もちろん復習やブラッシュアップは必要だろうが、大衆演劇でいえばリハ(稽古と区別がつかない)にあたる。
 大衆演劇は役も固定されない。先日古町演芸場のMCで「この芝居は、○○役以外すべてやったことがある」というようなことを若い役者さんが言っていた。とんでもないことだ。あらゆる役のすべての段取りと台詞を覚えていなければそんな芸当はできない。大衆演劇の役者にとっては当たり前なのだ。落語のようにすべてを覚えてある。全員が。
 大衆演劇を観るということは、何人もの落語家が同時に舞台に上がって噺をやるのを見るようなものだ。落語は1人でやるからすごいのではあるが、大衆演劇は10人なら10人という所帯でやるからすさまじい。いずれの良さも当然あるが、僕はどちらかというと演劇のほうが性に合っている。なぜかはよくわからない。これから考えていきたい。

2026.4.12(日) 自転車とアルコールチェッカー

 ようやく追いついた。いま13日の午前6時である。
 1日から自転車のルールが厳しくなった。飲酒運転もいっそう厳しくなりそうで、「酒酔い運転」に「基準値」が追加されるそうである。
「酒気帯び運転」は呼気1リットル中0.15mg以上のアルコール検出が基準。免停90日、罰則は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金。025mg以上になると免許取消となる。「酒酔い運転」にはこれまで基準値はなかったが、このたび0.5mg以上という基準を設けると発表があった。ちなみに5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金。
 いよいよ自転車の飲酒運転も厳重に取り締まられることになりそうだ。青森では「自分含め何人か捕まって10万円払った」という証言を聞いた。諏訪でも似たような話を聞いた。東京ではまだ聞かないが、ひとまず用心すべきだろう。
 しかし、一滴でも飲んだら自転車に乗れないというのはあまりに不便だし、さすがに意味がない。酔っていなくともアルコールを少しでも喉に通しただけで一日自転車に乗れないというのは理不尽すぎる。
 そこでアルコールチェッカーを買ってみた。電気化学式で10000円以上するちゃんとしたやつ。

 ある日は、ハイボールを一杯だけ飲んだ。飲み始めてから2時間後に計測したら、0.00で未検出だったので自転車に乗って帰った。
 またある日は、日本酒を1合飲んだ。飲み始めてから1時間20分後、飲み終わってから20分後くらいに計測したら0.20だったので、これは自転車に乗れない。それから1時間10分経って計り直したら0.09、さらに10分待ったら0.08になったので自転車で帰った。
 こういうことでいいんじゃないのか? ゼロヒャクで考えるよりも、「決まり」の隙間を上手に縫って生きていきたいものだ。
 しばらくこの計測実験は続けてみる。0.10を超えていたら乗らない、切ったら乗る、くらいの感じかな。ギリギリの数値だと不安だし、より危険なので。

 日本酒1合、いわゆる1単位。純アルコール20gくらいが2時間くらいで自転車に乗れるくらいまで分解されるのが僕の体のようだ。参考になる。その半分(10g)なら2時間以内に未検出になるというのも頼もしい。ってか面白い。実用的なオモチャとしては安いかもしれない。

2026.4.13(月) 病院とヤンチャ界

 おなかがやられているのに酒を飲んでいたら永遠に治らないことがわかった(賢い)のでいよいよ気をつけている。アルコールはもちろんカフェインも厳禁だそうだ。アルコールはまったく飲まないでも平気なのだがカフェインは難しい。離脱がある。
 おかゆ、豆腐、煮込んだ白身魚、バナナ。それくらいしか食べていいものがない。しかしさっき納豆を入れてしまった(ギリOKのライン)。食前か食後にクスリを飲む。すぐ横になってはいけないのだがカフェイン離脱の関係で起きていることが難しい。頭痛、倦怠感、やる気の減退。仕方ないのでうっすく緑茶入れて飲む。コーヒーは一応お預け。
 吾妻ひでお先生が『失踪日記』で、「これから一生酒飲めないなんて生きてる意味ないじゃん」とつぶやいていたが少しはわかる。酒もコーヒーも時間とともにある。むろん食事も。物質としては断てても状況ごと時間ごと断つのは難しい。喫茶店行きたいもんね。
 覚醒剤などの違法薬物への依存は物質による依存よりも遙かに環境、状況による依存のほうが強いらしい。特に人間関係にまつわる依存は恐ろしい。
 シャブであれ大麻であれアルコールであれニコチンであれ、依存はだいたい人間関係から始まる。タバコ・コミュニティに参画するために吸い始める人はかなり多いだろう。酒・コミュニティも同様だし、シャブ・コミュニティ、ハッパ・コミュニティ、ひっくるめてヤク・コミュニティも似たようなもので、いずれも一度属してしまうと離れることは難しい。孤独になってしまうから。
 人が薬物という外部刺激による救いを得ようとするのは、自分でなんとかできないからだし、既存の人間関係の中でなんとかできない、なんならむしろ既存の人間関係の中に問題を抱えているからなのである。いわゆる「酒でごまかす」「酒に逃げる」といったものである。孤独から抜け出そうとすると、そこにクスリと人間がいる。受け入れてくれる仲間がいる。至れり尽くせり。
 いわゆるフツーの人間関係から弾かれて、ヤンチャなコミュニティに逃げ込むとそこにはヤクが蔓延していたりして、そこでの人間関係を潤滑にしようと思うと「自分もやったほうがいいのかな」と手を染める。いつの間にか依存している。物質にではなく、コミュニティに。人間関係に。そこにいる以上はそれをすることが普通なのだからやめることはできない。シンナー・コミュニティから逃げることのできない昔の不良のイメージ。
 むろん身体依存が進めば進むほど合わせ技で逃れることが難しくなる。しばらく離れていても寂しさや孤独が高まってくると悪い仲間に連絡を取ってしまう。あるいはちょうどいいタイミングで向こうから連絡が来てしまい、ハッピーなイメージが脳を支配して断れなくなる。
 これらは僕の意見ではなく一般論のつもりである。間違っているようなら教えてほしい。僕の理解では、各種薬物への依存は人間関係と深く結びついている。
 夜職の人にはずっとタバコ吸ってる人が多い。いつの間にかそうなっちゃったのだろうが、当然夜の世界がそういう同調によって仲間意識を高め維持しているからに他ならない。タバコ吸ってればなんとなく仲間っぽい感じになれるのだ。酒も然り。この合わせ技。ヤンチャな界隈だとここにマリファナやその他薬物が加わる。
 精神のクスリも多少似たようなところがある。既存の人間関係の中でうまくいかず孤独を感じると「クスリを飲むしかないのではないか」と思ってしまう。実際それ以外の解決方法といえば「その人間関係を出て他に行く」となるわけだが、「その人間関係」が家庭や学校や職場といったクリティカルなものだった場合、外側には「ヤンチャな界隈」しか見当たらないことが多く、酒やタバコやその他薬物が蔓延している。病院のほうがずっと平和だし、怖くない。
 ところで病院でもらえる精神のクスリはだいたいアルコールと併用禁忌である。タバコも推奨されない。病院というクリーンな世界とヤンチャな界隈とは水と油のように相性が悪い。しかしもともとタバコや酒の界隈にいる人がそこで孤独を感じて病院に逃げ込むとどうなるか?「タバコと酒を手放しなさい」ということに(理想としては)なる。そうもいかないからすべてを同時接種するしかない人もいる。ジエンド。
 結局、僕の大好きな橋本治さんの言葉を借りれば「強くなるしかない」のである(『101匹あんちゃん大行進』最終回)。そんなことができれば苦労はないのだが、ともかく万能薬としては「強くなるしかない」としか言えない。あとは「仲のよい人を増やす」とかですかね。これも簡単なことではないけど。

