2001年12月後半の行い(Jacky)
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2001.12.31(月) 出血犬放出
朝から轟天号を駆って三重県へ行って参りました。
自分の娘には「流離(るり)」と名付けるつもりはありませんが、
「流離(さすらい)」って良いですよね。
奥田民生の名曲に『さすらい』という曲があるのですが…
やはり、旅をしていると色んな人々の優しさと暖かさに触れる事ができます。
自転車の空気入れを快く貸してくれたおっちゃんおばちゃんおにいちゃん。
津市のど田舎で立ち往生してた僕をトラックで久居駅まで運んでくれたおじさん。
困っている僕に道を教えてくださった皆様×∞(マルティプラス)。
知らない人に出会うことって、なんだかわくわくします。
この楽しさを、素晴らしさを知らない人間は幾分か人生を損している…
いや、知っている人間は得をしているんだと考える方が近い。
だが世間、周りはさすらわぬ人ばっか。
僕にはさすらわない人の気持ちがわからない。
何もしなくても、何も思わなくても、自ずからさすらわずに居られなくなるものじゃないか。
でも、それでいてわからないでもない。
きっと大多数のさすらわぬ人は、心ではさすらいたいと思いつつも、実現できないでいるんだと思う。
例えば女の子なんかとさすらいの話をしていると、言う。
「旅、したいけど危険だからって行かせてもらえないの」
そんなこともありつつ。
さすらえる環境にあることは幸せであります。
行きたい、さすらいたい、と思いつつも、なかなか実行に移せない。
さすらうというのはそういうことです。
だけどそれで「まあいいや」って思っちゃうのは、
さすらうってことが日々の生活に何ら影響を及ぼすものではないから。
だから「まあいいや」ってなっちゃうんだろうな。
そういうのって、なんだか悲しいから、常にこんな言葉を胸に刻み込んで生きていって欲しいと思う。
さすらいもしないで、このまま死なねえぞ。
けったさすらい(自転車旅行)では、
時折見えるふとした景色にときめく。
まるで奥田民生のアルバム『股旅』のジャケット写真のような何気無い風景に。
テンション上がって、叫ぶ。
第一目的地は三重県亀山市辺法寺町。
イージュー★ライダーを聴くに相応しい光景だった。
何もないな 誰もいないな 快適なスピードで 道はただ延々続く…
川原で戯れ遊んだ。
小魚が沢山見えた。
キリンレモンとみかんを頂いた。
もっと頂きたいものがあった。
…ナンテ気取り過ぎ?
結局年越しは、
三重県久居市の神社で。
現地の友達と、火を囲み、甘酒を頂き、
あったかゾーンの企画を語り合った。
絶対流行ると思う。
冬はあったかゾーン。
夏はひんやりゾーン。
類似物にご注意。
例;
夏はあたたかゾーン
冬はすずしいスペース。
あったか空間、提供致します。
ソファー、カーペット付き
一時間100円。
年越しの瞬間くらい地球上には居たくないので、
その瞬間にジャンプしようと思って、
携帯で時報を聴こうとしたけど、繋がらず年を越してしまった。
でも、そこはそれ。
「…じゃあ、今から年越しってことにしよう。あと5秒。4、3、2、1…」
ぴょん。
いんちき臭いけど、これはこれで満足。
「恥ずかしいからちゃんと年越しの瞬間にきっちりジャンプできたことにしよう」
「よし、そうしよう」
という会話があり、
そういうわけで今書いた数行は全て嘘だということにしておいてください。
駅前のなんだかよくわからん連絡通路でひとり仮眠を取り、
帰り道はGacktとGLAYとドラえもんの入り混じったMDや『股旅』を聴きながら。
総走行距離は200km弱くらいだろうか。
はっきりいって、疲れた。足なんかがくがくとしてるよ。Gackt。
癒されたいものだが、術を知らぬ。
知ってるけど、無理。
おあずけ!
今回のさすらいも、楽しかった。
2001.12.30(日) めちゃめちゃ池谷幸雄ッ!!
あー難しい難しい。
気楽に殺ろうよ。
肩の力抜けよ。
Baby 楽勝、楽勝。
もっと気楽に生きたいな。
もっと気楽に死にたいよ。
あー難しい難しい。
HPとか開いて客も増えて
知らない人とか知ってる人とか
とにかく沢山の人間が足をお運びになる。
そして少なからず影響を与える…
生活の危険だ。
生活の危険だ。
CUSTOMは名曲なのに何故売れないのか。
触発。
そーゆーのは元々手前の心の中にあったもんなんだから
知るかよ。
「わたしはそのきっかけを与えているに過ぎない」
もし本当に心動かされるようなことがあるんだったら
そんなクダラナイ人間に気を遣う必要があるか?
人に任せて僕らは行こう
人に任せた人生だから?
何を言う
何も言うな
今夜の月も綺麗だね?
僕は気軽に歩いていたい。
僕は気楽に生きていきたい。
ペケペケ色の海を漂っていたい。
こんな時に
「自由」を象徴する色が何かひとつあれば
どれだけ便利だろう…
手ぶらで出掛けたい。
唇の端にキスをひとつだけ用意して、
とりあえず、続けたい。
ネットで見掛けた写真を頼りに?
テレビで見掛けた名前を頼りに。
昨日で見つけた記憶を頼りに!
カリスマ性という言葉を知ったのは小学生の頃だ。
急性吉本炎という番組で
「カリスマ性」という吉本印天然素材によるコントシリーズがあった。
幼き僕は、爆笑。
そのビデオは失われてしまった。
最高の記憶だけが残っているが
今またそのコントを見て
彼らは僕からの最高の称号を得られるだろうか?
それほど、幼き頃の記憶と言うのは強烈で、新鮮なものだ。
壊したくない、と思う記憶が、幾つもある。
わかりやすく有名な例を出せば、
小学校の運動場。
「ここってこんなに、狭かったっけ?」
ジョン・レノンスーパーライブ2001を見ている。
奥田民生、吉井和哉、ゆず、桜井和寿、小林武史…
おいらのツボにストライク。
きっとジョン・レノンという人間にはカリスマ性があるんだと思う。
THE YELLOW MONKEYもUNICORNも、彼が居なくては無かったのだろう。
と、考えると、僕は彼に感謝しなくてはならないし、
僕自身彼の音楽は大好きだ。
ジョン・レノンのようになりたいと思うし、
そう思うことがどれだけおこがましいことであるか、承知しているつもり、でもある。
そんな自分にだって、人並以上のカリスマ性は、あるんじゃないかな、という自負もある。
そう思わなければやってられない面もある。
そうでなければ、社会はもっと面白おかしいはずだし、
周りの人間が皆自分以上のカリスマと能力と魅力を持っているのであれば、
僕が17年間してきたことは一体なんだったのか?
ということになる。
しかしそれは他のどの人間も同じことを口にしたいわけで
誰もが誰も一位で一番でナンバーワンだってこと。
Imagine all the people, living for today.
僕の夢は女の子を想像妊娠させることです。
と言ったら、
誰か僕の夢を叶えてくれますか?
さあ、水を飲め!
水しか飲むな!
たぷたぷの腹を僕に突き付けてみろよ?
さあ、卵を産め。
神坂一作品を読んで爆笑したのは後にも先にもこの一言。
記憶に残るのってやっぱりそういう所でさ。
小学生くらいの時に沢山読んだんだけど、
あと覚えてるのは「あの日」の話くらいかな。
強烈だったのか新鮮だったのか、子供心に際どいシーンが突き刺さったのだな。
中々本題に入らぬ僕。
つまりさ、僕ってちゃらんぽらんに生きたいし、これまでもそうしてきたわけだ。
社会不適合者に、イコール人間社会のゴミになっちまう可能性が高いってこと。
この中途半端な才能がもう少しだけ秀でていれば良かったんだけど
僕って結局「これだ」っていう特技がないのね。
性格以外の目立ったところに悪い所はとりあえず無いと思うんだけど
目立ってこれだっつうのは中々見つけづらいわけだ。
「取り得」というのかな。
最強目指すっきゃないって思うんだけど、如何せん僕って何に対しても努力をしない。
それだからいつまでも中途半端なままで、
統率しているのが最悪な性格だから始末が悪い。
まあ、偽善ってのは貫き通せば善でしかないってのを知ってるから、
それはそれで生きて行くに申し分は無いわけですが。
段々、書き進むに連れ文字の密度が高くなっています。
年末だから、語らんとなあ。
休みが必要だ。
テレビがそう言ってる。
コーヒーで一息入れろと言ってる。
なるほど。
それでいつまで。
決めてないんだ。
そう、決めてない。
いつまでこんな惰性を続けるのか。
そしていつまで、こんな駄文を認め続けるのか…。
一体いつまで、このような生活を続けるのか?
