2001年9月前半の行い(Jacky)

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2001.9.15(土) イメクラで イメージふくらみ 膨らむ股間

学校祭一般公開日。
僕はがんばるしかない。
だから僕はがんばった。
人間競馬『ダダダダダービー』本番では場内アナウンスと実況。
たくさんほめられた。
お客さんが「うまいぞあいつ」と言うのを聞いてニンマリ。
「パチンコ屋のアナウンスみたいだ」と言うのを聞いてニンマリ。
見知らぬ中学生に「すごいっすねぇ」と言われてニンマリ。
大好きな英語の先生に「あなたすごいお上手ねぇ」と言われて幸せ。
大中全7レースの実況を全てやり終えて、感無量!
レースによっては15分以上喋りっぱなしなんてのも。
結構上手くできたとは思う。実況ありきの企画だったと言っても過言では。
しかしもっと事前にビデオを観ていれば、もっとおもしろおかしくできたのに、と反省。
ほとんどぶっつけ本番ではさすがに辛いものがあった。
いや、もう終わったんだ、がんばったよ僕は。
お客さんもたくさん入ってくれたし、なかなか良い発表であった。

他のクラスも一応見に行った。
とはいっても、両隣のクラスしかまともに見ていない。
どちらも映画。なかなか面白い。みんながんばっている。
隣の隣の隣のクラスにも顔を出してみる。
出し物は「占い」。
なんだか女の子はみんな真っ黒な衣装を着ているようだ・・・
反則。反則。
その衣装でそしてその瞳で僕を見るな!
ずるい・・・
おまえかわいすぎるわ!!
砕けるっちゅうねん。
もう嫌よ・・・ 別にかわいくなくても大好きやで。
なにもそこまでかわいくなくてもいいのに、と思ってしまう。なんのこっちゃ。
いや~しかし学校祭って一種のイメクラだよね。
うちのクラスだって女の子は全員中学のセーラー服だし。(我が校はブレザー)
やけに露出度の高い服(背中の3分の2が見えてたり)着てるクラスもあり。
かわいい子ならときめくが、そうでない子はマイナスだと思うのだが。
しかしかといって「君かわいくないから衣装着なくていいよ」なんて言えないだろうしね。
でもほんとイメクラだよ、コミケットかここは?
一般公開だから変なおっさんが入り込んできて「写真撮って良い?ハァハァ」なんて言われないだろうか。
とっても心配。
あ~、カメラ持ってけばよかった!
来年はパパラッチに専念しよう。嘘。

うたげ終わって、フィナーレのファイヤー!!
のはずが、風が強くて炎が焚けない、3年連続ファイヤー中止。
それでも体育館の中でマイム・マイム、ジェンカ、オクラホマミキサーの嵐。
ジェンカとオクラホマミキサーはそれほど体力を消耗しないのだが、
マイム・マイムは辛い。

まえ よこ うしろ ちょん
まえ よこ うしろ ちょん
まーえ よーこ うしろ ちょん
まーえー よーこー うしろ ちょん


ここではまだまだ体力を温存。
サビに入ると、もちろん全力疾走でまっすぐに駆け抜ける。
そのまま反対側の奴らと格闘。
そしていつのまにか反対側で踊っている。
これの繰り返し。
全力疾走は非常に辛い。
しかもマイム・マイムだけなぜか5回も踊らされた。
死ぬかと思った・・・
だがそれでも全てのダンスに参加した僕は偉いと思う。
最後のマイム・マイムが終了し、いよいよトーチトワリングサービス。
火のついた棒を振り回す。とは言っても火が使えないので発光体で我慢。
演劇部の後輩もエントリー。
さすがは一流ボードビリアン、やってくれた。
おまえやっぱりヨーヨーだけじゃないぜ、やってくれるぜ!!
テンション覚めやらぬまままた別の後輩とともに学校を去る。
校門の前にファイヤーロードが敷かれていたが、やはり炎ではなく発光体。安っ。
後輩を愛車・轟天号の荷台に乗せ、駅まで送る。
この何でも無い風景が実は好きだったりする。
後輩と別れ、古本屋へちょっと寄って帰宅。
テンションがぐわーっと下がる。

なんというか・・・
僕の人生って暇つぶしだよなあ。
暇つぶしには持って来いなんだろうな。
「そんなこといったら全てのひとがそれに当てはまるよ」
なんて言われたら終わり? ノンノン。
悪かないけどさ、暇つぶしでも役に立ってりゃ。
暇つぶしのために嘘つかれたら嫌やの。
そんなこと無いだろうけど考えちゃうの。
考えて自分の不幸さを感じちゃうの。感じて気持ち良いの。だから考えるの。
一種の自慰なわけ。たぶん。
・・・僕ってMか。
いや、自分に対しても他人に対してもSなのか。
痛めつけられる僕は死にそうなくらい辛い。
痛めつけている僕は逝ってしまいそうなくらい気持ち良い。
そんなもんか。そんなもんだ。どないやねん。