2026.4.14(火) 続き 世界は分けられ、閉じていく

 前回の終わり方があまりにも無責任っぽく自分でも読めたのでもうちょっと続ける。
 僕は精神科にかかったことがない。最も近かったのは大学3年生くらい、故・西原夢路くんがクリニックに通い始めた時。「ジャッキーお前も辛いだろ、とりあえずカウンセリング行ってみろよ。楽になるぜ。」確かに僕はその時いろいろと気が狂っていたのだが、なぜかその気にはならなかった。「大学のカウンセリングは無料だから」みたいにあれこれ勧めてくれたのだが、生返事だけして行くことはなかった。そして彼はだんだんカラオケに行けば「セラピストにも月一度は会うし 薬は常備三種類」みたいな歌を歌うようになり、僕が卒業し彼が留年する頃にはかなり大きな溝ができていたように思う。世界が分かれたのだ。薬を飲む側と、飲まない側とに。
 そして西原は26で死ぬわけだが、「薬飲んだ側が死んだヤッホーおれは助かった」と無邪気に喜びたいのでは(もちろん)ない。かりにも親友だったからね。むしろ自分が一緒に「そっち側」に行ってたら彼は助かったのかもしれない、とさえ思う。歴史にイフはないんですけどもね。
 遅かれ早かれ、とは思う。彼と僕との間にはもともと大きな溝があった。しかしそれを飛び越えるほど合う部分は合っていて、けっこう仲良くやっていた。彼が僕に向けた最期の言葉は「お前にはわかんねえんだよ」だった。マァその通りだ。あれだけ勧められたクリニックやカウンセリングに僕は行かなかったのだから。しかし振り返るとあれは「ジャッキー、一緒に行こうぜ」だったのかもしれない。助けを求めていたのかもしれない。誰ともわかりあえなかった彼は、僕やごく少数の友人とだけほんのわずか通じ合うことができた。しかし誰も彼と一緒には行ってくれなかった。それが孤独を加速させやがて死に至った……なんてのは死人に口なしの勝手な言い草だが、死んだとき決めたのだ、一生ネタにし続けて、一生自分の肥やしにしてやると。
 もし僕が一緒にメンタルクリニックに通って、「わかる」「だよな」と共鳴することができたなら、もしも自分がそういう人間であったなら、西原には永遠の相棒ができたのかもしれない。そこが彼の、いや僕らの安心安全な界隈となり、ずっと傷をなめ合っていられたかもしれない。しかしそうではなかった。僕と彼とは違う世界の住人になってしまった。そして彼は違う世界の住人と親しくできるほど器用ではなかった。僕はたぶんそういうことができたんだけど、そのような僕の器用さこそ彼にとって心底憎らしいものだったろう。「お前にはわかんねえんだよ」という言葉はまったく重たい。
 西原は薬と酒とタバコと猫と本棚の埃と栄養ドリンクによって逝った、と僕は解釈している。あと寝不足とストレスと過労か。これらが持病の喘息をブーストさせた、のではないかな。詳しいことは聞いてないんだけどね、未だに。ともあれ最終的に彼がいたのはそういう世界だった。「自分」と「他人」以外の、外部にあるすべてに頼った。働きながら、すがるように小説を改稿し続けて祈りとした。小説だけが彼が世界と繋がるための唯一の窓口であった、と彼は信じていたように思う。このへんは「死人に口なし」ですけどね。口があってほしいよ。
「世界は一本の棒なんだよ!」とは十代からの彼の口癖であった。意味はわからないが、「世界」というものについてずっと考えていたのは間違いない。

 薬物は世界を分ける。分けられた区分の中で「そんじゃあ仲良くやりますか」「何します?」「薬っすかね」というふうにカテゴリ・コミュニケーションを進めていく。
 しかし実際、他人や世界と繋がるために必要なのはたった一つ、「自分」である。この「自分」に不安があると「外部にあるもの」に頼らざるを得なくなる。むろんそのほうが楽である。宗教団体を例にとってもいい。「○○教」と仕切られた区分の中で「そんじゃあ仲良くやりますか」「何します?」「祈りの儀式を」といったカテゴリ・コミュニケーションがまた進む。それで何も悪いことはない。
 だから年老いた人々はどんどん閉じていく。僕の周囲でも「戦争反対」や「暗号資産」に閉じていく人がとても多い。むろんそれらの主張が間違っていると言いたいのではない。閉じないと生きていけない、そのことに僕はたださみしいと思う。そこにはたぶん僕は入っていけないのだから。
「お前も精神科行けよ」と言ってきた親友のことを必ず思い出すのである。

2026.4.15(水) おなかいたすぎ1

 16日深夜、寝っ転がってスマホで書いている。
 10日くらい胃腸の調子が悪いと思っていたら15日の朝、起きた段階から右の下腹部がひどく痛み、これはさすがに病院かなと思ったがかかりつけ医が休みだった。用事もあるし明日にしようと決めた。そのうちなんとかなるだろう。
 それで昼、池袋に行って執事歌劇団のリリースイベントショーを観た。噴水広場。わざわざ北海道から日帰りでも来るというお客さんにすすめられたのだ。その方の推しはクマガワさん、なるほど確かにハマるのわかるな。
 大塚まで歩いて日暮里乗り換えで土浦へ。グリーン車乗る。すでに満身創痍だ!(ドヤ)
 ここまですべての行程、立ったり座ったり歩いたり、がもうツラい。JRE BANKからもうたSuicaグリーン券を活用。12席の小さいところがお気に入り。そこにグリーン券消費せずパソコンカタカタしながら2席占拠している人あり、どうにかならんかと思う。僕はしっかりグリーン券使ってるのに。遵法!
 グリーン車に乗ったからとて楽になるというのでもないが普通車よりは圧倒的に楽。ハァーありがたい。
 土浦には22時過ぎまでいて、そのまま帰る。土浦でのことはまた記す。宿題。駅から歩くのに通常の倍以上の時間がかかった。

?
 しばらくおなかいたい以外のことは考えてないし書けない。9時をめざして病院に向かったが9時20分くらいになった。通常の三分の一くらいしか速度が出ない。
 虫垂炎ではなく胃腸炎だろうからおくすり出しとくね〜くらいの軽い感じ。ここの先生はいつも通り。名医だと思うがたまに不安になる。
 歩くこと、立つこと、座ること、寝転がること、起き上がること。そういった日常動作がのたびに腹が痛む。イテッ!っていう鋭い痛み。パンチのような。これ治るんか?不安になる。
 帰りはシェアバイク借りてみた。1分20.5円、高すぎる。でも仕方ない。段差でお腹が痛む。歩くよりはマシ。
 我慢できなくてちょっとモノを食べてしまう。バナナ、うどん、煮た野菜、ここまでは良かったが貧乏性なのでもらったどら焼きをかじった。いずれも柔らかいモノではあったが本当はお粥くらいしか食べてはいけないのだ。明日はも少し気をつけようと思うが、これまた飢えすぎてさきほどカロリーメイトアップル味を少し飲んだ。よくはないらしいが、栄養もいるしな。ゆるしてくんろ。
 ビッグコミックオリジナルで柳沢きみお先生が描いてる大腸がんの漫画みたいになってきた。死んだらごめんね!(脅し)
 病床、何もできぬのでちばてつや先生の漫画を読んでいたら、取材原稿の再校に赤入れてないことに気づく。あわててそれだけやり力尽きる。
 それにしてもちば漫画には富士見台がよく出てきて嬉しい。11年以上住んだから。
 取材記事は17日に「おなじみ」なるメディアに出るらしい。要チェックだでね。

2026.4.17(金) はらいた紀行 茅野

 18日昼。ようやく熱が下がってきたので起き上がり、椅子にあぐらかいて書いております。昨日記した取材記事はここ。F5連打だとノーカンになるかもしれませんが、どうにかPV上げてくださいまし。ビバ組織票! 田代! スフィンクス!
 この記事は非常によくまとめあげてくださっておりましてありがたい限りですが、めんどくさいイーなので初稿には莫大な赤字(岡谷で4時間かかった)を入れてしまいました。再校は赤なしでスルー。細かいところで「ジャッキーさんはこんなこと言わない」等あるかもしれませんが、僕が書いたらバズらないので!という軽さを最近ようやく持つことができました。と言って4時間赤字入れるんだからどの口が、ですが。

 今月7日~10日、長野県に行っていたわけだがこの時点でおなかはもう痛かった。「まぁなんとかなるじゃろ~」とか思っていて反省しかない。いわゆる「おなかを下す」という状態は今回ほとんどなく、ただひたすらに胃が痛かった。
 6日、お昼を近所の中華屋で食べた。ここは食後にサーービスでコーヒーが出てくるのだが、僕はこれが好きでね。なんてことないコーヒーメーカーのコーヒーなんだが、中華屋のコーヒーはそば屋のカレーくらい何故か美味しいんですよね。この時点ではまだよかった。
 このあと喫茶店に行ってまたコーヒー飲みながらおしごと。ここまではよかったがよせばいいのに2杯目を注文。このあたりで「これはまずいかもしれない」という雰囲気が出てくる。しかしその数時間後、僕は新小岩でダルバートを食べていたのである。これがまずかった。
 そこからはひたすら胃痛との戦い。7日の夜になってもおさまらぬが、すでに茅野行く計画立てていたので決死の覚悟、終電で向かう。
 なぜ決死の覚悟かというと、茅野の定酒場(定宿となりつつある)である「紅の豚(べにのぶた)」とは暴飲暴食の国だからである。店主のあんぱんさんは店を開いて自分がつくった料理を食べていたら「3年で通風になった」という。死を覚悟したが、幸か不幸かその日はお客が少なかったようで余り物もなく(何を期待しているのか)、終電ってことであんぱんさんも「あとは飲むだけ」モードだったから5分でつくれるオムそばだけいただいた。
 酒も一杯か二杯で済ませようと思ったしそもそも胃が悪くて入りも悪いのだが、お手洗いに立つたびに戻ってくると酒が注がれている。このサーーービス精神も本当にありがたいし、大好きなのだ。遠慮なく「決死の覚悟」で飲み続けた。
 話題は主として「金回り」。もはや僕や僕の友達がたまに飲みに行くくらいでは焼け石に水どころか山火事にひしゃく、この異常な店を楽しめるのもあとわずかかもしれない。なんとかなってほしい。たびたび通おうとは思う。これ以上書けることはない。
 ざっくりとした感想のみ述べると、「店をやるってのは大変なんだな」ということ。うまくいっているうちはいいが、うまくいかなくなったら地獄。投資→回収という循環が止まった瞬間に死ぬ。そして借金というのは膨らんでいく。しかし「紅の豚」というお店が魅力的なのはあんぱんさんがギャンブラーだからに他ならない。絶対に勝ってほしい。でなければ夢がない。と、決してギャンブルを打たない僕みたいな人間がそれなりの安全圏からほざいております。
 なんつうかな、僕って「その中間」にいるのが特殊な魅力なのかも。完全に堅実でもなければ、破天荒なギャンブラーでもない。「堅実なギャンブラー」とでも言いましょうか。局所的なギャンブルは避け、人生全体を一つのギャンブルとして見ている。
 ギャンブラーらしいギャンブラーは「今この時」を考える。カイジとかもそうだ。今勝たないと明日は来ない。勝てばうたかたの明日へ、負ければ来なかった明日を前にして今日をくり返す。僕はたぶん、勝とうが負けようが明日は来るということを前提に、一切の勝負を避けている。「すべての審判は死ぬ日で十分だ」。たぶん勝敗じゃアドレナリンが出ないんだね。体育大会で盛り上がれなかったことと繋がってる、たぶん。
 店の二階にしてあんぱんさんの自宅(?)に泊めてもらい、昼まで寝る。
「まさひろ事件」→琥珀→岡谷。もったいつけて書いてなかった「バブン」のことを。次回。