飽きるまで。
それまでは誰に嫌われようが、誰に好かれようが、誰に殴られようが、誰に告られようが、厭わない。
僕は自分自身に嫌われてみたいと思う。
僕は僕が大好きだから、
嫌いになりたいと思う。
なんて考える自分がやっぱり好きなんだってわかりきってる自分が大好き。
気楽に気軽に適当に。
僕は生きていきたいわけなんだけど
それをやっちゃあきっと誰かが僕から離れて
また新しい誰かがくっついてくる。
どちらがすんごく素晴ラシキパーソナルであるか。
そんなんわからんけど
僕は今の状態に結構満足。
+は歓迎けど-は嫌。
だからまあ持ち直しますかと
とりあえずは宣言して誰かが離れて行くのを防止?
ナンテいう風にね。
僕は生きていきますよ。
タモリ倶楽部スペシャルの空耳アワーでこんなネタがあった。
家
おかん
息子
最後に奥田民生が出てくる。
奥田民生=息子っていうのはちょっと古いけど巧いね。
僕もちょっと間気が付かなかった。
そうだあこがれや欲望や言い逃れや恋人や友達や別れや
台風や裏切りやくちびるや出来心や
わいせつやぼろもうけの罠や。
ロンドンの霧の中
なかなか
切り裂きジャッキーが
女性の心を切り裂いたとしても
ジャッキーに罪はありますか?
私はジャッキーです。
もう書き始めの動機が殆ど消え失せて来た。
書くこと。
ストレス解消には持って来いだ。
何故僕が書かねばならぬほど不快な気分を所持していたのか?
そりゃあ、まあ。
自分、物凄い嫌いだから。
たまにそうやって、内向的サディストとしての本領発揮、
気持ち良くなるんだよね。
これは僕の趣味としてね。
きっとね。
自覚はないんだけどね。
小さい頃に好きな人をいじめたのと同じようで
嫌いな奴がいやな目にあってるのが嬉しいようで。
影響力。
例えば僕は、ある友人の書く文章に酷く影響を受けることがある。
その友人のサイトの日記に、
「こんな奴はダメだ」みたいな事が書いてあったとしたら、
真っ先に自分に置き換えて、もし当て嵌まってしまったら…
非常に、へこむ。
そして、そうあってはならぬのだと言い聞かせ、
少しだけ良い自分であろうと努力するのだ。
ただまあ、
これは非常に盲目的である。
つまりこの場合の僕は、
そいつの価値観の上のみでしか「良い自分」では有り得ないのだ。
ある意味で、そいつに踊らされている。
それは僕のサイトに置き変えた場合でも変わらず、
僕なんぞに踊らされている人間が少なからずもいるのかもしれないと
そういう事にもなるわけであります。
怖い怖い。
お前は殺しの出来る年。
でも選挙権もまだ持たされちゃいねえ
鉄砲かついで得意になって
これじゃあ世界中が死人の山さ
未熟者が他人に影響を与えてしまう。
選挙権も無いのにピストルを手にしてしまう。
ナイフを手に入れたから、強くなれたのかい?
使い方も知らないのに、まるでスター気取り。
…まるでそんな感じ。
能力も無いのに影響力を持ってしまう。
それは恐ろしい事だ。
下手な事ができない。
反面教師にしてくれと頼み込むだけ無駄なんて
わかってるはずなんだけどしゃーねえこれも青春だ。
責任というのは僕の最も避けて通りたいと思うモノ。
レイジーかつイージーゴーイングに生きていきたいと切に願う。
そんな未来の自分に憧れているのだろう。
だから無理矢理にそういった方向に持って行こうとしているんだろう、とも。
まあ、そんな感じでしょう。
明日は大晦日。
僕は三重県に居るよ。
ジャンプしに行くんだ。
年越しの瞬間に、ジャンプするために行くんだ。
Gacktファンと。
どこまでも遠くへ。
無論けった(自転車)で。
世界は俺の周りにあるモノを中心に回っている!
僕は気軽にその辺りを遊泳してる。
永遠にそうしていたい。けどそういうわけにもいかない。
葛藤。
そうして死んで行った人間も多いんだろうけど、
生憎、僕は死ぬ木梨憲武。
ま、
気楽にやろうよ。
ね。
2001.12.29(土) 1943年、Gackt出陣。
考えてることってすぐに、考えてたことになっちまうんだよなあ…。
僕は昨日、何を考えていたのだろう?
完全的確率。の確立。
つまるところ波動券は、出せます。
中国の人が手を使わずにコーラのびんを割ることができるように。
魔法とかってのもそういうもんで。
『ドジ田ドジ郎の幸運』で描かれていたアレですよ。
空気中の原子は常に好き勝手な方向にばらばらに運動しているが、
例えばコーラのびんの中の原子がたまたま偶然に同じ方向に運動し始めたとしたら、
びんは、浮きます。
それと同じ原理で、運が良ければ波動券は撃てるわけです。
生まれてから1日に1000発ずつチャレンジしてみれば、
死ぬまでに2~3000万発くらいは挑戦可能なわけで、
そうすれば1000000000000000分の3くらいの確率で波動券は出せるんじゃないかと。
「チンカラホイ」ってのも同じ原理でして。
うまい棒ほど、美味しい棒って無いですよね。
まあ、僕は男の子だから、そう思うわけでして
女性の皆様の意見も是非お聞きしたいと。
もっと美味しい棒が、あるのかもしれませんよね。
ビッグカツって、実際そんなに大きくないですよね。
時間と空間、肉体と精神。
「月が美しく輝けば輝くほど、周りの星達は輝きを失って行く」
労働と疲労、肉体と精神。
「だめ…恥ずかしいわ、お月様が見てる」
セックスと快感、肉体と精神。
「月がどんなに美しく輝いても…」
出産と激痛、肉体と精神?
「星の輝きは隠せても、僕達の愛は隠せやしない」
こんなせりふを真顔で吐いたって、
特にかっこよくないと思うのだが。
それでも僕は、吐く。
クダラナイ言葉とそれを信じる心、肉体と精神。
言った後で、少し恥ずかしくなること請け合い。
今日100円拾いました。
嘘です。
2001.12.28(金) 段差 イン ザ ダーク~暗闇の中の段差~
転んじゃうよ。
劇場に入って、高校演劇などを見ていると、思うことがある。
…どうしてこいつら、こんなつまんねえギャグで爆笑してんだろ?
こういうところが、高校演劇で腹の立つところ。
面白くないギャグでも空気だけで笑いが取れる。
作り手にとっては便利な特徴であるが、どうもしっくり来ない。なんかむかつく。
それができるということは、実力があるということなのだが、なんか納得できない。
「ここは笑うところです」と客に教えてあげれば良い。
「笑ってもいいんですよ」と客に伝えてあげれば良い。
空気であり、雰囲気が全てを左右する。
暗い照明、重い物語、その中でポツリとギャグを交えても、客は戸惑う。
「これは、笑ってしまっても良いのか?」
不安になる。
だから、結構嫌だ。
つまんないのに笑う客が嫌だ。
センスないのに爆笑を取ってしたり顔の演劇人が嫌だ。
最悪だ。
というわけで吉本栄三丁目劇場へ行って来た。
去年同じクラスだった子が、招待券2枚貰ったというので、甘えさせてもらった。
SABOTENの山浦は面白い。
新しくレギュラーになったスポンジというコンビが良い。まだまだ粗いが。
タックインが微妙だった。
昨夜、夜中まで後輩と語り合ったのは、四次元の話。
ほんの少しだけインスピレーションが湧いてきた。
ドラえもんのポケットが実は、クラインの壷であるというのは有名な話か?