2001.9.14(金) ヒクソン狂

『ブラームス弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18 第4楽章:ロンド』の名曲に乗せて、
上半身裸のパンツ一丁に夏服のカッターシャツをスカートみたいに腰に巻いて舞台上に登る僕。
スポットライトを浴び、ファブリーズ(除菌プラス)をなまめかしく全身に吹き付ける。
客席の最前列から「きしょい」の声。
持っていたファブリーズ(除菌プラス)の容器を客席に投げ付ける。見事、女生徒にHIT。
火薬銃を二発、客席にお見舞い。
銃を捨て、おもむろにパンツを脱ぎ始める。
そして完全に脱ぎ去り、腰に巻いたカッターシャツのみが僕の陰部を隠す。
フラフープで腰を大きくグラインド。
プランターからハンマーを取り出し、自分のヒザをこつん、と叩く。ぴくっ、と足が上がる。
雑誌『めばえ』を主張。
「終了してください」の声。
ゆっくりと謙虚に小道具を拾い集め、腰を低くさせうやうやしい笑顔で客席に一礼。
舞台を降り、火薬銃を乱射。

僕に与えられた時間はたったの1分だった。
そして前日に練り込んだネタが使用不能になったため、上記のような見苦しい発表になった。
クラスPR。学校祭の行事のひとつ。
1分のうちに自分たちのクラス発表の内容を精一杯アピールするという恒例の企画。
去年はエスパー伊東をパクって鞄の中から脱出し、学年優秀賞を取った。
しかし今年からはこのクラスPRに「賞」という概念が無くなった。
僕はそれを聞いたとき内心ホッとした。
賞なんかがあると、ついつい狙ってしまうからだ。
賞がなければ、制限無く好きなことができる。
よし、下ネタで行こう。
そこで去年同じクラスだった下ネタの天才を呼び寄せ、一緒にネタ出し。
それが本番前日のことであった。
当初は、素っ裸になって如雨露(じょうろ)を装着する予定であった。
如雨露を前後で真っ二つに切って、前の方を腰に装着し、その中に陰部を隠すという素晴らしいアイデア。
伸びた如雨露の先っぽが、男性器を象徴しているのだ。

全裸の2人がお揃いの如雨露を装着し、世間話をしながら登場。
BGMは、『カノン』。
ステージ中央に用意された花の咲いたプランターに、装着済みの如雨露から水をかける。
至って普通に。
「最近、たかはし君委員会来ないよね」
「そうだよね。でも仕方ないよ。園芸委員会って、じゃんけんで負けた人ばっかりだもん」
「なんだよ、それじゃあ園芸委員会が人気無いみたいじゃないか」
「そうじゃないか、こんなつまらない委員会は他にないよ」
「園芸委員会を馬鹿にするなよう」
「なんだよう、やるのかよう」
喧嘩に発展。如雨露の先っぽ同士でチャンバラ、いやチンバラ。
破れ、倒れた1人がプランターからピストルを取り出し発砲。2人、倒れる。
やがて起きあがり、仲良くお互いの如雨露の先を握ってイイ感じの笑顔で退場。

だいたいこんな感じになる予定であった。
粗削りではあるが、確実に前者より面白い。
たとえ笑いは起こらなくとも、「シュール」の一言で片が付くし、
僕らは満足できたはずだった。
しかし諸事情によって実現が不可能になってしまったのだ・・・
さようなら僕の如雨露。

しかし・・・
向陽高校の舞台上でパンツを脱いだ男というのも、
他には居ないと考える。
すっかり「きちがい」のレッテルを貼られてしまった。
これで益々有名になってしまったに違いない。
が、完全に賛否両論である
かたや「お前すげぇよ」「尊敬するよ」「やっぱ本物だよ」「まじおもしろかったよ」
かたや「痛かったよ」「何が言いたかったの?」「全然おもしろくなかった」「きしょい」
特に、後輩に「痛かった」と言われた時はSHOCK!いや痛いのは事実だしそりゃわかってることだけどさ。
う~ん、このままいくと来年は素っ裸かな。どうだ。