2026.4.18(土) はらいた紀行 岡谷

 バブンは僥倖であった。初めて訪れた街で最初に入った店が大当たりだった。またそれが完全なる偶然ではなく、店師の能力が引き寄せた実力でもあることがまた心を奮い立たせる。
 昨日の話にも繋がるが、僕は完全なるゲーム脳、とりわけRPG脳、もっと言えばドラクエ脳なので、「実力」ということをけっこう重視する。そこなんだろうな、という感じがする。ある熱心な読者が「(ジャッキーさんの)いつもの自己分析系の日記」という表現を使っておられたが、自己分析が好きなのは「実力」を常に把握しておきたいからなのであろう。
 さて「バブン」は、Googleマップで調べると写真なし、ストリートビューでも店舗の存在が確認できず(あとでよく見たら少しズレた場所に写ってはいた)、口コミは1件のみで星一つ、「お店 やってるかどうかわからない」(2年前)とだけ。食べログでも口コミなしの「掲載保留」、その他インターネット上で住所以外の情報を得ることは一切できなかった。
 駅からはさほど遠くないが繁華街から離れ、どこに行くにも遠回りになる。しかし僕は本能的に「まずバブンを見にいって……」と最初からシミュレーションしていた。こういう場合、十中八九は閉業しているのだが、その一か二を信じなくては何も得られない。
 ところで、マジな話(株)夜学でサブスクやるならこういう実在のお店を扱うような文章は会員制ブログみたいなのでやろうかなという気はする。実質的な「店師塾」。みんな金払えーーーー! なぜ「インターネットコンテンツは無料であるべき(キリッ)」とか言ってた人間がこうなってしまうか? シェアウェアを主張してもお金払ってくれる人が少ないから! 仕組み作るしかないですのよ……生き抜くためにね……。
 行ってみると間違いない、営業している。しっかり焙煎された珈琲豆が多種売られていた。豆の販売だけかなと思って「中でも飲めますか」とたずねると「ええ、ぜひどうぞ」と。この対応でもうゾワゾワとした。「知らない人」を差別しない。旅人としては何よりも嬉しいことである。
 奥の小さなカウンターで薄いコーヒーをサーバーごといただく。三杯分近くあったか(ダメージが蓄積されていく)。「長野県のコーヒーは麦茶のように薄い」というのは僕の持論であるが、それがまた確かめられたように思う。お茶菓子と梅干しもいただく。もう一人お客さんがいて世間話に混じる。その方がお帰りになったので珈琲豆を2種類買う。ブレンドA(ブラジル、コロンビア、グアテマラ)とブレンドB(ブラジル、マンデリン、キリマンジャロ)にした。楽しみであるが、しばらく飲めない。凍らせてある。
 支払いの際領収書を頼んだら、宛名を聞かれたので「夜学バーで」と言ったら「バーやってるの! 私も別の街でスナックやってるのよ」と。なんということだ。パワフルすぎる。あとでわかるのだがこの方、79歳というのだ。まこと長野県の人は働き者であることよ。最高の讃辞として異常者の称号を捧げます。褒めてます、心から。頼もしい。励みになる。僕もがんばります。
 豆は100gでたしか580円。「東京よりは安い?」と聞かれたが、正直安くはない。同じくらい。コーヒー豆に関してはどこも値上がり激しく大きな差はない。特に長野県って物流にお金かかりそうだし、地場産のもの以外はなんでも高く付いてそうである。
 少しのあいだお話ししていたら高齢の男性がやってくる。本店のマスターだという。同級生と仰っていたからこの方も79歳。毎月豆を焙煎して各店舗(と言っても現在は本店合わせて3店舗)に分けているそうな。「ハイマウンテン」を分けていただく。胃が順調に死んでいく。これも薄く入れている。マスターが「もうちょっと入れ方を考えたほうがいいな」とダメだししていたので、彼としては万全な味ではないようだ。とはいえこのママも14年ほどここでコーヒーを入れ続けているそうだからこれはこれで一つの味だと思う。本店(茅野)も味わってみたい。高島(上諏訪)の店舗も残っているそうだから、コンプリートせねば。
 この間当然ずっとおなかがいたいわけだが、もういま別種の痛みで上書きされてどのような痛みだったか忘れてしまった。喉元過ぎればとは本当だ。
 22時ごろ、意を決して外に出て「Piano」にだけ行ってみる。イヤな戸惑いや差別は感じなかった。いい店だ。
客「こんな店によく入って来ましたねえ」
店主「オイこんな店ってなんだよ」
一同「ドッ」
 みたいな定番の流れをやった。その後しばらくはなんとなく蚊帳の外状態になった(向こうも困ってるんだよね)ので、てきぱきと酒を飲んだ。生ビール→オールドクロウ→メイカーズマーク→グレンフィディック12年、で5100円。翌日オールドクロウだけ飲んだら1200円だったので、たぶんフィディックが2000円くらいするのだろう。長野県の物価についてこれまた考えてしまう。5000円にオマケしてくれた。
 店主Aさんに、BさんとCさんとDさん。Dさん少し早めにお帰りになったあと少しずつ盛り上がっていく。酒が進んだのもあったが「東京でバーをやっている」という武器(カード)を出したのが大きい。やはりこういうモノがないと初回で深く潜っていくのは難しいのである。もちろん僕のやっている夜学バーはそんな「武器」など出していただかなくても空手の寸止めで殴り合えるようがんばっているわけだが、どこでもその用意があるわけではない。出すべきタイミングはあり、当然それで場は動く。あまり使いたくはないのだがマァそれってRPG脳で言うと苦労して手に入れた武器を装備せず素手で闘うとか、せっかく覚えた魔法(メラゾーマとかバイキルトとか)を使わずに打撃一本で攻略しようってようなもんだから結局のところ使わぬ手はない。
 若いうちは「若い」っていうのが最大のカードになる。見た目でわかるので「使う」必要すらない。勝手に物事は進行していく。しかしその武器はいずれさび付いて使えなくなる。そのために経験を積んでレベルを上げ、武器を買い換え、魔法をあれこれ覚えていくわけである。
 最終的に、僕はだいぶ気に入ってもらえて、全国ツアーの会場候補にさせてもらうまでなった。「明日また」と約束して家路についた。