だけど、まだ。
まだ書き始められません。
藤子不二雄の「ばらとゆびわ」を見た。
時価60万円。
マニア一同、取り囲むように見つめる。
「見るかい?」
気さくな兄さんが読ませてくれた。
ばらとゆびわの実物を読んだことがある高校生と言うのは、
日本中探してもそうはおるまいて。
2001.12.27(木) 箱があった。空っぽの箱があった。希望すら入っていない空っぽの箱があった。僕はその箱をいっぱいにしたかった。だから箱に今の僕自身を入れた。けどまだ箱は…。
素晴らしい言葉、というのは幾らでも生み出せる。
その殆どが、今ではすっかり有名になってしまっているからだ。
何千年も昔から、先人が何度と無く口にし続けてきた言葉だからだ。
誰もが知ってる有名な《素晴らしい言葉》。だからこそ人は、それを「素晴らしい」として認識できるのだろう。
つまり、「それらしき台詞を吐きそれらしき演技をするそれらしき芝居」を観ている人間が、
自分勝手に心の内から「素晴らしい言葉」を引っ張り出して来るのは容易である。
そして作り手がそう仕向けるのは至極簡単なことだ。
芝居を創る際に、確固たるテーマなど設ける必要は無い。
「それらしき言葉」を並び立てていれば、客は勝手に自分の中で「素晴らしい言葉」を導き出してくれる。
胸糞が悪い。
本当はお前らに言いたいことなんて何にもないんだ。
何も感じていないし何も発しようとしていない、真実なんて全く考えていない。
浅い脳味噌だ。
適当に友情じみたことを語らっていれば素晴らしい言葉が見えてくる?
そうして生まれた言葉なんて常套句の中の素晴らしく上等な言葉に過ぎない。
たまには自分で考えて客にぶつけてみろ。
「お客さんに考えて欲しい」などと言うのなら、
自分たちは客が考え得る全ての思考のパターンを予想し把握し理解していなければならない。
そうでなければ無責任なだけでは無く、ただの無知だ。
気付かないうちに、いつのまにか走っている電車の外に出てしまっていることですら、芝居には可能だ。
おまけに笑いに消化できる。
問題提起。
テーマを設け、それを客の前に提起することは容易い。
「みなさんに考えて欲しいのです」
それをそのまま台詞として、吐いてしまえばいいのだ。
たとえその問題提起が複数の台詞に分散されていたり、オブラートに包まれていたとしても。
最終的にお前らがしたいことは「問題提起」なのか?
それならば、それならば簡易的な文章だけで表現して何がいけないのか。
何にでも代替は効く。
そしてそれは全ての芝居に共通して言えることなのだ。
小説でいいじゃないか。
論説でいいじゃないか?
お前らはただ、芝居がしたいだけなんじゃないか。
誰だってそうかもしれない。それなら、
何かで代替できるような芝居では、意味がないじゃないか。
ドラマがやりたきゃ映画を撮れ。
描きたければ小説を書け。
感動させたきゃ喋ってみやがれ。
見せたきゃ裸になればいい。
だがしかし人には得手不得手。
最も簡易的な表現方法が自分にとって芝居であるならばそれでいい。
だが、甘えるな。お前はあくまでも芝居をやっている。
芝居でなければできないことをやれ。
伝えることが何も無いなら単純に芝居を楽しめ。そのために考えろ。
芝居が終わった後、この劇はどうであったと、議論を交わす。
わかった風な批判をすることで、自分の芝居に対する考え、センスを確認するとともに、
自慢している。
「俺は○○だと思うんだ」
あなたは感受性が高いし、難しいことを考える。偉いですね。
「あそこはこうした方がずっと良いと思う」
あなたの実力は確かですね。芝居を観る目が良いです。
「つまりはこう言いたかったんじゃないかな」
そうかもね。
同意をする、ということ。
求められてもいないのに、同意をする、ということ。
意味の無い行為。
「俺はこれを知っている」というオーラを発す。
短なる自慢。
空虚。
無知ではないと思われたい、を通り越して、物知りだと思われたい。
センスがあるのだと思われたい。
知的さを演出する際に、
眼鏡を掛けた女性が足を組みながら座り、文庫本を手にしている必要は、無い。
自分が文系だからか?
ありきたりなヴィジュアルの破滅で受けを狙う姿勢が恥ずかしく見えてならない。
恥ずかしい、恥ずかしい。
芸人でも目指しますか?
芝居のコンセプトの中にそれはありますか?
無意味に変な動きするのはやめてくれ。
全ての行為には何かしら意味があるはずだ、それがあって初めて、動作が生きてくる。
笑ってくれ、と媚るだけでは少なくとも僕は、笑うことができない。
芝居は絵画だ。
絵描きは演出。
筆は脚本。
絵の具は芝居のヴィジュアルとサウンドを司るもの。
役者が絵の具に含まれるのは言うまでも無い。
役者というのは、他と独立したものと考えられがちだが、
単にヴィジュアルとサウンドを、見た目と音とを表現するためのひとつの材料に過ぎない。
ひとつの色でしかない。
だが同時に重要な色。きっと黒とかなんだろう。
芝居は絵画だ。
それ自体が何かを教えてくれるわけではない。
だが確実に、何かを語り掛けている。
何かを伝えようとしている。
絵描きは無責任に客に任せてはいけない。
《演劇を熱く語る》、という、
「格好良い自分」の演出。
だせぇよ。
気付いてないかも知れないが今、最悪の芝居を創っている。
最悪の演出を持って、役者の君は泣いている。
例えば、結婚を例に出そうか。
結婚という制度は、名付けられたひとつの「とある形」でしかなく、
たまたま社会によって保証されているだけである。
それならば、結婚が仮に健康でも一緒だ。
名前を変えるだけでそれだけでひとつの代替が生まれる。
「僕と健康してください」
これはプロポーズの言葉になり得る。
以上、中部大会で得たモノの一部。
12月23日。
学生服を身に纏い
13kgの荷物を背負って
愛車轟天号にまたがった僕は
午前8時、自宅を出発。
午前10時50分、蒲郡到着。
60kmの道程を僅か2時間50分で走りぬけた自分に感動。
でも途中バテたし
デカビタCを飲むために立ち止まって休憩したり
リアルゴールドを捜し求めて何度もコカコーラの自販機の前で立ち止まったりしたけど
見つけ出す前に蒲郡に着いちゃって、
結局昼食のときにエネルゲンを買いました。
お母さんが作ってくれたおにぎりを頬張りながら
12:20に開会式があることを考え
1時間半の間何をしていようかと思い知り合いにメールを送ってみるも
やっぱりなんだか合流する気にはなれず
いや合流したかったけどなんかそれってやっぱりやらしいような気がしてやめて
蒲郡の街並を走ってみることに決定。
自転車こいでると暖かいが
止まっていると寒いのだ。
プリンシェイクが110円だったので3本一気に購入し
明るい家族計画の自販機がやけに多い蒲郡市の事情に胸をときめかせ
知らない街を走るのは楽しいと実感。
会場に着くと知り合いが幾人か。
名古屋大谷高校は更に面白くなくなったと言われ
四日市高校はモーションだけが異常に上手く
中津高校は脚本がだらだらで
滝高校は上手くなってたけどやっぱり好きじゃないわけで。
特筆事項はゼロと。
部活の同僚と2人だけでキャンプの予定だったが
飛び入り参加者は何があっても受け入れる方向なわけで
女の子が1人親に嘘をついて参加。
会場の真っ正面の海辺で宿ることに。
その夜はテントを立てるのに手間取り
ご飯を作るのにもっと手間取った。
星を眺めると、オリオン座の隠れ三つ星がはっきりと見えた。
綺麗だった。夜の星、これだけでキャンプの意味があった、とすら。
しばらくみんなで横になって、星を眺める。いつのまにかご飯が炊けていた。
多少炊飯を失敗して、焦げがついたりしてしまったが、
カレー(レトルト)の味でカバー。傭兵の言った事は正しかった。
これからはどこへ行くにもカレー粉は欠かせないなと思いました。
飛び入り参加ありのため、僕だけ寝袋無くて寒い。
午前4時まで戯れ、寝る。
12月24日。
午前6時に目が覚める。
睡眠時間は2時間。
合宿なんてこんなもんだと思いながら、未だ眠っている寝起きの悪い2人を横目にテントを出る。
まだ日の昇らない薄真っ暗の中を散歩。
朝の景色は綺麗だった。
歌わずに居られない僕は素敵なものが欲しいけどあんまり売ってないから好きな歌を歌う。
THE YELLOW MONKEYのJAMを始め
奥田民生を中心に歌う。
少しだけ明るくなると、海の色に気付いた。
眩しい朝日と黒い海に、楽園を歌った。
赤い夕日を浴びて、黒い海を渡ろう。そして遥かなあの自由な聖地へ。
海の向こうで戦争が始まる。
いつのまにか時は7時。テントに戻っても、2人はまだ寝ている。
起こす意味も込めて、奥田民生のMOTHERとユニコーンのすばらしい日々を熱唱。
それからご飯を炊き、味噌汁を作った。
ご飯は固かったが、味噌汁は美味しかった。
途中、お客さんが尋ねてきたり、今夜の参加者が挨拶にきたりと、楽しかったり。
どうも色々と手間取り、1校目の上演を見逃してしまった。
でも後から聞くとかなりつまらなかったらしく、安心パパ。
金沢辰巳丘高校は粗筋と演出に難あり
小杉高校は無理してSFを持ち出すのが失敗
武生商業高校はある意味で最高に面白く
藤ノ花女子高校は改善は完璧だったが更に面白い芝居にしようという意欲に欠け
瑞浪高校はとりあえず脚本とネタを練って装置と場転を考えるべき。
藤ノ花女子高校の芝居は良かった。大好きだ。
綺麗だし、引きこませるものを持っているのだが、煙炊き過ぎてくさい。
ただ、脚本はもっと練れる。
差し入れに手作りティラミス8つとうまい棒たこ焼き味30本いただきました。
他にも後輩からクッキーを頂いたりと、いろいろいろ。普通に嬉しい。僕ら愛されてた!