午後は校内博覧会(クラス発表)。
僕の役目は、ひたすら競馬実況。
喋りっぱなし。
めっちゃ褒められた。嬉しかった。
僕はわかりやすい人間なので「上手い」とか「面白い」とか言われるとすぐに鵜呑み、有頂天。
今のところ実況に関してはマイナス意見は無し。
自分ではも少しイケるかな、という感じだったんだけど・・・
とりあえず自信がついた!
明日もがんばろー!
しかし僕はわかりやすい人間である。
恐らく一番長く高校生活を一緒に過ごしたであろう友にこう言われた。
「ジャッキー最近つまんないよ。段々面白くなくなってるよ。まじ頑張ってよ。やばいよ」
ちょっと自分が面白くなってきたからっていい気になりやがって(笑)。
どうやら彼にとって半日教室の時の僕や今回のクラスPRがとことん面白くなかったらしい。
たぶんそれだけではなく、日常生活の中でも感じていたんだろうが。
クラスではそれなりに面白いはずなんだが・・・
もしかしてあんまり面白くない奴らの中に居て笑いの感覚を忘れてしまったのか?
とりあえず可愛い後輩に「痛かった」と言われた事との合わせ技で、ヘコヘコ。
「明日は明和高校の文化祭行きます」と言われてヘコヘコヘコ。
(RTNKの副会長と会計もキャンプのため来られず・・・)
ヘコヘコヘコヘコ。
仲良しの女の子が見知らぬ男の子と相合い傘帰宅しててヘコヘコヘコヘコヘコ。
こういう時に限って泣きつきたい人と会うことすらなくてヘコヘコヘコリンコ。
ヘコー!
もーなんもやる気起きねぇ!!
クラスの人の家に泊まり込みで編集やる予定だったけど無理。
今、学校から帰る予定だったけどや~めた!
僕は何のために頑張ればいいのかわからん。
何に期待して明日を迎えればいいのかわからん。
明日は一般公開だけど、誰に向けて頑張ればいいのかわからん。
人間って優先順位ってものを持ってる。
あれよりそれ、それよりこれ、って。
考えてみると、僕は誰かの優先順位一番に、ランクインしてないよなあ。
順位が存在すれば必ず1番がある。
ビリを意識するのは難しいけど、1番は割と自然にできてくるんじゃないか。
人であれ物であれ事柄であっても、誰の中にでも何かしらあるんじゃないかと考えてみた。
その時に、そういえば僕はどこにも居ないんじゃないか、って。
僕はだいたい、現在の状態ならどんなに良くても5番~20番くらいなんじゃないかね。と予想。
たとえその中から「自分の命」とかそういう候補を無くしたとしても。
だから別に、もう、なんちゅうか・・・。
僕が悪いんだけどね、僕だって「何が一番大切さ?」って聞かれたら答えられないもん。
それだから当たり前だ。僕が一番じゃないのは。
ていうかいつも一番で居たいって思考状態は危険。
わるいひとの考えることでしょう?
だから僕はわるいひとのゆめ。
爆笑問題の田中さんがつっこんでいました。
とんちはあざやかだよ!一休さんはよ!

2001.9.13(木) ヒクソンシコシコ二次大戦(1945)

ゲバゲバ90分笑ってる場合ですよ。
これでにやりとした人は通ですね。
今日は文化祭の「半日教室」(生徒が講師になっちゃうやつ)で
お笑いの特集を組んだんです。
楠美津香と松本人志の『12カ国語を話す男』と太田コラム『カツオ』が受けてました。
あとはなかやまきんにくんとさまぁ~ず。
全体的には、コアなのを選びすぎて大爆発が少なかったのがいけなかったかな。
今度はもっと初心者向けにしよう。
しかし客の反応を見ていて、面白かったのは、
やっぱりウンナンやダウンタウンやナイナイとかは簡単に受け入れてくれるし、
僕が「これは誰が見ても面白いだろう」と思ったものはよく受ける。
反対に「これはマニア向けだ」とかいうのは本当にあんまり受けない。
そしてあまり知名度の高くないけどすっげぇ面白い芸人(今回なら楠美津香さん)とかは、
やっぱり一番最初はちょっと引いて、少しだけ様子を見てから少しずつ爆笑に移っていきますね。
どうやら自分の見たことのない芸人は笑っていいのかどうかわからないみたいです。
だから本当におもしろい人じゃないと初心の人にはなかなか笑ってもらえない。
気付いたのは、全体を見回してて一人一人ツボが違うなってこと。
松本人志だけやけに大受けする人とか、なかやまきんにくんにストライク出す人とか、
どんなギャグでもお腹抱えて笑う人とか・・・これは女の子に多かった。
なかなか参考になりました。客の視線と反応を遠くから客観視してみると、
だいたいどうすりゃ笑いになるんかとか、そういうことがなんとなくだけどわかってくる。
なかなか楽しい。う~ん。いいなぁ。