2026.4.19(日) はらいた紀行 岡谷→塩尻→岡谷

 体重が50.6kgにまで減っていた。闘病から12日経った18日の夜です。あれ?
 連泊の宿、10時前に起きる。貧乏性なので10時まで飲める無料のコーヒーを一口でも飲んでおきたかったのだ。昨日のおべんとうの残りを少しだけ胃に入れてから味わう。うん、うまい。この日はまだ飲めた。二度寝。
 カフェボラム→ロマネット(温泉)→ワインバルという流れはすでに書いた。ボラムにはもはや物価という概念はないが、塩尻のワインバルは価格が東京のオシャレゾーンくらいの感じがした。塩尻なのにこれで戦えるのは競合がいないからであろう。そして「スナック紬」これの話もすでに書いたが昨日の記事を踏まえないとなんのこっちゃ、ですわね。バブンのママが教えてくれたもう一つのお店。ここは21年やっているとのこと。ここで79歳と聞いてビックリした。元気すぎる。是非行ってみて。お湯割り2杯とお通したっぷりで3500円。これも決して東京基準と照らしても安くはない(むろん高くもないのだが)。
 仮説だが、「競合が少ない」「店が少ないから囲い込みやすい」「しかし客の絶対数は少ない」「田舎でわざわざ街に出てきて飲むような人は金持ちが多い」「金額を気にしない観光客、出張客の供給がある」「物流の関係でそもそも物価も安くはない」「中心部だと意外と賃貸で、なぜか家賃もそこそこ高い」といった要因がさまざま重なって、ある種の地方都市では東京とさして変わらない料金になるのだろう。むしろ東京なら探せばいくらでも安い店はあるが、田舎だとそうも行かない。価格破壊するなと怒られてしまう。
 たとえば土浦の「しば」は、お通しが4~5皿出てきて、お酒もたぶん飲み放題で2000円。長く商売をしてきて蓄えがあったり、家賃が据え置きあるいはすでに買ってしまっていたりするのだとは思うが、この差は大きい。たぶん塩尻と土浦には正反対の事情がある。面倒だから検証はしないが、みなさまぜひ考えてみてください。
「紬」では二人のお客と同席したが、いずれも東京にゆかりのある方々で、ヤガバ名刺を渡して営業しておいた。「子供が東京にいて」というパターンはとても多いが、それで実際においでくださった例はほぼない。でもやるんだよ!
 雨が強くなってきていたので傘を借りる。これもRPG脳ですよ。実は岡谷でロマネット(温泉)を出た時点から降っていて、すべてのマスで「しらべる」してたんですよね。意味わかりますか? うち捨てられたビニール傘とかがどっかにないかなと。脱法意識が高いので……。最近コンビニで傘買っても1000円くらいするじゃないッスか! しかもホテルに戻れば折りたたみあるのに。資源の無駄にもなるし!「しらべる」で「ググッ」て出てきてくれたらみんな幸せ!
 しかしフリー傘(足立区と名古屋市北区の感性)は見つからず。岡谷では降っていたが塩尻では「まだ」のようだったので電車で雨雲を追い越し(詩的表現)、降り出すまでに「紬」にすべり込む。そして、このようなお店にはまず間違いなくお客さんが忘れていった傘が蓄積しているので、たぶん借りられるだろうな……と実のところ期待していたのだ。ありがたいことにその通りになった。ありがとうございますありがとう。いつか返します。いや大量にあったから返されるのも迷惑かもしれないので、かならず再訪します。
 岡谷に到着、いったんホテルに戻って荷物を置き(PCとか全部背負っていたのだ)、昨夜約束した通り「Piano」へ向かう。
 約束というのは「終電で塩尻から戻ってきたら、いったんPianoに寄ってから同じ通りの「次の晴れた日に」というお店に行く」というものである。ゼリ→ことJERRY→に同名の曲があるが関係あるのだろうか。Piano店主のAさんは「(次晴れの)Eちゃんと話が合うかも!」と仰っていたので、僕のほうも気になっていた。昨夜は定休日で行けなかったのだ。
 Pianoに入るとモニターにhideが映っていて、曲は『HURRY GO ROUND』だった。先客は2名。hide好きがいるのかと思ったら「このアルバムしか知らない」とのこと。それでも嬉しい。1杯だけ飲んで移動する。
 さて「次晴れ」。昨夜ご一緒したBさんがいらっしゃった。有言実現! 昨夜「また明日」と別れたのはこの方だったのである。昨夜「こんな時間(12時)までBさんがいるのは珍しい」と聞いていたので、流石にもう(1時すぎ)いらっしゃらないかと思ったが、なるほどおそらくシメはこっちの店、とだいたい決まっているのだろう。閉店時間もこちらのほうが基本的に遅いそうな。「さっきまでCくんもいたんだよ」とのこと。残念、お会いしたかった。
 お酒の揃いがよく、サービスも非常によかった。よい意味で適当というか。あまり酒は入れたくないが礼儀として(?)ウィスキーストレートで注文。水は当然がぶ飲み。店主Eさんから地酒「神渡」の純米生酒を、Bさんから30年前のフィディック18年ごちそうになる。グェー!
 Bさんは師業の方で、かつて東京、それも湯島からかなり近い場所にいたことがあるらしい。夜学バーに大いなる興味を持ってくださった。帰り道少しご一緒して髪と顔を褒められた。うれしい。「若い」というカードはそろそろ使えなくなるが、僕にはまだ「美しい」という武器があるのだ……。若さは儚く美は永遠。時分の花からまことの花へ。ただ美しいだけで生きている。がんばります。
 ところで、イニシャルが逆にわかりづらくてイヤですな。みなさんのお名前実際は覚えているのだが狭い街ゆえ機械的に並べてみた。しかしこれぞ夏目漱石の書いた「よそよそしい頭文字」ではないか。TSMKY(謎の暗号、トモフスキーみたい。)
 翌朝、二日酔いとハライタのダブルパンチ、かつ10時チェックアウト。こりゃ無理、わしゃ破滅じゃー! それでもコーヒーを取りに行く貧乏性の僕。その際掃除のバイトの人から「10時半を過ぎたら追加料金」という情報を得たので荷物まとめてから10時25分まで寝る。コーヒーはほぼさすがに飲めなかった。すみません。
 ドラッグストアで胃薬とゼリ→を買って休憩スペースのソファでぐったりすること小一時間。歩ける。行こう。二日連続で「ボラム」へ。仕事する元気なかったのでソファでぐったり。14時03分のあずさで東京へ。それから朝まではたらいたので僕はエライ。しかしそのあと今に至るまで体調が崩れっぱなしなので偉くない。
 さて前に書いたのとかぶっている部分がけっこうあるが、合わせたらだいたい補完できたか。ともあれ岡谷も好きになった。塩尻ももうちょっと攻めるべき余地がある。あとは辰野あたり行ってみたいな。

2026.4.20(月) はらいた紀行 土浦1

 ハライタだったが「15日に土浦の某店に行ってほしい」という発注があったので受けた。しかし誓った、「酒は飲まない」と。店師にとって酒が飲めるというのは一つの武器であり、飲めない人は不利になる。将棋でいう駒落ちのような感覚で、酒を飲まない店師旅もしてみようと思ったのである。これ以上おなかを壊したくないし。
 ただ、ですな。世の中には「ノンアルコール、ノンカフェイン」というソフトドリンクはごく少ない。そして胃腸炎となるとトマトジュースやオレンジジュースなどの酸味のあるジュース、炭酸、砂糖の多いもの、乳製品、そして冷たいものさえNGとなる。無理に決まってるやろ! 酒場にあるようなものは概ね塞がれている。ノンカフェインのあったかいお茶(ゴボウ茶とか柿の葉茶とか)を出している夜学バーは神のような存在である。僕のしてきたことは間違いではなかった……。
 さて池袋の噴水広場から大塚駅まで歩きグリーン車(JRE BANK特典!)で土浦へ。城藤茶店は定休日だからまっすぐに「グリーンピース」に向かう。今回の「受注」(詳しくは夜学バーホームページ)の現場である。前回の土浦紀行文(全3回)をまず引こう。

 桜町を下見中に、変な家を見つけた。直観的に「これは店かもしれない」と思った。中を覗くと店のようであったが、なんの店かよくわからない。カウンターがあって椅子があるのだが、バーのようではない。喫茶店のようでもない。床屋のようでも雑貨店のようでもない。Googleマップをどれだけ拡大してもその建物には何も登録されていないらしい。
 外観や窓の中に目を凝らし、感覚を研ぎ澄ませて「店名」のようなものを探した。ある文字列が目に入った。それが店名であるかはわからないが、藁をも掴む思いで「土浦 〇〇〇〇」などと検索してみた。数分でInstagramのアカウントが見つかった。店だったのである。さらになんと、奇跡的にと言おうか、新潟の「ぺがさす荘」と浅からぬつながりがあるようだった。友達の友達。すぐさま「本日は営業されませんか?」といったDMを送り、ややあって返事が来た。お昼のお店らしく、今日はもう終わってしまったらしい。また今度。
 やはり「下見」といいますか、「足で稼ぐ」ことは大切だ。Googleマップをどれだけ睨みつけても、登録されていなければ見つけられない。こういう隠れたお店、インターネットでは捕捉できない場所はまだまだあるのだ。

 これが「グリーンピース」である。最近は店名や飲食を提供していること、開店時間などを店頭に貼り紙しているようなのでもう伏せる必要はないだろう。しかし未だにインターネット上の情報はほぼ皆無。このホームページ(有料)の読者だけが知っている秘密である。はやくこういうのを本当の有料コンテンツの中にぶち込みたい。いや僕が今やっていることのほうがホンモノだってホントウは言い張りたいんだけどね! ホンモノはモウカラナイから! チンカラホイ!
 実はこのあと、前回ご一緒したボウさんが単身土浦に行ってみたらしいのだが、その時も閉まっていたそうな。しかし貼り紙に「4/15(水) 14:00-」とあったのでその時間に行ってみれば開いているかもしれない、それで「発注します」という流れになったわけである。僕もずっと気になっていたので引き受けた。
 15時半、お店の前に到着すると貼り紙が「4/15(水) 16:40-」と訂正されている。困った! おなかも痛いし雨も降ってきそうだし、時間を潰せる場所がない。よちよち歩いて(いつもの半分以下のスピードしか出なくて難儀した)、「ほんとこ」に載っていて気になっていたカフェ「ヴェルデ」に行ってみる。開いていた。23時までとあるので後で来てみよう。
 おなじみ「ポロン」で休憩。ここはビッグコミックとビッグコミックオリジナルが三号ぶん(一月半ぶん)置いているのだ。読み逃したぶんをすべてさらう。コーヒーは断腸の思いで我慢して昆布茶を注文。600円! それに水入れて薄めながら飲む。
 17時ごろ、グリーンピース前でギン氏と合流。今回の発注のバーターとして抜擢された。条件は自身のホームページ「回転機関」にレポートを書くこと。しかし肝心のグリーンピースは閉まっていた。「さっき男性が出てきてどっか行きました」ふむ、まだ遠くには行っていない? どーするどーなる? 待て次号!