本日のキャンプ参加者は、3名。
男ばっかで3人。
途中までは昨日参加した女の子や東海高校の後輩が居たが、帰ってからは爆発。
はっきり言って今日の参加者は、遠慮が要らない。
心の友である。
だから相手の悪い所などをビシバシと指摘。
僕は集中攻撃を浴びる。
結論めいた事を口にすると、僕は画略的で策略的で謀略的過ぎると。
ある程度頭が回り何より口が上手い。
だから親友以外の誰かを騙す事は余りに容易だ。
ウェブサイト日記等もフル活用させ言葉の技術によって騙す。そして泣かす。
本能のままに動いているようで実は全てが「狙い」であると。
自分が気持ち良くなるように全ての事象をそう仕向けていると。
今こうして自分の思考を全て曝け出しているふりをしていることにだって明確な狙いがある。
たった今「ふり」という言葉をさりげなく使ったということにも、快感のカギが隠されている。
全てはさりげなさの中にあり、それを演技力と言葉によってさりげなく明るみに出す。
これが技術。
人を騙す度に新しい事実に気付き新しい技術を得る。
今はそれが楽しくて仕方が無い。
自分の首を締めるような事を書いているが、
この正直な言葉達をどのような技術によって誤魔化そうか、
自分の腕の見せ所であるなどとにやりと笑ってスリルを味わう。
これは僕の欠点なのだが、今はまだ改善する気になれない。
どんな欠点でも、自覚しているだけマシだと僕のリスペクティドゥラーは言うが、
僕はそれを理由に開き直り勝手に納得し悟ったような気分で悦に浸り快感を得ます。
と、まあ僕への駄目出しが小一時間×2くらいは続きます。
ありがたい。
はっきり言って、僕に本気で駄目出ししてくれる人間なんて、この2人くらいである。
誰もが僕を買い被り過ぎているから。
こいつはスゴイ人間だと、最初にインプットされてしまうと、後から悪い所を発掘するのは容易で無い。
よっぽど親しく付き合っているか、よっぽど能力のある人間でなければ。
特にこのサイトなんか、自分の良い部分しか見せていないわけだから、
オフでの付き合いが薄い人は偶像崇拝の如く僕を買い被ります。
そういう人は、非常に騙しやすいのであります。
駄目出しに一段落つき、携帯の充電をするために外へ繰り出す。
こういう時は、自販機の電源を盗むべし。
帰ってくると、Y談に花を咲かせる。
エロティックな話から、小学校の時に好きだった人の話へ。
そして何故か、ユリオカ超特Qが僕らの中で大ブーム。
お父さん痛いぞと。
ユリオカネタで僕らはそれから数日間大爆笑し続けるのですが、
文章で書いても特に面白く無いのはわかっているので、ダイジェストで紹介。
※○○の中には友達の初恋の人の名前を入れましょう。
お父さん痛いぞと。
小2の○○ちゃんもそう思うわけなんですけども。
お父さんちょっと待てと。
どうよ、と。
どこを触っているんだと。
何を考えているのかと。
小一時間問いただしたいと。
そう思うわけなんですが。
お父さん痛いぞと。
お父さんでかいぞと。
それはなかなか入らないぞと。
さすがに無理だぞと。
お父さん痛いぞと。
小2ながらにそう思うわけなんですけども。
ね、これ、ね。
小5になった○○ちゃんも
お兄ちゃんそこは違うぞと。
ちょっと待てと。
間違っているぞと。
どこに入れているんだと。
阿呆か馬鹿かと。
声を大にして叫びたいと。
そう思うわけなんですけどもね、これ、ね。
お兄ちゃんもお兄ちゃんで
間違えたままで過ごすんですけども。
お兄ちゃん何年たっても気付かないと。
そこ違うと。
そこは違うんだと。
小一時間言い聞かせたいと。
お兄ちゃん痛いぞと。
広がってしまうぞと。
○○ちゃんながらにそう思うわけなんですけどもね。
とりあえず
お父さん痛いぞと。
声を大にして叫びたいと。
お父さん痛いぞと。
お父さんまじで痛いぞと。
どこを触っているんだと。
でかいぞと。
お父さんそれはでかすぎるぞと。
無理だと。
それは無理だと。
○○ちゃんもそう思うわけなんですが。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
お父さん痛いぞと。
夜更けまで続くお父さん痛いぞとトーク。
お父さん痛いぞと。
お父さんグランゾート。
12月25日。
5時半に目が覚めたと。
まだ真っ暗だと。
また散歩するぞと。
JAMも歌うぞと。
昨日の夕飯はティラミス、
夜食にうまい棒。
今日の朝食はポッキーだと。
いや自炊しろと。
なんのためのキャンプだと。
そう思うわけなんですけども。
朝はお客さんがたくさん来ると。
今日は割と順調に観劇と。
砺波高校は脚本や雰囲気好きだけど粗筋が甘いと大好きだけどだからこそ文句出まくりお友達になりたいと
大府東高校は上手だしイージーな感じがして観やすいけど好きじゃない、粗筋、演出、特に笑い…、と
武生高校は退屈でした、良い脚本使ってるけど全体的に魅力は無く個人の演技がたまに映えてるくらいと
椙山女学園高校はもひとつ、上手くなってるとは言えど、良くなったところとそうでないところが同数と
金沢錦丘高校は普通に上手いし引きこまれる脚本だけど1歩引いて観ると眠いと。
交流会はポリー・ハッターの朗読が少し面白くて後でお友達になりに行きました。
今夜は大所帯。
述べ9人程でクリスマス大パーティ。
東海高校の先輩がビールとシャンパンとソルティドッグを一気飲みしました。
普通に酔っ払ってました。
「ジャッキーの一気がみたーい、みたーい、みたーい」
こう言われると飲まないわけにはいかないのが僕の性格。
ほとんど酒飲んだことないし、一気なんてしたことないけど、
ソルティドッグというお酒をひと瓶一気しました。
その他にチューハイとシャンパン(酒かよ!)を少しだけ飲んだけど、
全く酔いませんな。
割と酒、大丈夫かも。
いやいや量にしてみりゃ大したことないしね。
人並みかと。
少し異常なテンションで盛り上がる。
酒が入ると違いますね…
先ほどの酔っ払いが普通に潰れそうでお帰りになられる。
…デ・ジャヴ。
詳しくは2000年12月23日の日記参照のこと。懐かしいですね。
9時半頃に某中部大会上演校(♀校)の泊まっている旅館に赴く。
先輩方と緊張しながら楽しく(?)談話。
テイクアウト。
テントで楽しく談話だわ。
ビッグプッチンプリンを頬張りながら…
再び送迎自転車を出す。
やはり自転車で来て良かった、一台あると機動力が違う。
自転車の輸送能力を馬鹿にしてはいけないのである。
ときめいて☆夏。
非常にイイ気分でテントに戻る。
なんとなくテントの前に座って中の会話を盗み聞き。
「ねえ、ジャッキーって、帰って来るのかなあ?」
「いや、来ないだろう」
「ハーレムだもんね」
「ホントそう」
「あたり前だよね」
やっぱ僕ってそういう存在なのでしょうか。
6人であのテントは、少し狭い。
テンションの上がり切った女の子に犯されそうになるも、なんとか貞操を守って夜も白み始めた頃就寝。
12月26日。
珍しく一番起きではない。でも起きたのはやっぱ6時とか。
平均睡眠時間2時間とかだなあ。
でも一応眠るのが偉い!