さて、演劇部文化祭公演。
まずまずだな。ちょっと客がうるさくて声が全く聞こえなかったくらいで。
結構良かったと思う。ただ、やっぱり本域では演じられなかったな、環境的にも。
本域で演じたいね~、うん。
上演終了後すぐに片づけをして、後輩の舞台発表を見る。
我が部にはハイパーヨーヨーの達人がいるので。
なんか特技っつーか取り柄があるといいよねえ。
どんなに髪の毛がさらさらでもそれだけで舞台立てねぇもん。
僕には出過ぎた釘も打ち過ぎた釘も無いんじゃ。
まーそんなのはおいといて、なんかこう・・・あんにゅいな感じに。
あえて茶魔語で表現するなら「むんな気持ち」に。
ていうか上演終了直後に既にそうだったんだけど。
舞台から降りてすぐ女の子に抱きつこうとしてしまったのであわててカラダをぐいっと離す。
その娘も受け止めてくれそうだったから余計に。
ヨーヨーも見終わって外に出たらいやどうも言えぬは胃心肺肝が寂しげになりて。
ああ、なにやら虚しき哉。
でもそこには仲間が居たからだいじょうぶ。
好きな野郎共に好きな女の子ら。好きな後輩に好きな愛人が居たから。
そこにいるだけでもう安らぐの安らがないのって。
弁当喰いながら幸せを噛みしめたり。
でもそんなときも長くは続かない、とはいっても1時間近くはあったかもしれないけど。
リバウンドが酷いんだよね。こういうのは。
いきなり+++の状態から0に戻されたもんで、そこからはもう---と瞬く間に。
うわー僕の好きな奴らがどこにも居ないーってなもんで、
ふらふらさまよってちょっと仕事して人捜ししながら科学部へ向かっている僕。
なごむねぇ~。
お手伝いだ、塩酸で銀をおとすんだ!
楽しいんだ!イェイ!
そんな時も長くは続かないんだけどね。

帰りには明日のクラスPRという行事の打ち合わせ。
他のクラスの子と出る予定。結果は明日報告します。さてさて、どうなることやら・・・

2001.9.12(水) いくいなあきこがロシア革命(1917)

テロですよ。
世界中が浮き足立ってます。
悲しいことです。
・・・日本人の口から「悲しい事件だ」と聴くことは。
それでも人間として
「いやあ、面白い事件が起きたなあ」と言うのは確かに正直だがあまり良くない。
僕がビデオの編集をしていると母さんがしきりにニュース番組を見たがった。
どのチャンネルをつけても同じニュースをやっている理由がわかったような気がする。
いやいや、アメリカは世界でも最大最強の国家だからねぇ。
それがあんなことになっちゃあ、報道にも力を入れますよ。

もしアメリカがまじでぶちぎれて犯人の国家(組織)をぶっ潰そうとしたらどうなるんだろう。
ブッシュもプッシュだ、ボム・ボタンは君だ!
相手国及び周辺国は間違いなく逆ぎれ。そして・・・
第3次世界大戦だ、わーい。
これがほんとの大惨事
鉄拳のネタのように、
ホワイトハウスが真っ黒になる日も遠くないかもしれません。
そしたら首都も和親トンだなんて言ってられなくなりますね。

いやしかしハイジャックですからねぇ。
2ちゃんねるで犯行予告があってもおかしくないですよね。
やっぱりアメリカだから犯人はネオカフェラッテとか言うんですかね。
アメリカでも17歳の犯罪が増えているんでしょうか。

こういう大きな事件があると模倣犯というのが出てきますよね。
わざわざ犯行の真似なんかしちゃってさ。
名古屋だとJR高島屋あたりが危ないですね。
今のうちにビルの中に滑走路を造っておくのが有効です。

ああいう、飛行機が突っ込んだりするのって、日本人が疑われそうな気がするんですよね。
だってほら、どっからどう見ても神風じゃないですか。
あ、でもそうでもないか。
奴等は未だに日本の路上では侍が大手振って闊歩してるんだと思ってるんですから。
お前らこそそろそろ保安官とか廃止しろよ!
犯罪者に賞金かけるのもやめろって。
あ~だからそこで砂ぼこりが舞うからいけないんだよ。

僕個人の意見としては、犯人は世界をまたにかけて活躍しているヨーヨー・マさんではないかと。
その理由についてはGacktが全てを知っています。
これから田中真紀子外相にでもたれ込みに行きたいと思います。
『Vanilla』のCDを物的証拠として持っていけば信じてもらえるはずです。

その後、ヨーヨー・マさんから直々に事実を否定した文書が送られてきました。
「僕は純粋なチェロリスト」

2001.9.11(火) オー人事で8年ほど。(クリリン初登場)

化学でatmって単位習うじゃないですか、
やっぱり「1atm」って、イコール10万馬力なんですかね。
あっ、でも途中で100万馬力になっちゃうからわかりにくいな。