2026.4.21(火) はらいた紀行 土浦2

 目当てのお店は閉まっているのですぐ近くの「しば」へ。お通しが膨大に出てくるが基本的に和食なので柔らかく優しいものが中心、今の胃でもなんとかなるだろう。それは確かにそうだった。飲みものはあったかいお茶。ギン氏にはお酒飲んでもらった。それにしても名店……。僕はああいうお店が好きなのですよ。ところで前回来たときにはあった「サントリービール 小料理 しば」という看板がまっさらになっていて、よりいっそう入りにくく、見つけにくくなっていた。店名さえ出ていないのだ。そういう「縮小」の仕方もあるのだな。
 1時間ちょっといて、さてここからは手分けして店を探訪するか、と思っていたらギン氏「一応グリーンピース見てみます?」と。これは英断であった。てくてく行ったら先ほどはなかった小さな灯りが遠くに見える。やってる! やってるぞ! いやー。ああいう「街のともしび」大好きだ。大好きな店が今日も開いてるんだって遠くからでもわかるアレ。少しずつ歩いて近づいていく時の高揚感。
 入ってみるとこれはパラダイスというほかなかった。酒とコーヒーを避けるとベトナム茶しか選択肢がなく、二人ともベトナム茶を注文。店の印象に関連してギン氏は、

(骨董がいっぱいあったり音楽や文章がちょっとした売りになってるお店って、東京だとシャバいことが割とあり、多少警戒するようになってしまった。「文化!」って感じを出してると、それだけで客が来るからなのかもしれないけど。少し田舎に来ると、そういう店は本当に文化度の高い秘密キチであることが多いように思う。)

 と書いている。まったく同感だ。都会でのシャバい「文化!」っていうのは結局AKIRAとナウシカと村上春樹でしかない。くり返す。都会ないし都会憧れの文化ってのは所詮AKIRA、ナウシカ、村上春樹に尽きる。AKIRA、ナウシカ、村上春樹。ダチュラ、ダチュラだ!
 ちなみに僕は漫画版の『AKIRA』がめっちゃ好きです。←めんどくさいオタク、しかし文化!を標榜するならこのくらい面倒くさくてもいいと思っている
 好きだけど夜学バーには持ち込み禁止です。非シャバ三原則。AKIRA、ナウシカ、村上春樹。けどさすがにそんな時代もそろそろ終わるよね? もう海外でも村上春樹より川上未映子のほうが売れちゃうんじゃない?(適当)
 グリーンピースは真に「文化度の高い秘密キチ」であった。それはもちろん初めて土浦を歩いて外観を目視しただけでわかったし、中を覗き込んでさらにわかった。そして店名を推測して調べて、店主のインスタアカウントを発見してさらにまたわかった。軽妙にして異様なバランスの良さが。
 東京は「文化!」を提供する店の母数が多すぎる。地方では極端に少ない。しかし彼らはわりに悠々とキチっている。生活にかかる費用が比較的安く、また舞台は「持ち家」ないし「タダ同然」であることが多いからだ。逆に言うと地方都市の繁華街のテナントでそれをやるのは狂気の沙汰だと思う。僕だって家賃かかんないなら地方でもやれるけど家賃あったらさすがに自信がない。
 ところで昨日の引用部でも触れた新潟の「ぺがさす荘」との関係であるが、どうやら妙高でのイベントで知り合ったらしい。古物商つながりということで。そう、グリーンピースは飲食店でもありつつ、メインは古物商らしい。ちなみにその、飲食店……あ、いや、うむ。はい。妙高でのぺが氏はだいぶハイだったらしい。確かにそういう時期だった。「ずっと走ってた」とのこと。今は落ち着いていますと言っておいた。
 それにしても土浦の人が妙高のイベントに行くってのは面白い。クルマで片道4時間前後、10000円はかかるのではないか。毎年のように青森や四国に行く(行ってた)ような人間の言葉でもないか。わかります。
 グリーンピースはちなみに、窓から覗き見える範囲だけでなく奥にもう一つ部屋があり、そこに骨董品や古着などが陳列されている。また店主の手が入った作品も買える。僕は「LUCKY GO HAPPY」という屋号をシルクスクリーンでウツしたUSの軍服を買った。『まなびストレート!』EDテーマ『LUCKY & HAPPY』とまなびの決め台詞「まっすぐGo!」のあいのこみたいで縁起がいい。
「HAPPY GO LUCKY」は「行き当たりばったり」という意味で、それを屋号にしようと思ったら別の人に先に使われていたのでひっくり返した、とのこと。ハイロウズのマーシー曲でありますよね。
 店主は非常に素敵な方でいろいろとお話をしていただけた。ギン氏の感想に文句はない。同感です。こういうコラボレーションもアリですね。なかなか面白い。
 退店後、ギン氏と分かれて互いに店修行。つづく!

2026.4.22(水) はらいた紀行 土浦3

 僕とギン氏、二手に分かれて各々好きな店に行くことに。彼の記事を読むと「おでんや やっちゃん」に行ったとある。ホッホッホ。あの店に目を付けるとは店er(店士と店師等を束ねる概念)としての「初級」をクリアしとるわい。そしてあの店に入るのは「中級」をクリアしておる。偉いもんじゃ。ワッハッハ。
 って僕は入ったことないのですが、路地にひっそりと赤ちょうちんをともして、「おでん」以外の情報が一切ない。近づいてちゃんと見てはないけど。今回おなかが万全だったらたぶん入っていたと思う。でもこれは不幸中の幸いっていうか、かぶんなくてよかったワ。面白いけどもったいないもんね。
 発見が初級というのは、見かければ異様さに気づくからである。しかし誰でも気づくというわけではない、店に飢えた店erでなければ透明なものとして見逃してしまうだろう。あのお店が「見える」時点で、店erとしての目が備わっている。入店が中級というのは、圧倒的に入りづらいからである。覚悟がないと入れない。偉い。
 もう一軒行ったという「B side sounds」についてはグリーンピースからの紹介もあったしRPG脳的にも順当、自身の趣味や専門に照らしても自然な流れ。冒険と必然、バランスのよい店巡りだったといえよう。及第!(偉そう)
 その間僕はどこに行っていたかというと、まず先ほど保留した「ヴェルデ」に。しかし20時にならない段階でもう閉まっていた。23時とはなんだったのか。じつは別の情報では21時となっていたが、それより早いとは。無念。ハーブティーがあるっぽいので「アルコールもカフェインも炭酸も酸味も甘味も乳製品も入ってないあったかいのみもの」にありつけたのに。カウンター席もあったからいろいろ話せたかもしれないのに。次回ですな。
 前回消化不良に終わった「文明開化」へ。ここは前に来たときにかなり良さそうだと目星をつけ、入ってみたのだがカウンターにおそろしそうな(主観的偏見)常連(決めつけ)が並んでおり、入り口のテーブル席しか開いていなかった。雰囲気も「だいぶシャバい感じで」と僕が名指しで書くくらいどんより(よく言えばまったり)していた。その時は「損切り」(我ながらイヤな言い方である)してしまったのだが、決して悪口ではない。「今回はたぶんここで時間を使うのは間違っている」ということだったのだ。すぐに出ればもう一軒行けたので。そしてその判断は絶対に正解であった。
 自分も長年バーをやっているので、「お店の顔は一つじゃない!」ということをよく知っている。たった一度「ビミョー」と思っただけで「永遠に0点! 二度と行きません!」と思うのは乱暴である。もちろん「永遠にマイナス100点」みたいなお店はあるが、それは店主が本当にイヤなヤツだったり、あまりにもセンスが悪かったり値段が高すぎるなど、特殊な事情があった場合。このお店については「これはいい店に違いない」と前回の僕は判断したのだ。それをただ一度の来訪で「間違いだった」と済ませたくはない。リベンジマッチ。
 なぜ僕は「いい店」と思ったのか。まず名前と外観、内装のセンス。そしてけっこう長い間営業している(今年の4月1日で6周年だったという)繁華街の路面店で、店主は若い女性。値段はかなり安い。それなのにインターネットに情報がほぼ皆無。近所の店の人に聞いても「よく知らない」と返されるばかり。「何かある」に決まっているのだ。
 ここまでの情報で予想できるのは、「入りづらいが入ってしまえば心地よく、手堅いファンを多く持っている近所づきあい控えめな孤高の店」である。そういうことでなければ6年も続かない。前回はその「手堅いファン」の顔ぶれや組み合わせ(噛み合わせ)があんまりよくなかったのかもしれない。少なくとも店主は僕らを差別せず受け入れてくれて、特段イヤな感じはしなかった。メニューもソフトドリンクがそれなりの種類明記されていて「ホットもできます!」なんてわざわざ書いてあるなど女性客も多いのだろうとうかがえた。その日のお客は確か全員男性であった。おそらく日によって表情が変わるな類いの店。それは夜学バーもめざすところだから、実際どうなのか検証してみたかったのだ。
 結果、どうであったか? つづく!