「君が先に眠るまで勿体無いから起きてる」というのが今回のテーマですから。
8時が近づいた頃、愛に会いに海へ行きました。
朝の海はやはり良い景色。
米がまた焦げた。でも今までで一番美味しいかも。
味噌汁と味噌餅と味噌飯を食べておなかいっぱい。
ボーイスカウトの知識が身を結ぶ。ナイスボーイ。ちょっとやっときゃ良かったと思う。
ベーデンパウエル最高!
ぎりぎりで会場に駆け込み芝居を観る!
愛知高校は最初の方少し面白いかなと期待したけどめさめさ酷かった
岐南工業高校は既成台本を切った割にはお上手。上手いよ。上手いけど、だけ。
舞台美術の講習会は結構ためになって、
各校別講評はかなり面白く、専門家がずばずばと意見言っててかなり気持ち良い。
でも専門家の目ってさ、あんまり良くない…いや、僕らとは絶対に合わないんだよね。
やっぱり生徒講評がノミネートした芝居と専門家がノミネートした芝居とでは
明らかに生徒講評のノミネートの方が僕の感性にミートしたものが多い。
結局全国に上がっていったのは滝高校だった。
と、ここで2ちゃんねるからのコピペいきます!
文部科学大臣奨励賞
愛知・滝高等学校「いってきます!」
中部日本高等学校演劇連盟賞
岐阜・岐南工業高等学校「トランス」
中日賞
岐阜・瑞浪高等学校「ばあちゃんズ」
中部日本高等学校演劇連盟奨励賞(上演順)
愛知・名古屋大谷高等学校「第伍拾弐解放区最前線」
三重・四日市高等学校「スクランブル」
岐阜・中津高等学校「2001年温泉の旅」
三重・四日市南高等学校「Doubt」
石川・金沢辰巳丘高等学校「a.o.-“advance over…”」
富山・小杉高等学校「パーティ」
福井・武生商業高等学校「帰路(かえりみち)」
愛知・藤ノ花女子高等学校「DOLLより輪廻」
富山・砺波高等学校「運動部は動かない」
愛知・大府東高等学校「Runners High!」
福井・武生高等学校「夏の最後の日」
愛知・椙山女学園高等学校「ピポパポパパ」
石川・金沢錦丘高等学校「父と暮せば」
愛知・愛知高等学校「灯の詩」
創作脚本賞・全国高等学校演劇協議会長賞
愛知・椙山女学園高等学校・紗乃みなみ「ピポパポパパ」
創作脚本賞・名古屋ペンクラブ賞
富山・砺波高等学校・ボーダー・ウェザー「運動部は動かない」
蒲郡市長賞
愛知・藤ノ花女子高等学校「DOLLより輪廻」
蒲郡教育委員会賞
愛知・大府東高等学校「Runners High!」
こざかしい。
発表の直後、友達から
「帰る」と一言だけ記されたメールが届いた。
流石にヘボい芝居に無駄な賞を与えたりはしていないが、
どうよ、と。
ね、これ、ね。
まあ今年は全体的に去年より面白くなかったんである程度は仕方ないかもしれないけど、
妥当だなあ。
何度も言うけど滝高校さんって上手なんだから、
他の高校が打つような芝居や全く新しい芝居とか打ってもいいんじゃないかと思う。
怖いわけではあるまいに!?
と、さりげなく毒を吐く僕。
というわけで銭湯に行くことに。
でも僕は行くのをやめた。
今日に限って銭湯に魅力を感じられなかったのと、そういうテンションが無かったのと。
あと、普通に時間が無かった。
だって遠いんだもん。自転車なんだもん。
そして自転車が微妙に壊れた。
後輪のブレーキが常にタイヤに接している状態。
どうあがいてもスピードがなかなか出ない。
睡眠時間が足りなくてかなり眠い。
走りながら眠ってしまいそうだ。
それでも、普段より50kgとか60kgとか余分に乗っけて
60km以上の道程を完走した僕は本当に偉いぞと思いました。
家に着いた頃には日付が変わっていましたとさ。
14時間くらい寝ましたとさ。
中部大会で得たものはこの日記と僕の心の中と体力と
手帳に全て記されています。
写真は一枚だけ、海を背景に轟天号が写っている。
潮の匂いと君の温もり。
シオの虐殺と雨のちくもり。
2001.12.23(日)~26(水) セックリスマス
26日まで蒲郡の海辺で演劇の中部大会を見ながらキャンプします。
参加希望者は僕か他の参加者をひっ捕まえて「今日泊めて」と言えば大抵はOKです。
参加費は0円。愛があれば大丈夫。
連絡は
ozakit2112@jp-c.ne.jpへ。
2001.12.22(土) 端午のセックス
甘い水を飲み干した、カップの底に注意書き。
今日も昨日と同じ芝居を観に行ったり。
昨日と同じく面白い芝居だったり
あんまり面白くなかった芝居が少し面白くなっていたり。
コントに少しだけネタが増えていたり。
いじられるキャラというのは美味しい。
羨ましいが辛そうなので遠慮する。
僕はSなのだ。
男子校の連中はテンションが高い。
かまぼこ一気飲み。
紅茶嫌いなのに午後の紅茶一気飲み。
後輩にかりんとう10本丸ごと食わせる先輩。
後輩にビスケット数十個一気に食わせた上鼻に突き刺す先輩。
後輩に薄力小麦粉を一気飲みさせる先輩。
後輩がビスケット喉に詰まって苦しんでお茶飲んでる所ヘやってきて一気飲みさせて吐かせる先輩。
後輩に生あずきを食わせて吐かせる先輩。
後輩が彼女持ちなのをいじって間違った恋愛指導をする先輩。
後輩が中2と付き合ってるのを淫行だと罵りつつ少しだけいいなあと思っている先輩。
後輩を閉じ込める先輩。
他校なのに違和感なさげに酷い事を平気でする先輩。
ってか僕。
僕はSなのだ。
キスしかしたことないのに初めてのペケペケについて真剣に悩む後輩の姿は
かわいらしい。
「どこになにをしたらいいんでしょうか」
と真顔で尋ねる後輩の姿は
かわいらしくて仕方がない。
中2と付き合ってる後輩は何をしたくて中2なのか。
1歳の頃まだ生まれていなかった人間と何をしたいのか。
2001.12.21(金) KOJI 1200000000000000000000000000000
「犯す」とはどういう意味か。
僕は強姦のことだと思う。
大抵の男と非処女はそう認識しているだろう。
だがセックスを下劣なものと捉え、
貞操を神秘的なものと考えるのならば、
そういう人にとっては「犯される」というのは単純に互いの性を交わすことであって、
処女膜を破られるということにある。
それはつまり動物の生殖体系を否定しているということになるのか?
まさか。
思うに処女ゆえに、だ。
実は少しだけ残念だったりする。
何が?