胸が苦しい。狂おしいほどに苦しい。
色んなとき、いたく苦しくなるのは大抵胸だ。
僕は胸が苦しくて、・・・苦しいのが胸で本当に良かったと思う。
だって、もし苦しいのが背中とかだったらどうよ。もしこれがわきだったら、足の裏だったら?
そうしたら恋人達はどうやって愛を確かめ合うんだろう。
「抱き合う」という行為に意味が無くなるではないか。
風穴が空いて寂し苦しくなってしまう部分同士を密着させてその隙間を埋めるから安心できるわけで、
例えばもし苦しくなるのが背中だったとしたら、正常位は現在の「正常位」では無いはずである。
現在の「正常位」は「抱き合う」という行為を楽しみながら性行為を実現できる夢のような手段である。
だが、背中同士が密着することのない現在の正常位では「正常位」と呼ぶにふさわしくない。
だからおそらく、背後位辺りが「正常位」と呼ばれていることだろう。
これなら少なくとも女の子のほうは満足できるのではないかと思うし、
『あすなろ白書』の「ボクじゃダメかい?」のシーンの視聴率ももっともっと高かったはずだ。
しかしそれではレディー・ファーストとかいう類の言葉で片づけられないくらい男性側が余りにも可哀相である。
いやホント、苦しいのが胸で、胸が苦しくてよかった!!
マイナスが無ければプラスも存在しない、相対性は生ぜられない、
僕らが抱き合えるのは、胸が苦しくなるからに他ならない。



さて、演劇部文化祭公演にちょっとした危機。
本番は2日後なんですが、ここへ来て上演時間が13分もオーバーするという事態に。
計測したときは台詞に詰まったりしまくったので、一度も間違えなければ数分は間違いなく縮まるのだが・・・
今回は体育館公演という事で、演劇部の後にも様々な部活の上演が詰まっている。
少しでも時間が押せば白い目で見られること請け合い。
台本を削ったとは言え、他の高校が1時間かけて演じた芝居を25分で演じるなどということは無謀だったのだ。
ていうかみんな自分たちのヘタッピさを自覚してないんじゃないか。特に今、「先輩」と呼ばれている人々は。
無駄に自信をつけやがって、はっきり言って危険だ。実はここで叩きのめされるのは丁度良いとも思う。必然だ、とも。
もっと自分らがヘタッピだって事を自覚しなさいな。自分たちを上に見過ぎなんだ。
もし自分たちが本当に上手だとしたらもっともっと上の芝居を目指せばいいのに。大海も天の高きもしらないくせに。
だから他の部員(特に今「後輩」と呼ばれる人々)に対して余計に「ヘタッピ」だと感じて
「おいおい、ちゃんとやれよ」とか感じちゃってるんじゃない?
俺らも十分ヘタッピだっつーの!
僕から観て「うまい」と思える要素自分たちにひとつもないし!
完全な人間でもないから、間違えることもあっていいじゃん、だから部活中に怒るなよ。少なくとももっと違う言い方があるし!
まだまだヘタッピなんだから、せめて人間性くらい最高で居たいよね!
先輩が雰囲気下げてどうするんだ意味わかんねえよ一体どんな部活目指してんだよもうすぐ代替わりなんだからしっかりせいよ。
これじゃ結局なんの革命も起こせてないよ、結局悪いところは後輩に継がれてっちゃうよ?
あとこれは別にお前のこと言ってる訳じゃないから勘違いしないでくれよ、そうだと思いこむのは勝手だが。
そこはそれ、僕の気付かないことまで自分で自覚できてるって事で、好感が持てるしね。
まーなんつうか結論は、焦らず怒らずただひたすらに一生懸命頑張ろうってこと、そして、
僕もホント頑張るからみんなホント頑張れ!ってことで!!


部活帰り、自販機のおつり入れで五〇〇円玉を拾ったので、後輩達たち(同輩含む)に珍しくおごり。
ひょっとしたら初めてではなかろうか?
今年はなんか1年・2年間の垣根が低いとは言え、その辺はちゃんとせんとな!
というわけでジュース買ってあげた。今日残念ながら居なかった奴!いつかご馳走しちゃるきに!いつかわからんけど…。
ま、次にお金拾ったときくらいに(笑)!