2026.4.23(木) はらいた紀行 土浦4

 いいお店でしたよ。いやほんと。店主が思った以上にすごい人だった。「これまでしてきた仕事はみんな、このお店をやるためにやってきたんだって思いますねえ~」なんて言うから、「どんな仕事を?」とたずねると、「まず高校生ん時、ラーメン屋、幸楽苑!」から始まって、キャバ、スナック、クラブ、バー、カーテン会社の事務、ベイプのなんちゃら、給料計算の仕事、それからまだいくつかあったと思うが忘れてしまった。要するに飲食から事務までいろいろやってきたという。むろん経験だけ増やすのはたやすいがすごいのはそれがかなり短期間で行われたらしいこと。だってたぶんまだかなり若いのだ。「一時期は6個くらい掛け持ちしてましたよ、毎日2~3種類の仕事を回してました」と。「気合と根性ッスよ」と。いや~、気が合いますねえ。気合! あげだま! なんかドラゴンボールのなんかをスマホケースに入れてたし!
 複数のお客がいるときの回し方も実はうまい。メリデ高木さんの仰っていた「自分を反射させて客同士をつなげる」というのを自然にやるし、偶然かもしれないが常連につくのではなく一見の僕に近いほうに位置どって重心をこっちに寄せる。別のお客と話していて「そう思いません?」と急に話を振ってくることもある。「場」をつくろうという意識はけっこうあるほうなのだ。たぶん無意識で、常にではないのかもしれないが。いつか踏み込んで接客の心得を聞いてみたい。
 こういうお店に来るのだからお客もなかなか面白い。前回も一人一人はそれなりに何かありそうな顔をしていた。今回は最近無職になったコンカフェ好きのお兄さんと、店主の「直の後輩」というキャバクラ嬢。この二人がまた、初対面なのに「お店のTikTokで見てます、○○さんですよね?」「えっアカウント名教えてください!」「××です」「知ってる!」という関係だったりして、めちゃくちゃ面白かった。そんなことあるん? まあ狭い街ですからな。
 コンカフェ好きの方は都内、特に新宿によく行くらしいので「ラリスっていうお店に死に損ないって名前の最高な女がいるので推してください!」と言っといた。しかしラリスは今月でジエンドだそうである。ウガー。
 キャバ嬢の方は癖があって非常に好もしく思った。全身黒ずくめでキャップかぶり、バーチェアにあぐらかいて酒飲んでた。すばらしい。店ではナンバー1か2から落ちたことがないらしい。売れるわな~って感じがした。ぜひお店フォローしてください~と言われたので、した。LATTICEというお店。おい、さっきすすめたLaliceとそっくりやんけ! これも小さな偶然。
 ちなみにドリンクは、ジャスミン茶に10mlだけジャスミン焼酎入れたやつと、ホットカルピス。それでちょうど2000円ですからバーとしては安いものです。女性のお店と考えたら激安。もっと注目されてもいいのにネット上に出ないのは、「入りにくさ」と「近所づきあいの薄さ」ゆえでしょうね。どこに行っても「よく知らない」と言われれば、「じゃあ怖いのでやめとこう」と地方であればあるほどなるだろう。実際そんな話もした。「自分のペースで好きな店に飲みに行くだけ」だそうだ。僕とだいたい同じスタンス。しかも飲みに行くなら東京が多いそうな。柏もたまに行くと。上にオーナーだか社長はいるらしいけど、それでもすごい。
 ところで、おい酒飲んどるやんけ!って感じですよね。ジャスミン茶もカフェインなんで、もうイヤだったんですよね……。お茶に飽きた……。そこでちょっと薄めたかった、というのは後付けの言い訳。ああでも「三段」で頼めばよかったなあ。夜職の憧れ、三段割! 思いつかなかった。失敗した。今度どっかでやります。なぜ酒を入れたのかというと、飲みたかったというのも少しはあるし、完全な下戸でもないし運転するわけでもないという謎のアピールがしたかったというのもあり、あとはそこでコミュニケーションをとっておきたかったというのが大きい。反応や対応を見たかったというか。いきなり特殊な注文をした場合の。それはそれは丁寧にいろいろ確認しながらやってくださいました。「胃腸が荒れている」とはお伝えしていたので、2杯目のカルピスは店主からの提案。それを「ホットで!」と言ったのは僕。なんかホットカルピス正解だった気がする。おいしい。あれにラムとか入れたらうまいんちゃうん……。明日から夜学バーで出しますね。
 しかし土浦から帰ってきてすぐおなかが痛すぎて歩けなくなるので、すべてが間違いであった可能性も高い。おなかに入れたこともそうだし、無理したこと自体もそう。安静にしておくべきだったのだが、土浦にも行きたかった。行ってよかったとは思うが三日くらい棒に振ってしまったのは失態であった。
 21時半、ギン氏との待ち合わせ時間。指定の店に入る。ギン氏来ない。30分待っても来ない。梶井基次郎『檸檬』のラストシーンのようないたずらな気分になって、そのまま帰ることにした。上野までなら23時25分まで終電があるが、自宅まで帰ろうと思うとだいぶ早まる。さらに乗換をできるだけ減らすなら22時19分の電車に乗る必要があるのだ。そろそろおなかも限界。そしてこのお店「Bar Larunda」でも選択肢はお茶くらいしかなく、ウーロン茶を飲んだかな、確か。もう水分もカフェインも限界である。退店を告げる。伝票が来る。330円? バーでそんな会計見たことも聞いたこともない。面白いので領収書くださいと言ったら伝票をそのままくれた。
 応対してくれたのは五回目の出勤だという新人で、オーナーはこのあと出勤するとのこと。しかしたぶんかなり遅くなるだろうと読んで帰ったのもある。実際ギン氏の文章を読んでも23時くらいまで来なかったと見える。
 ちなみにこの新人さんにギン氏だいぶ苦戦したようであるが、僕も正直「これは時間かかるな」と思った。ギン氏と合流して二人がかりで倒そう(物騒)とも思ったが、逆に単身闘わせたほうが面白そうだし、これ以上体を酷使してはならないという本能アラートも鳴っていた。しかし「かなりなにもできず」というのは修行が足りない。何かをするのじゃ、何かを。時間と体力があったらほぼハラスメントみたいな攻め方を僕はしたと思う。
 あ、これは夜学バーで働く上でも大事なことだからちゃんと書いておこう。「暖簾に腕押し」みたいな人はいる。お店の人でも、お客さんでも。もしあの新人さんみたいな人が来店し、店員としてサシで話すことになったらどうするか? 鉄則は「自分のための時間にする」ことだ。「お互いが楽しめる話題を」なんて思ってはいけない。話題は探し始めたら終わり。まず自分が楽しく、利益になるような時間を作ることが肝要だ。あの新人さんは、まったくそうじゃないから我々も楽しくなかったのだよ。そういうときはこっちから「自分のための時間」に彼を引き込むしかない。金を払う側か払われる側かは関係ない。楽しむことからすべてを始めるのだ。

2026.4.24(金) 近況と予定

 22日の昼です(どういうことジャ)。まだおなかが痛い。歩けるようにはなったが歩くと痛い。何しててもだいたい痛い。寝たり起きたりが辛い。19日、20日はバスでがっこう(夜学バー)行って電動シェア自転車で帰ってきた。這うように。いつもならケチって電動じゃないのを探して借りたりするのだが今は電動じゃないと㍉。
 21日、這うようにしか動けないので(株)夜学社長との打ち合わせは近所の喫茶店で行うことに。キックボードで参る。キックボードが一番楽かも。大型でゴムタイヤ(空気式ではない)、ブレーキもついてやるやつなので安定しているのだ。僕が乗るとドライビングテクニック高すぎてかなり速いですが今はとろとろ。足をあんまり曲げたくないので。
 先の予定がどんどん入っていくがこの調子では楽しめるもんも楽しめなさそう。「琥珀」行ってカクテル飲んでカッコつけたいよ~。ちょっとくらいは飲んだって大丈夫だろうがわずかに快復は遅れるだろうか。とりあえずカフェオレは解禁した。少しずつ少しずつ。
 30日に万代(新潟)で髪を切ることにした。これまでお父さん、お母さん、そして自分、あと一度だけたかゆきくん(中学の友達)にバリカンで剃ってもらった以外、他人に髪を切らせたことが一切なかったのだがついに初床屋! 前に新潟行ったとき初対面の人とのノリでそういう話になったのがついに実現するのである。
 一度切ってもらってそれを継続するかはわからない。今回気に入ったら「髪切るために新潟行く」みたいになる可能性はある。あと考えられるのはプロに切ってもらった感じを覚えておいて自分で再現することですね。もちろん再現なんて無理なんだけどちょっとでも学ばせていただくというか。これでも20数年のセルフカットキャリアがあるもんですから。
 つうわけで5月1日(金)の営業はたぶん僕なんだけど、切りたての姿が見られます。イベント~。4/30の夜は長岡にいるんでそこが最新。お風呂前。
 24日は放送大学の学生証をとりにいく。長岡の宿を学割で取っちゃったんで。1年半「取りに行かなきゃ」と思ったままほったらかしにしていた。最近はメアドあれば学割勝ち取れるのでなあ。ちなみに放送大学は9月でいったんたぶん満期。割引再入学だと編入扱いになるらしく6年しかいられないのだ。しまったなあ。正規料金で入り直せば10年いられるのかな。このへんも学習センターで聞いておかなければ。10年在籍できるから意義深いんで、目先の「入学金2割引」に惑わされてはいけない。
 予想通り勉強全然進んでないんだけど、もし都立大入れたら二重学籍になっちゃうんでまた久々に学籍を宙に浮かすかもしれない。半年ばかり。落ちたら(落ちそうなら)入学するか。
 あと25日(土)21時から「呼び出し」入ったんで(これバラすのはアリなんだろうか?まぁいいか)お店に出没すると思います。山口県から客人が。むこうが来なかったら怒る。
 27日(月)はなんとか身体をあけて十条で葵翔太郎をみる! がんばる。みなさまもよかったら。
 で29日は「喫茶みずのみば」初日。マァさすがに祝ってやっかナ。祝うって言っても行くだけだけど。親にすら甲斐性出せないんで。いまだに。
 ゴールデンウイークの予定は特になし。ずっと店にいるかな。ザワンジは8京都と18東京予定。始まったらチケットがまた動きそうだけど。
 宮沢賢治もザワンジですね。ミヤザワシンジ(誰?)とかもザワンジになる。思いつかないけど、誰かいないかな?