プライマル。
わかるまい。
探す 探す 探す
おいら捜索隊
小高い丘の上 いわれのある岩
ちょこんと立っているあの岩を
おいら探してる
雪が積もっててよく見えないけど
歩いてみても少しのでっぱりしかわかんないけど
大地の震えでわかるのヨ
君の吐息でわかるのヨ
「音箱」という芝居を見たり見なかったり。
音響というものはあくまで「芝居を引き立てるためのもの」で、決して目立ってはいけない
こう教えられた人も少なくないと思う。
この考えに基づけば、音響は、芝居には含まれない。
役者が立っていて、せりふをしゃべるという「芝居」があって、
それを引きたてるために音があり、明かりがある。
そういう考えだと読み取れる。
しかし、音箱の演出をした人間は、
「芝居」というのは音も明かりも全てを含めた総合がそれなんだと認識しているんだろうな。
照明音響脚本装置道具衣装化粧役者…。演劇が総合芸術と呼ばれるのはそういう面からなんでしょう。
そのひとつが欠けたところでさほど問題は無いかも知れないが、
そのひとつが疎かになれば大問題である。
例えば、僕は「役者の居ない芝居」より「役者の下手な芝居」の方が圧倒的に嫌だ。
では逆に、そのひとつを際立たせてみるとどうなるのか…
それが「音箱」なのかもしれない。
ただ、ちょっと音が拙い面もあったけど。
音響が主役の芝居だって創れる、と。
僕の中で少し可能性が広がった。
全く、奴はいつも僕の考えの及ばないところをストレートに突く。
だからむかつく。
同い年とか年下とかで、やたら凄い能力を持ってる奴がいるとへこみますよね。
それが同じ畑だったりすると尚更。
そこで自信を無くすか、バネにするかは人それぞれだと思うけど。
僕はどっちとも言えません。
本人はそう考えてつくってないかもしれないけど、
これからも演劇にドロップキックをかまし続けて欲しいと思います。
演劇ほど可能性の深いものって実はあんまり無いんじゃないかと思ってしまう今日この頃。
制限が無い。生だから、何でもアリ。なんて素晴らしいんだ演劇って。
でも実は僕は演劇をしている時が一番辛かったりします。
どないやねん。
今日は花吹雪な気分だ。
そして今日もまた僕はCDを買いまくる。
アルバム10枚、8cm1枚、ピチカート・ファイヴのビデオ。
2001.12.20(木) クリトリスマス
「かわいい」という言葉はこの子のためにある、
というような女の子が、我が部には居る。
財産である。
そして大爆笑である。
純粋過ぎるのは罪であり、ネタである。
僕は汚れてしまっている。
きっと君のことまでも汚してしまう。
平気さ。
君と一緒なら僕はどこまででも汚れてやる。
さよなら。
嘘だ。
さよならなんて嘘だ。
君の心はこの川のように…澄んでいるんだ。
澄みきっているんだ。
…澄みきっているんだ。
さよなら。
今日はクラスマス会。(クラスのクリスマス会)
プライマル。
プレゼント交換。
僕の用意したプレゼントは、まんだらけで50円だったぼろぼろの『のび太の大魔境』。
ネタにもなりゃしない。
女の子が引いてしまった。
恨めしそうに僕を睨んだ。
罪悪感と共に、
かなり、むかついた。
笑いにくいかも知れないが、笑ってくれ。
ていうかそれ読んで、泣いてくれ。
ふがいなき僕。
蒲郡キャンプに向けて、買い出し。
異様に楽しい。
遠足は準備している時が一番楽しいと言うが、それに近い。
その後またCDを買いまくり。
アルバム11枚、マキシ1枚、8cm2枚。
3Bで演技下手な奴は笑えない。呆れ引くばかり。
2001.12.19(水) 午後は○○テレビ特捜部
実は昨日、東海高校という男子校に潜入してきました。
そこの演劇部で21・22と自主公演があるのですが、
うちの部員を是非出演させてくれというのです。
というわけで交渉しに行った次第であります。
しかし「おにぎり2個」などという安い条件で可愛い後輩が手渡せるか!と。
J「ドゥグs(東海高校演劇部部長。一年生。仮名。)が今から女装してくれたら出演させてやろう」
僕がそう口にすると、あちこちから「ドゥグsコール」が。
これではもう後にはひけない。
D「…わかりました。
部のためです。でも…まだ
スネ毛残ってるんですけどいいですか?」
J「剃れ。」
D「はい…。でも、剃るものがありませんよ。」
J「
ガムテープの方向で。」
D「わかりました…」
こんなやり取りの10分後、照明が落ちました。
そして次に照明が点いた時、
男子校の講堂に
2人のセーラー服少女の姿が!
ドゥグs&ジャッキー、女装にて夢の饗宴。
そんなこんなで、たくさんドゥグsをいじめまくりました。
とまあ、その辺は良いのですが、
問題は東海高校演劇部員のひとりがボリボリ食っていた
あずき。
生です。
味は…
ひまわりの種と同じ触感と味に
道端に生えてる雑草みたいな香りがします。
僕は2粒食べたところでノックダウン。
悔しいのでうちの後輩その2(向陽高校演劇部部長。一年生。)にも食わせてみました。
本日彼は、
学校を御休みしました。
ごめん。
たぶんあずきのせいだわ。
部長が御休みということで、副部長が部活の指揮を執ることに。
本日は先日の舞台の反省会をする予定でしたが、
演出でもある部長が居なければ話にならない、ということで、
「本日の部活をどうするか」という議題で、残り部員五人の多数決をとることに。
選択肢は以下。
①普通に基礎練習。・・・1票。
②このまま帰る。・・・0票。
③部室の炬燵で暖をとる。・・・4票。
というわけで
暖をとることに決定!
…いいのか、うちの部は、部として!
しかもBGMは
『マモーミモー野望のテーマ』。
いいのか、演劇部として!
そりゃあさ、
僕も「暖をとる」に一票投じたけどね!
後輩の女の子が初めてマモーミモーを聞いて爆笑していたのがやけに笑えたり。
明日CDを貸してあげよう。
最近部内でザ・イエローモンキーのJAMがプチ流行している。
ので、明日から貸し出しまくろう。
そんなこんなで、14:05に授業が終わって、
部活終了の17時過ぎまで…実に3時間以上を雑談…いや
暖をとることに費やしてしまった…
こんな日も、たまには良いでしょう。
帰り道、GEOとかに立ち寄ったら、5000円札が無くなった。
全てCDに継ぎ込む。
最近CDを買いすぎだ。
アルバム11枚、マキシ5枚、8cm5枚…これで4300円くらいか。安いもんだ。
後は正月用のTVBros.と、方位磁針とMD10枚と自転車のロープを買って、合計5000円弱かな。
愛する後輩くんに『モジャ公』(愛蔵版)を貸し出し。
これで藤子にはまってくれれば言うことはないのだが…?
彼氏持ちの女の子をからかうことほど面白いことはない。
相手が意外と純情だったりするとかなり笑える。
でも純情過ぎたら逆に笑えなくなって罪の意識に苛まれる可能性があるので注意。
で、からかわれて照れてる女の子は、異様にかわいいということを発見。
ウッシッシ。
2001.12.18(火) ペンチは座りようによっては浣腸
昨日の間寛平芸能生活ほぼ30周年記念番組、
意外とみんな見てますね。
部活中なんか後輩と「アヘアヘウヒハ」のみで会話してましたから。
パパが最近、ビールではなく日本酒を主に飲むようになった。
鬼ころしとか。
なんだか嬉しいです。
健康に良いような気がします。
美味しいし。
うちのパパは異常です。
公立高校の教員をやっているのですが、
こんな先生自分の学校に居たらさぞ楽しかろうと思います。
突然歌いだします。
オペラ調で。
「タカヤ~」(オペラ調)
「お腹すいてないか~」(オペラ調)
ドラクエVの街の音楽に勝手に歌詞を付けて歌います。
「悲しみ…それは男の…」
いつも
そこで止めます。
男の、男の…なんなんだ!!