2001.9.10(月) カテキン研究部

女子中学生からお付き合いのお誘いを受けた。とりあえず無碍に断った。
小学校が一緒で僕が小4の時小1、つまり中学校は一緒の時期に居たことはなかった。
だから8月の半ばくらいに本当に極端な話4,5年ぶりくらいに再会して、10分くらい話をした感じ。
それで8月末から携帯にメール来るようになって9月10日に「好きッス つきあってくださいッス」もないもんだ。
実際そういうのって少なくないけど、僕にとっては意味わからん。
2週間にも及ばないちょちょっとしたメール(しかも携帯)の中でどうやって人を好きになるのか。
最近・・・つーか昔もそうかもしれんが恋愛の大安売り、ベジータ風に言うとバーゲンセールだな。
とりあえずトライ、OKならラッキー、くらいの。
歌謡曲・POPS等を聴いていても顕著だ。特にモーニング娘。
TVでもそういった主旨の番組が高視聴率を取るようになってる。特にあいのりジョニー。
こういう系統の話は痒くなって嫌なのだがというかもう既にさぶいぼ出てるから柔らかくいくけど、、
恋愛というより不純異性交遊のバーゲンセール。
「不純」というのは必ずしも「アンチ・プラトニック」というわけではなく、それほど真剣でないとかそういうこと。
もしかしたら氾濫する情報が先走って「好き」だと認識するボーダーが低くなってるのかもしれない。
それはつまり、本当の恋を知らない・・・っと、僕が言っても説得力0ですわな。
まあ、そういうところ。一体何をもって「好き」だと認識しているのか。
「好きなことに理由は要らないのよ」なんて言われたら、終わりであるが。

2001.9.9(日) ああ、ノルマンディーさまっ

深刻な自己への嫌悪感。
何故か朝から強かったような気がする。

学校へ行く途中、人と会う。
「相談したいことがある」なんて言われて、黙っていられるわけがない。
深刻だった。
でもどうすることもできない。

現実逃避の為次第に話は逸れてくる。
好きなひと、好きなことの話をしていると饒舌になる。
あいつらの話をしているとき、僕は幸せだ。
しかし本当はこんなことをしている場合ではない。

席を立ち、学校へ向かう。
クラスのひとに会う。
台本?書いてないよ。
僕は万能じゃない。十能くらいならあるが、百能にすら到達してない。
・・・じゃあ何でもやりたがるなよ。

この時点で、僕の精神は半分崩壊を来している。
本当は誰にも会いたくなかった。
部活の人間に会わせる顔がなかった。
昨日だって結局、夕方から参加するつもりだったのに、できなかったし。
情報誌の原稿も、締め切りすぎてるのに。
偉そうなこと言って結局迷惑かけてるって思うと。
足取りは重かった。よろよろぼーっとして、壁にぶつかったりも、した。
気力も精神力も無くて抜け殻みたいになってた。
体育館から後輩が出てきた。僕は大声で叫んだ。「部活、だいすき!」

気分は最悪。部活と後輩が好き。仲間たちが好き。ジャッキー嫌い。
立ち上がる気力すらなくて、ずっと倒れ込んでた。
昼からは、メイクをやるそうだ。その際に、僕の最も苦手な人が来る。
苦手な、というより、アレルギーに近いかもしれない。
言動・行動全てに於いて、僕は嫌悪感を覚え吐き気を催す。
脳味噌の前半分が気持ち悪くなる。大声を出して何かを破壊したい衝動。
それでも僕は笑顔でいなければならない。誰も見てないところで苦しむ、ふり。
苦しんでるのがみんなに少しだけ見えてるくらいが僕にとってちょうどいいらしい。
そういうところ、とても卑怯で矛盾している。僕が善人でない由縁。

思ったより今日はアレルギー反応が少なかった。しかし苦痛は苦痛でしかなかった。
アレルギーは三月、四月に最も酷かった。
五月に入ってからその原因が取り除かれ、平和な日々が続いていた。だが。
最近、再びアレルギー反応が示される人間ができはじめてきたかもしれない。
元々好きじゃなかった人にアレルギーを示すなら耐えようがあるが、
好きなひとにアレルギー反応を示してしまうのは耐え難い。
電気グルーヴの『4U Rock And Roll』といった感じか。近いかもしれない。
でも本格的なアレルギーへと発展する前に、それはオートマチックに僕から離れていく。
それは損失じゃない、必然だ、と前にも書いた。無論僕個人としての問題ではなく。
前向きに見えて、実は前向きじゃないかもしれないが、僕はそう思っている。
僕はまだまだ君が好きだ。だから1日も早く・・・。なんて思っちゃうのはペケペケ。
こんな僕は嫌いだ。今大好きなお前らもそのうちアレルギーになっちゃうかもしれない。
好きだから、アレルギーの原因となっている部分だけを排除すれば完璧なんだ。
だけど僕にはできない、言えない。なんでだ?
上手く言葉に表せない、っていうのもあるけど、端的に言うと恐がりなんだ。
好きなひとに嫌われるなんて。なんて。

