最新アルバム『SENSUOUS』の曲だけでなく
『POINT』から『SMOKE』『POINT OF VIEW POINT』『DROP』
『FANTASMA』から『COUNT FIVE OR SIX』『STAR FRUITS SURF RIDER』
『69/96』から『BRAND NEW SEASON』
途中、POINTの曲→FANTASMAの曲→69/96の曲と
時代を逆行していくかのように演奏するのでついつい
「次は『THE FIRST QUESTION AWARD』の曲が来るのか?」と
淡く弾ける想いを描いてみたけどやっぱりなかった。
ロックは初期衝動。それはある意味正しいかもしれない。例えば80年代にデビューして今も活動しているKENZIというミュージシャンがいる。僕が好きなのは彼の初期シングルを集めた『KENZI '84-'86 EARLY SINGLES』というCD。(これもさっきの友達から貸してもらったのだが、どうやらかなりのレアアイテムらしく、現在はアマゾンにもカタログがなくてたまにオークションで出るのを狙うほか入手は困難っぽい。)
84年から86年のわずかな期間でKENZIが発表した曲は実にエネルギッシュでソウルフルでオーバードライブで、まさに初期衝動に導かれて完成した奇跡的な作品。このCDでそれらを通して聴くと精神が鼓舞され、昂揚したような気持ちになる。「パルスは伝達する」ではないが、KENZIのロック的初期衝動が伝わってくる感じがして、まことにエキサイティングな名盤だ。