2026.4.25(土) パソコンの初期設定

 22日ふたたび病院へ。紹介状のみ薬なし。まだおなかいたい。胃はだいぶよくなってきたが腸がまだ張ってて押すと痛い。酒とカフェインを最小限におさえ食事はおおむねおかゆとうどん、という状態がもう10日くらい続いている。今日ひさしぶりに白米を食べた。野菜とおさかな。
 よちよち歩いて帰るとなんかダウナーな感じがして少し寝た。これは離脱だと作り置きのうすいカフェオレを補給。喫茶店と死ぬつもりなのでカフェイン中毒だけは諦めている。そこへ新PC到着。Office搭載。


 新しいパソコン(パソコンなんだよ)を買うとまずカスタマイズが必要である。以下、もうすでにだいぶ忘れてしまったが今回やったことの覚え書き。

・エッヂを開いてChromeのダウンロード。いつも最初にやるのはこれ。昔はOperaとかだったけど。

・マウスと外部キーボードを登録。ついでにWindowsの設定を一通りチェック。動作を軽くしたりマウスの速さを変えたり。

・Microsoft、Apple、Googleを引き継ぐ。これだけでとりあえず使えるようにはなるのですごい。OneDrive(これはデフォルトで入ってる)+iCloud for Windows+PC用Google Driveでとにかくエクスプローラーにすべてを集める。あといろいろやったけど省略。

・いらないアプリを消す。このあとも目に付く先から消しまくるが省略。

・Adobeインストール。学生なので月2000円ちょい。

・一太郎とATOKをインストール。ATOKのユーザ辞書を手動(バックアップツール)で引き継ぐ。イミクル(ctrl二度押しで選択範囲の語の国語的意味を教えてくれる)のための電子辞典も手動で入れる。今使っている2021がバージョンアップ版で辞書が入ってなかったので2019プレミアムのデータから抜いた。

・WinSCPインストール、2つぶんのサイトを登録。続いてサクラエディタインストール、設定ファイル(sakura.ini)手動で引き継ぐ。これでホームページが更新できるようになった。

・Ctrl2Capsでコントロールキーとキャプスロックキーを入れ替える(重要)。わざわざ左下まで小指を動かすのしんどいでしょ? キャプスロックなら「A」のすぐ左にあって楽なのよ。

・OpenMauSujiをインストール……したがなぜか使えなくなったのでStrokesPlusという新しいマウスジェスチャーソフトを導入。これがなかなかよい。これまで使ってこなかったジェスチャをたくさん登録、時間かかったけどめちゃくちゃ便利になった。

 このぐらいまでやればあとは必要になったときに必要なソフトウェアを入れればいいだけ。スペックが上がったしWindows特有の(?)蓄積バグも消えたのでさまざまな作業効率が格段に上がるはず。レシートの整理と掃除もした。おなかいたい中がんばった。

 QTTabBarは今回入れなかった。前のPC(軍用規格なので外出用に残す)がいろいろ不具合起きてるのこれのせいじゃないかなあ。エクスプローラーは本当に使い勝手が悪い(デスクトップのフォルダを開くと絶対に新しいウィンドウで開いてくる。イ~ライラ!)が、純正は純正の良さもある。たぶんバグは起きにくい……。

 ちなみに4/25は尾崎豊の命日。でも今は23日なのである。なんのこっちゃね。

2026.4.26(日) 人生 初 入院

 4月24日、人生初入院を果たしました。1週間か2週間かかるような顔してました。先生方。
 消灯まであと43分しかないし、その前に点滴変えに来るから実質30分か。ただ明日からは6時から21時までほぼ自由時間ってことです。トーマス・マンの『魔の山』を持ってきました。たぶん読めない。1200ページ以上ある。おまじない。図書館で借りた本をその前に消化しないとだし。あとこうやって文章書くほうを優先しちゃうしね。いちおう単著進めてるんですよ、単著!

 午前10時すぎ起きる。内科の先生は朝イチで行けとおっしゃって、そのほうがいいことはわかっているんだが病人ですからね。バナナだけ食べてとりあえず外に出ていきましょうする。キックボードで総合病院へ。10時45分くらいかな。最初のほうは特に待たされることなくスムーズに進んだが、とにかく病院が広い! めっちゃ歩いた。そして電波が微弱。
 総合診療科の診察。採血、採尿、造影剤入れてCTスキャン。ここまでで腕に二回も針がぶっささる。特に造影剤のはけっこう深く入れるようで痛かった。まぁすべて慣れなんだろうな。あんまり医療慣れしていないのだ。
 外科にまわされる。この待ち時間がひたすら長かった。15時ごろ入院が確定。そのままぶち込まれそうだったので「外出許可」を得る。外出なんだすでに。そして許可が要るのかおそろしい。病院を出たのが15時17分だったかな。4時間半かかっとる。オイィ!(名古屋弁で再生してほしい人は退院後おねだりしてみよう!)
 17時で入院受付が終了するのでがんばって戻る。すぐ点滴つけられる。血を逆流させるなどする。そのうち慣れてくるんだろうな。
 入院する人はみんな言うが高額療養費制度ほんとありがたい。僕は貧乏人なので最低限度の限度額しか求められない。しかも今日のCTとかも一括で「入院費」にまとめてくれるそうなのでかなりやすくなる。クレカで払えばJREポイントもつく(奴隷)。
(ところで今月中に退院できなかった場合、期間限定JREポイント800円弱JRE MALLで使い切り、Oliveの年間利用額達成(あと数千円)を実店舗決済(院内のセブンイレブン)で行う。何買おうかね。アマギフならギリギリでも間に合うらしいが。)
 さらに胃腸の病気なのでごはんが出ず、すなわち食事代がつかない。「冷蔵庫・テレビ・Wi-Fi」の利用料は1日1100円というので断ったが資料にSSIDとパスワードが載っていたので一瞬で暗記した。数字8桁。わたしはえらいのだ。こういう瞬間に思ったより賢くなる。PCにVPNアプリをインストール。隙がないと思うよ。
 寝間着とアメニティ一式(一日660円)だけは頼んだがこれはすごく安い。なんでも入ってる。ニベア一本ついてきた。長くなると膨らんでくるけどいちいち用意することを考えたらずっとよい。洗濯機と乾燥機はたぶん無料。洗剤は持ってきている。
 うん文章はそこそこ書けそうだ。あと15分で消灯。歯とかいま磨かないとダメなのか? 磨いてる人がいる。なるほど。

2026.4.27(月) 入院2日目(4/25)

 ついにタイトルに日付を入れるようになってしまった。日付とはなんだったのか。27日になって25日を振り返っているのではなく、25日に25日のことを書いているのに日付が27日なのである。なんのこっちゃね。
 昨日10:45に病院に着き17:00から入院。21時消灯で22時前には寝たが1時間半くらいで起きた。そこから1時くらいに寝て7時台に起きたかな。何度か目が覚めたけど。
 向かいのおじいさんも隣のおじさんもやたら静かに寝てると思ったら朝看護師さんに「眠れない」とぼやいていた。二人とも。僕だけか眠れてたの。お一人は手術直後で身動き取れないという事情があったようだがもう一人は眠剤常用している感じだった。僕は眠れなくなったことがほとんどない。不眠の才能も鬱の才能もない。いきなり開花しないでほしいな。
 ところでもともと僕の一太郎とサクラエディタには下記ショートカットが登録してある。このたびこれをWordに移植した(マクロ使って面倒くさかった)。本当は一太郎で戦いたいのだが時代の流れですね。ここまで本当によくがんばったよ僕は。でもこれからも同人誌とか冊子は一太郎でつくるよたぶん。納品原稿はWordのほうがいいみたい。
 Ctrl+
  H 後退
  G 削除
  M 改行
  I,K,J,L 上下左右
 これは本当に捗るのでみんなやったほうがいい。かつCapsLockキーにctrlキーを割り当てると100倍の効果が発揮される。騙されたと思ってどうぞ。
 ちなみにこれはATOKの入力中の挙動とだいたい同じで、エディタにまで拡張すると非常に便利。Enterと矢印を使わないのでほぼ腕を動かす必要がない。
 こんなことをやっていると意外と時間を食う。消灯まであと1時間半に迫ってしまった。1日は短い。夜に生きているのに夜を失ってしまった。
 ちなみに全然腫れが引かない。ただ痩せていくだけである。入院前に50.6㎏だった体重はたぶんもう50㎏切っているだろう。1日や2日で効くもんでもない。退院は遠そうな気がするなあ。