撤去。練習終了。
もう限界に来ていた。アレルギー症状が出ている出ている出ている出ている。
やんぬるかも知れない。やんぬるかも。死んだはうがましで、しんだはうが。
誰よりも早くそして速く夜の練習場所の神社へ。
なんとなく高い木に登る。馬鹿と煙はなんとやら。
太い幹にまたがって。その場に寝ころぶ。
するとそこから木漏れ日が揺れてさざめきが生まれるのが目で見える。僕は最高だと思った。
十五分もして、やっと他の部員が集まってきた。
僕は木の上に居て誰にも気付かれない。
最後に到着した部員があっけなく発見。そっけない対応。
もうちょっと登ってみることにした。自分でも意外なほど高くまで登れた。
だけど誰も見てくれない。仕方ないから木を降りはじめた。
登ることはできても、降りることが難しい、ということは木登りではよくあることだ。
バランスを崩したら真っ逆様、脳味噌と筋肉をフル回転させる。
「練習したいから降りてきてくれないかな」
僕は木の上から飛び降りた。気持ち悪くなった。その言葉、僕の大嫌いな言葉。
でも別にその言葉を発した奴が悪いわけではない。ただ、知らなかっただけ。
僕がその言葉が大嫌いだってこと。
胸を掻きむしっても足りない。頭の中に薄茶色の触手がたくさんうごめいている、みたいな。
僕は精一杯の笑顔と精一杯の演技で応える。
これでもか、これでもか。

近所の方が差し入れを持ってきてくださった。
おばさんが話しかけてきて、色々な話をしてくれた。こういうのは嬉しいじゃない?
練習を続けていると、次第に気分が晴れやかになってきた。
雨が強くなってきた。
帰ろう。
奴と2人になると、たまにまじめな話をする。
最近の奴は良いことを言うようになった。
「時間無くてもせっぱ詰まって焦らないで、普通に一生懸命頑張ればそれでいいんだよね」
僕が普段からなんとなく考えていて、成文できていなかったものをはっきりと言葉にしてくれた。
2人になったら、愚痴ろうと思っていたが、やめた。




今日は誕生日だった。だからプレゼントを届けてあげる。
trfの『サバイバル・ダンス』とH Jungle with Tの『FRENDSHIP』。
十七歳の誕生日と友情を祝って、この2枚をチョイス。
21:50頃出掛けて、CDを探し回って、手渡したのが23:30過ぎ。
語ること1時間半以上。草木も眠る丑三つ時を目前にして、、ゆっくりと帰る。
BGMは奥田民生の『股旅』というアルバム。


帰ったのは2:00前といったところか。
数分前までEzCHATで面白そうな話が展開していた。

結局、中途半端な愛は信憑性に欠けるものだ。
確かめたい、と思うってことは、特に強い愛じゃないって事かなあ・・・。

誰にでもあるんだよね、絶対。
自分が世界中の誰からも好かれてないと思うことって。
そんなこと無いってわかってるのにね。
あれ、前にも同じ事言ったっけ。ボケだな・・・

2001.9.8(土) 波のリジョイ

朝から刺すような日射し。
なんだかんだで結局8:00集合。
一級河川矢田川河畔へ。
ココストアで段ボールを5枚GET.
黒田興業から瓦を10枚GET.
尾崎家からブロックを4個+煉瓦6個GET.
その他、必要なものを全て尾崎家より運び出す。
看板製作。
小道具買い出し、製作。
撮影スタート。


「人間競馬第四番」

監督:ジャッキー

脚本:ジャッキー

演出:ジャッキー

撮影:ジャッキー

撮影助手:なかじま

編集:ジャッキー

実況:ジャッキー

走者①:ふくたに

走者②:なかじま

走者③:おおすが

走者④:きそう

走者⑤:かなだ

福谷:ジャッキー


19:00、解散。
まさか11時間もかかるとは思わなかった。
帰ってから編集に2時間。
11時間かけて出来上がったのはたったの14分。
映画を撮る難しさを痛感。
僕は映画の楽しさを実感。
そのうち撮ってみたいなどと思う。
戯れで川に入って遊んでみたり。
最近の矢田川はとてもきれい、みんなおどろいていた。
足下を魚が通り抜ける、メダカも。
流れが強くて、身体を任せたらそのまま浮いて流れていく。
とても面白い。
14分の作品にこれから音楽を入れる。
難しい作業。
でもがんばる。
みんなの笑顔。
地獄戦士魔王。
なおこのビデオは、9/15日の向陽高校学校祭で、207の出し物として上映されます。
お誘い合わせの上、ZEHIどうぞ。
家に帰ったら、熱が出た。
奥田民生のアルバム『股旅』を聴きながらアイスノンを活用。
さあ、明日には治るかしら。

なんか、ようやくなじんできたかも。

8日 追記

今度の文化祭公演での引っ越し屋①(僕の役)の見せ場がだいぶ削られた。
ヘコー。
でもまあいいや、それでどれだけキャラが出せるか、というのが腕の見せ所だな。
伊達にあの世は見てねえぜ。
νガンダムは伊達じゃないっ!
伊達、涙が出ちゃう、女の子だもん。
伊達、伊達、伊達。伊達、伊達なんだもん。