良い年して自慢げに
自分の携帯番号の覚え方(語呂合わせ)を笑顔で語ります。
多趣味。
まず、音楽。
レコードマニアで、先日数百枚ほど処分したにも関わらずまだLPだけで1000枚以上は余裕であります。
CDも数百枚あり、サウンドは膨大な量です。そのほとんどが、ジャズとクラシック。
ジャズに関してははっきり言って、マニアの域に達しています。
ちなみに好きな指揮者は
フルトヴェングラー。
たまに自信たっぷりの面持ち
で「フルトヴェングラーが指揮棒をフルト(振ると)べっくら(びっくり?)する」とかほざきます。
オーディオマニア。我が家のリビングに置かれているAV機器は
レコードプレーヤー×2、高級CDプレーヤー、高級カセットテーププレーヤー×2、高級ラジオデッキ、でっかいスピーカー×2、アンプ×2、デスクトップパソコン、ノートパソコン×2、モバイルギア×2、プリンタ、スキャナ、フィルムスキャナ、テレビ、ビデオ、LD、プレステ、スーファミ、ファミコン、ゲームボーイライト手塚治虫モデル、その他周辺機器、各種ソフト。
オーディオは本当にマニア中のマニアで、
「無線と実験」というマイナーな雑誌が毎月どこからか送られてきます。
OZAKITという会社を勝手に立ち上げ、なんだか色々作っています。
現在使用しているヴォリューム&セレクターやPHONO AMPLIFIERやPOWER SUPPLYやデジタルライントランスフォーマーとかは全てOZAKIT製品です。ちゃんとボディに「OZAKI」或いは「OZAKIT」と銘打ってあります。
「OZAKIT」というのはもちろん、
「尾崎」と「キット」を掛けているわけです。駄洒落好きですね。
ちなみに非売。自分が使う為だけに作っているらしいです。
パソコンマニアでもあるため、焼いたCD-Rの数は数百枚に及びます。
カセットテープにはまった時期もあり、やはり数百本。
最近は写真にはまっていて、Yahoo!オークションでカメラとかレンズとか競り落としまくってます。
目の前に飾ってあるだけでも4台。デジカメもあり。
高い奴は大切にしまってあると思われます。
でも全然使いません。きっと
写真を撮るよりもカメラを集める方が楽しいのでしょう。
いや、使えよ。
若い頃、
未来少年コナンを食い入るように見ていたらしいです。
映画とかにも詳しい。
シェーンが好きらしい。
漫画は
小山ゆうが好きなんだと思う。
お笑い大好き。授業で
爆笑オンエアバトルの話をするらしい。
爆笑問題にいち早く目を付けていた。偉い。
NHK大河ドラマを毎週欠かさない。
元禄繚乱からはまったと思われる。
アウトドアが好き。
昆虫採集が大好きで、よく山に出かける。
特に蝶なんかは、
パッと見ただけですぐに種類を特定できる。マニアだ…。
クワガタ探しがうまい。
登山やキャンプも好きで、我が家には一式揃っている。
たまに料理をすると、めちゃくちゃ上手。
彼のチャーハンは、絶品。
サッカーとか野球とかスポーツ観戦が大好きで、日本代表の試合とかは絶対見る。
あんま良く知らないけどスポーツは全般イケるらしい。足も速かったと思われる。
押し入れにはテニスラケットとかゴルフセット等が陳列されている。
化学の専門書も多し。
免許は持ってるけどゴールドカード。
何故なら車を持っていない。
自転車族。
15年前にMiyataの高~い自転車を買って、今でも乗りまわしている。
但し、現在は息子(僕)が乗っていることの方が多い。
最近血圧が高くて(遺伝らしい)、薬に頼った生活。痛々しい。
酒のみ。煙草のみ。煙たいのはイヤー、と言うと、しずしずと寒い中ベランダに出て行く。
かわいい。
未だにPC-9821を使っているのはうちくらいのものだ!
とたまに胸を張って言う。
まだまだまだまだ。
彼について語り尽くすことは、
僕について語り尽くすことと同じくらい難しい!
と言ってしまえばわかりやすいだろうか。
どうですか?
この親にしてこの子ありだな…
と思ったでしょ!
正直に言いなさいな。
でもやっぱ、かっこ良いですよ。
ばかだけど。
ちゃらんぽらんで、くそ真面目。
2001.12.17(月) アヘ語は地球語。
うーばいぶるかのじょのかげき。
うーもだんなかのじょのしげき。
君はドレスに裸足のままで。
やっぱ『a Boy ~ずっと忘れない~』が好きです。
タモリはアヘアヘ王国語を喋れる?
俺達、もう別れた方がいいのかもな。
そうかもねってなんだよ。
なんでとめないんだよ。
終わっちゃうぜ。
とめて欲しいわけ。
別れたくないって言えばいいだろ、だから。
サントリー。なっくん。
もしもシリーズ。
「もしも雪が黒かったら」
油断すると頭がアフロに!
『ちょこっとLOVE』は悪くない。
つんくのプロデュースするものは総合芸術。
僕にしてみりゃハズレが多いが、たま~に「おや」と思わせるものがある。
流石はつんく。
モーニング娘。の『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』は悪くない。
今のところそんぐらい。
あっ、EE-JUMPも。
こういうのは曲云々ヴィジュアル云々ではなく、
コンセプト重視。
あーゆーのは嫌いじゃない。
基本的に好きじゃないけど。
だから絶対にCDは買わない。
アレは舞台。
ヴィジュアル抜きでは語れない。
最近、城島茂が何をしても動じなくなった。
パフィー最高。
PUFFYは良いです。
奥田民生のプロデュースで誕生したパフィー。
楽曲提供者に奥田民生、井上陽水、小西康陽、トータス松本、草野正宗…
ユニコーン、アンドレ・カンドレ、ピチカート・ファイヴ、ウルフルズ、スピッツ…
ストライク!
特にユニコーンとピチカートは僕の青春。
というわけでパフィーのシングルを10枚程購入してきました。
やっぱMOTHERは奥田民生が一番良い。
でもPUFFY、何気に歌うまい。
ヴィジュアルも嫌いじゃない。
流石は奥田民生。
だからパフィー好き。
僕は完璧主義者です。
これは欠点。
なんでも完璧じゃないと気が済まない、らしい。
だから信号待ちとか、大ッ嫌いで。
全ての事柄がパーフェクトに進んで頂きたいと願う。
昔、小学校の低学年くらいの頃だったか、僕の教育係は、兄だった。ちなみに次男。
その兄に言われたことがある。
「お前はプライドが高過ぎるんだ」
その時分は意味がわからなかった、プライドが高い=ベジータという図式くらいしか頭の中にはなかったのだ。
だが今ならわかる気がする。
完璧と理想を追い求めるが故、不足するものがある。
確実性。
執着する余り、失われるものがある。
平均性。
例えば髪型に気を使い過ぎて服装まで気が回らないとか、簡単に例を挙げるならばそんな感じか。
だからオイラにゃ大人は不向き。
きっと社会じゃはみだすろう。
そんな僕でも過ごせる世界、誰か紹介してくれ。
将来はどんな職に就いたらいいんだろう?
今日は演劇の本番だったり。
なんか…割とたくさん見に来てくれたり?
メールとかで頑張れとか言ってくれたり?
嬉しいねぇ。
あぁ~。
ついに。
終わりましたよ…。
もしかしたら板の上に立つのはこれが最後かもしれない。
演技っつうのは天分の勝負だがやってりゃ上手くなる。
問題は魅力なんだな。
役者というのは、どれだけ客を呼べるか、というのが重要。だと勝手に思う。
死ぬほど上手いけど魅力の無い役者というのは、生涯端役に生きる事になる。
「主役」や「脇役」には決してなれないのだ。
最高の端役か最低の主役か、僕なら前者を選ぶのだが、
もっと素敵に、最高の脇役ってのが一番好きだ。たぶん。
ああ。魅力のある男になりたい。
この世界においても、最高の脇役でありたいものだ。
あの日。
僕の細やかな記憶の中でキラキラと笑う素敵な大人達。
一度きりの記憶。格好良い大人達。
彼らと過ごした時間は、数時間? 数分?