2026.4.28(火) 入院3日目

 石炭をば早や積み果てつ。消灯まであと7分。
 入院してるんだから日付も曜日もどうでもいい。
 窓から見える景色がとてもよい。この病院で最もすばらしいのはここだな。
 ケチなのでどうにか4月30日までに退院させてくれないと困る。高額療養費制度って月ごとだから5月になるとまたお金のカウントが始まるんですよね。理想は28日にクスリもらって退院なんだけど、さすがにそりゃ難しそう。トホホ。よくなれ僕の身体!って思うけど、抗生剤投与から50時間以上経ってまだほとんど効果が見られない。一節によれば48~72時間で効いてくるとのことだから焦るべきではないんだろう。にしても火曜退院はさすがに㍉って感じかね。
 原稿書く以外することがないが、カフェイン中毒なので昼間はとにかく眠くてだるい。ゆえにあんまり進まない。一応お茶は飲んでいいみたいだからちょびちょび口にしているが怖いので本当に少量にしている。この機会にカフェインも抜いておきたいし。
 資料探しのために過去のデータを漁ったりもしているのだが今日はこれに時間がとられた。クラウドからアクセスできる情報には限界があって正確なことは自宅のHDDにあたらなきゃダメだってのはわかってるんだけど異様に執着しちゃってクラウドの隅から隅まで捜し回った。結局ほしい情報は80%見つかったのでよかったし、思わぬ副産物もあった。2006年ごろ書いていたライブドアブログが発掘されたのである。ウェブに消えずに残っていた。日記というよりはレビューブログなのだがこの頃自分が何を摂取して何を考えていたのかがわかって味わい深い。そのうち公開すると思います。
 日記一覧を見てもらえばわかるのだが2005年くらいから2008年くらいまでこのサイトはかなりスカスカである。mixi日記を書いていたのが最も大きいのだが、そのほかいくらか一切外に出していない日記群もけっこうあって、それも今回出土した。検閲が必要ではあるがmixi日記とともに復活させてマボロシの数年間をきっちり埋めたい。エーアイのおかげでけっこう簡単にできそうなので、本の原稿と会社のサイト作り終わったら取り組みたい。つってその頃にはまた別のやることが増えてるんだろうけど。まぁ並行してやろう。
 なんなんでしょうねこの僕の狂ったようなクロニクル熱。年を取るとますます自分の人生に正確な年表がほしくなる。老後に自分史書き始めるみたいなのをずっとやってるんだよね。趣味なんだと思う。それに多少なりとも需要があるとしたら嬉しいので、せいぜいカッコよく生きていよう。

2026.4.29(水) 食事について

 現在27日午前8時、この時間に書いてるってことは今日もう一回くらい日記を書くだろう。ドンドン日付が前に進む。大学受験の時もこんな感じで、東京に行ってるあいだぶん名古屋で書きためていた。そう! 受験生だろうがなんだろうが意地のように毎日(+α)更新していたのである。ってか意地だ。意地で維持。だから受かった。マジでえらい。
 朝食タイムで病室は食べものの匂いで満ちているが、僕は腸の病気なので点滴のみ。発症が6日で、そこから食事に気を遣いはじめ、15日くらいからいよいよバナナとおかゆとうどん、それからやわらかい野菜くらいしか食べていない。24日の朝にバナナを一本、昼ごろカロリーメイトゼリーを口に入れたあと、完全に点滴オンリーのまま3日間が過ぎた。
 不思議なことに特に辛くはないし、あれが食べたいこれが食べたいというのもあんまりない。食べるということに執着があまりないのだ。これは助かった。もっと食いしん坊だったら苦しくて仕方ないだろう。旅行に行っても喫茶店でごはん食べるし、名物を食べることはあってもおいしそうだからではなく好奇心と実績解除のため。
 ところで、いま相部屋のいちばんうるさいおじいさんが若い女性の看護師さんに「ストレスたまるよ、うるさいもん」と言っていた。毎日カタカタ失礼しますね。看護師さんは軽く「大部屋だもんね~」と返していた。ケアって大変だ。一番ストレスたまってるのは看護師さんだぞ。どーでもいいことだが僕は看護師さんが何かしてくれるたびに小さい声で「ありがとうございます」とか「どうも」とか「あ、失礼します」みたいなことを言うのだが、同じ部屋でそういう声が聞かれることは一切ない。慣れてくるとそうなるのだろうか。してもらって当たり前というか、仕事なんだからお互い無心にやったほうが楽なのだろう。僕はまだ気を遣ってしまうというか、人間として見てしまうな、看護師さんを。それも入院が長引いたらわかんないけど。
 それ以外にはほとんど喋ることもないし咀嚼もしないので、顎まわりの筋肉が弱くなりそうで心配だ。顔面体操でもしておこう。それを言ったらあらゆる筋肉が弱くなるだろう。退院したらゆっくりと運動を増やしていかなければ。←すべて、えらい。
 食事について。食べることは好きなのだが、積極的な味への欲求はそんなにない。それよりも人と食べること、自分でつくったものを食べること、誰かがつくってくれたものを食べること、それらを一緒に食べること、といったことに喜びを感じる。病院食もどうせ一人で食べるなら食べなくてもそれほど変わらないのである。ちょっと優等生すぎるだろうか。よく刑務所や病院での生活について「唯一の楽しみは食事」と言われるが、少なくとも今の僕はかなり自由にPCもスマホも読書もできるので、一人で得られる楽しみのほぼすべてが満たされている。
 手塚治虫『来るべき世界』でロックが罰として受ける「かごの鳥」のように(名作なので読みなさい)、完全にすべてを奪われれば食事くらいしか楽しみがなくなるのはわかる。そうであっても超絶クリエイティブな人ならば空想とかして退屈しないのだろうか。あの手塚治虫がそれを拷問として描くくらいだから、たぶん誰だってアレは辛いんだろうな。幸いこの入院生活は快適だ。外だって見える。雨が降っている。晴れれば太陽も浴びられる。
 今朝は6時に起きて体温、血圧、酸素測定と採血をしてもらってから本を二冊読んで、お手洗いに立ったついでにPCの前に座った。このまま21時まで稼働できたら嬉しい。夜に答え合わせを更新しよう。
 読んだ本のうち一冊は『自炊の壁』というもので、自炊について書いてある。基本的な考え方は僕が一人暮らしを始めた頃から漠然と思ってきたことと一致していて嬉しい。細かいところで参考になる点がいくつかあった。三本指で「ひとつまみ」1g、二本指で「少々」0.5g、とか。こういうのひょっとしたら家庭科で教わってるのかもしれないけど覚えていない。走れメロスくらいのインパクトで教えてもらえたら助かるんだけどな。なぜか玉留め、玉結びとかは覚えて居るのよ。調理実習と違って自分ですべてをやるからだろうか。調理実習って料理に慣れてる子が先導してくれて慣れてない子はそれについていくみたいなところがあるんで、一人でつくらせるのが本当はいいんだろうな。そうもいかないんだろうけど。
 料理は極めて自由でよくて、味だっておいしい必要はそんなにない。そのように言ってくれる本があるのはありがたないな。料理によって育まれ磨かれる創造性や身体性はとても大切だ。それを食べて、それをおいしがっているようなところがある。そういうふうにつくられる料理は「その人の味」がする。それが好きな人だったらなんだっておいしいに決まってる。

2026.4.30(木) 入院四日目

 27日消灯前。サボっていたのではなくリアルタイムが27日夜なのだ>未来人
 今日は80点くらいか。三冊目の本はあまり捗らなかった。これを読み終わったらもう『魔の山』しか残っていないしな。午前中は完璧、原稿一本終えた。昼ごろちょっとサボったというか時間を見誤った。点滴を交換してもらったら働こう、と思っていたらなかなか来ない。からっぽになってしばらくたって血液がめちゃくちゃ逆流していた。だいぶしてから看護師さん来たが案の定詰まっていて点滴が挿し直しになった。別の場所に挿した(そういうもんらしい)ら生理食塩水?かなんか入れるときめっちゃ痛い! 恐怖。もっかい挿し直してもらったほうがマシじゃ。文字打っててもなんか違和感がある。記録記録! 記録だいじ。
 それでも夕方までにもう一本原稿を書いた。夜は別のわりとどうでもいい作業や調べ物にうつつを抜かした。大事ではあるんだけども。美しい書き出しと序盤だけ書いた。消灯なのでもう寝る。
 9時間も睡眠時間が確保されているのでマジメに寝ていると睡眠過多になりそう。日中動いてないから疲れてもいないし。10時間ある「高校日本史これ一本」みたいな音声を聴きながら二日連続寝た。今日で3日め。睡眠の質が下がるので全部は聴かない。幕末くらいから聴くとちょうどいい。途中もちろんほとんど寝てるんだけど途中で起きると飛び飛びで歴史情報が入ってきて面白い。今日も楽しみだ。

過去ログ  2026年3月  2026年4月  2026年5月  TOP