僕の人生の中では脇役に過ぎない。
でも、最高の笑顔を僕に見せてくれた。
彼らの人生のほんの数分が僕の人生に彩色を施してくれたのかもしれない。
そんな大人になりてぇや。
ああ。魅力的な男になりたい。
脇役-魅力=端役
脇役+束縛=主役
2001.12.16(日) 股旅
今回の芝居の衣装は、多い。
何度かお色直しをするため、そして設定が冬のため、とっても多い。
そして今日、事情によりその衣装の全てを持ち帰らねばならなくなった。
当然、鞄には入らない。
というわけで、
全て着て帰ることに。
上半身
・Tシャツ(白)
・Tシャツ(黒)
・薄手のカッターシャツ(白)
・厚手のカッターシャツ(ピンク)
・フード付きトレーナー(黄)
・ダサいスーツ(上)
・いつもの学生服
・もこもこしたジャンパー
・貧乏くさいどてら
下半身
・トランクス(ドラゴンボール)
・ハーフパンツ(ジャージくさい)
・ジーパン(厚い)
・ダサいスーツ(下)
・学生ズボン
付属品
・くつ下
・登山靴
・ベルト
・ネクタイ
・「絶対合格」のハチマキ
・軍手
・ごわごわした手袋(茶)
…さて、これだけ見ればどれだけ異様な人間が出来あがったか容易に想像が付く事と思います。
というか、
服9枚重ね着て。
下半身も
5枚履きて。
もう、
ムキムキです。
やけに
ごっつくなってしまいました。
ていうかもう、
腕とか動きません。
ジャミラみたいな動きになってしまいます。
悟空や
ピッコロの気持ちが少しわかりました。
「全部で100キロ以上はある…」
着過ぎです。
まあ、着まくりました。
しかしそういう事に関しての羞恥心というものがジャッキーには、…いや我が部には存在しないので、
それはそれで普通に流れて行ったのですが…
まずい!
W.C.が僕を呼んでいる!
恐らく誰もが経験のあることだろう。
ここでは男の子の場合を例に出そう。
おしっこがしたくなって、
小便器の前に立つ。
ここでついつい安心して気が緩みますよね。
さあ後はこのチャックを開けるだけだ!
と勇んでいざ放尿せんとするその時に、
…チャックが引っかかってしまったりしたら。
中々開かないチャックとは裏腹に、
無情に緩んで行く尿道!
何度と無くピンチを味わいました…
他にもジーパンとか履いてると
チャックを下ろそうかと思ったら
ボタンだったりして
パニックに陥ったり、
体育の時間の前にW.C.に行って
短パンの紐が固結びだったりすると
発狂しかけます。
さて。
僕は下半身に5枚もの衣類を身に付けている。
そして今、僕は
とてつもない尿意に呼ばれているのだ!
追い討ちをかけるように思い出される、
自由に動かない両手。
ジャミラは裸だからW.C.には困らないかもしれないが…
そういえばウルトラマンの中に入ってる人(ミもフタもない言い方)は、
あの格好の時にW.C.に呼ばれたら
結構大変なんじゃないかと思うのですが、
どうなんでしょう。
あれって、明らかに
一人じゃ脱げませんよね。
「誰か!脱がせてくれ!チャックを開けてくれ!もれそうだ!」
と、
焦ったウルトラマンが叫ぶのを想像すると、ついつい笑みがこぼれます。
もちろん、
レッドキングとかでも同様です。
ジャミラとか、
ダダも同じせりふを吐くわけです。
…ぷぷぷっ。
いやいや!
今はそんなこと考えてる時ではない!
とりあえずW.Cに走るんだ!
たったったった…
か、身体が重い!
まるで40キロの亀の甲羅を背負って牛乳配達してるかの如し。
W.C.に辿りつくまで、も、持つのか!
うおおおおおおおお!やぁってやるぜぇえ!
ラブジャッキーは伊達じゃないっ!
はあ、はあ、はあ…。
ついに僕は小便器の前まで辿りついたのだ!
だが、まだ安心はできない。
第一の難関。
手袋。
やっとの思いでごわごわした手袋を取ると、軍手がこんにちわ。
こうしている間にも僕の中の堤防は決壊を迎えようとしている。
なんとか手袋を取り、
とりあえず学生ズボンのチャックを下ろす。
チーッ
意外と簡単に下ろせた!
さあ次はスーツのチャックだ。
チーッ
おおっ、なんとスムーズな!
僕って実は、
チャックを下ろす天才なんじゃないかしら。
将来はそんな職に就きたい。さて、そして、ジーパンのチャック!
…。
どこだ!?
まさか、まさか…
ボタンってことはないよね!?
あ、チャック発見。
ホッ。
やはり三つもチャックがあると、
位置が微妙にずれてくるんですね!
チーッ
よっしゃあ!ベリーグッドだいぶイケそうだ!
下ろしきったら出せそうじゃん!
さあ来い!次のチャックよ!第四のチャックよ!
…あれ?
……。
そ、
そうか!
次は、ハーフパンツだ。
チャックはない。
上の方からジョン(仮)を引っ張り出してくる他、放尿の術は無いのだ。
…紐が、縛ってある。
馬鹿野郎! おいらの馬鹿野郎!
ジョン(仮)が困ってるじゃないかぁあ!
後先考えずに
ハーフパンツの紐を縛るなぁあ!!
オメェーは何考えてこれまで17年間生きてきたんだ?ああん?
自分の息子の世話すら満足にできねぇで、
何が男だ!!
見損なったぜ、正直よ。
…いやいや今は自己嫌悪に陥っている場合ではない!
今は、今は…
チャック(×3)の中に手を突っ込んで、指を伸ばすしかない!
ハァアアアア…
うおりゃああああああ!!!
…その時、僕の人差し指と中指は、
普段の3倍近く伸びました。
するするする…
よっしゃ紐がほどけた!
これがもし
固結びとかだったら、
僕は
全てを捨ててその場で放尿していたに違いありません。
ビバ☆ちょうちょ結び。
さあ、後はハーフパンツとトランクスをびよーんと伸ばして、
ジョン(仮)を引っ張り出すだけ!
さあ出ておいで、
ジョン(仮)!
…。
ジョン(仮)?
どうした!
ジョーン(仮)。
……。
!!!!!
そ、
そうか。
そうだったのか…
チャックが三つもあるが故に、
遠いんだ。
ハーフパンツとトランクスをどれだけ一生懸命びよーんと下げても、
完全ではなく、
ジョン(仮)はうんとこしょ、うんとこしょ、と
這い出して来なければならず、
それだけならまだ良いのですが、
チャック(×3)のトンネルを潜り抜けるのは酷過ぎます。
遠い!
ジョン(仮)よ…
おまえは、
おまえは本気を出せばあんなに強く逞しいというのに、
何故今日に限ってそんなに遠慮しているんだい?
そんなもんじゃないはずだ。
ジョン(仮)…
おまえは俺の自慢の息子。
おまえがあまりにも
立派に成長してくれたから、
だから俺はお前に、
日本人らしくない名前を付けたんだぞ。
今のおまえは日本人以下だ!!
ジョン(仮)の名に相応しくないぜ!?
さあ、おまえの本気を見せてくれ…
嫌だってぇのかい?
わかったよ。
ここはひとつ…
天岩戸大作戦だ!
綺麗な女の人に舞いを踊ってもらい、
思わずジョン(仮)が顔を出したところをとっつかまえて…
いや、このネタは
普通に危ないからこのへんでやめておこう。
うがぁあああああ!
出ました!
根性で。
さあ、いざ、今!!
しゃー。
ふぅ。
安堵&安堵。
嗚呼…
幸せという言葉は、
快感という言葉は、
この瞬間のためにあるんだなあ。
ぴたっ
あれ?
どうした、ジョン(仮)?
水が出ているホースを踏むと、
止まっちゃいますよね。
ハーフパンツとトランクスが
逆襲してきました。
僕のホースを押さえつけます。
どのような状態になっているのかは男の子ならわかると思いますので省略しますが、
どうやらもう無理なようです。
ここまでだ。
残尿感。
異様な残尿感。
されど達成感。
最高の達成感。
けれども残尿感…
ああ、
これほど、
これほど晴々とした残尿感は初めてです!
ありがとう、ジョン(仮)。
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