2001.9.7(金) コイケヤスコンブ

偉そうな事言っておきつつ最近まともに部活に出られない。
明日も恐らく1日中ロケーションがある。早めに終わったとしても午後にはなるだろう。
・・・かなりの自己嫌悪。
こんな時に脳裏をかすめる人々の笑顔。
しかしこんな時に限って僕の脳味噌は被害妄想的勘違いモードに切り替わる。
「ふっ、どーせみんなこんなへぼい(よわい)僕のことなんて嫌いなのさ・・・」
でもどうにもならないこの想い。おおマリア。あなたならわかるはずプラトニックな語らい。
涙が溢れる悲しい季節は、誰かに抱かれる夢を見る。
泣きたい気持ちは言葉に出来ない。今夜も冷たい雨が降る。
こらえきれなくて溜息ばかり、今もこの胸に愛は巡る・・・・。
四六時中も好きと言って、夢の中へ連れていって。
忘れられないHeart&Soul 声にならない。
誰だっていつもいつでも愛を形で表現されていたらどんなに良いかと思うだろう。
愛するよりも愛されたい、誰もが。・・・寂しすぎて。
いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ。
それだけがただ僕らを悩めるときにも未来の世界へ連れてく。
でも、それはやっぱり鹿おどしの間隙と同じで、
竹筒に水の溜まっていく長い静かな間があるから、たまにコトン、と静けさに響き渡る小さな音がたまらないわけだ。
古池や蛙飛び込む水の音とか、閑かさや岩にしみ入る蝉の声とか、そういうこともある。
空腹にまずいものなしってのは違う。僕はグルメだし。なんでもペロリってわけじゃないよ。
だから時々とっても美味しいものが口の中に飛び込んでくると、どんなに落ち込んでいても。
ポパイがほうれんそう食べて力いっぱいになる、みたいな。
しましまとらのしまじろうがドーナツ食べてPEWER出す、ってのと同じような感じで。
好きなひとからの「大好き」という言葉に僕はどれだけ元気づけられるか。
だからこそ今日も明日も明後日もいつまでもどこまでも生きていられるわけであります。
ありがとう、この気持ちを、伝えたい。強く、強く。
ありがとう、ありがとう・・・
感謝しよう。
ありがとう。

2001.9.6(木) スカートの短さでは足元にも及ばない

俺俺俺宝塚俺。
僕はネタ帳を持ち歩いています。
ちょっとした思いつきでもとにかくそのネタ帳にメモします。
僕はそれを「タネ」と読んでいます。
そのタネから芽が出るのか、そして花を咲かせ実をつけるのかはわかりませんが、
あらゆる可能性を孕んだ「タネ」としてのネタを書き付けているのです。
な~んていって、ほとんど使ってないのが現状。
実は5月くらいから使い始めた小さなメモ帳がやっといっぱいになりました。
それで過去のネタ帳を読み直したりしてみたのですが・・・
すごいです。今日はその一部を特別に公開。
いつもは絶対に人には見せないんですが・・・
※優秀な大長編作品が幾つかあったが、今回は短編のみのノミネートとした。
  あまりにも恥ずかしいからである。


~わけわからん編~

「湧き水もったいないからとっといたら腐って飲んで死んだ」
何故過去形?
「泣きながらハンカチ、別れてから口ぶえ」
いつの時代?
「ぼくのクツと草の間にクモがアミをかけた。ちょうちょの低空飛行、露と答えて消えなましものを」
どこにいるの?
「うちの父ちゃんも○○なんだ」
ここからどんなネタをつくれと?
「生まれる←→死ぬ 一昨年のセンターに出た」
どうやって勉強すればいいの?
「小さいころ心臓でものを考えるんだと思ってた。」
へぇ。
「金もうけ。体育教管室」
管?
「ツッパリ ヤンキー ギャング ロックンロール ケイタイ インターネット パソコン通信 光GENJI? アイドル」
光GENJIだと思うよ。

~思想編~

「この詩が好きだ。意味が理解できただけじゃあないのか。」

「みんな自分の顔がいいって思ってるんじゃないの?俺みたく。ってことは俺の顔は別に良くないね。」

「死と永遠の別れと違うところがどこにあろうか。」

「先生が「英作に使う」と言う。カチャカチャと筆の音。ぼくはひとり黒い下線を引いて優越にふけるのだが どちらがばかであるか明確ではない。みんなの目にはできそこないだって見えてるんじゃないか。」

2001.9.5(水) 愛生、愛生。お猿さんだよ。

僕もホント頑張るからみんなホント頑張れ!(C)野武士
演劇部の文化祭公演が近いわけですが、気が抜けています。
演出が居ないと練習が進められないというのはイケナイ。
ある程度は自主的に創り上げて演出を唸らせるくらいのつもりでなければ。
僕はクラス発表の方でも割と幹部の位地に居て、
これから『人間競馬』のビデオを一本まるまる台本から監督・演出・撮影しなければならなく、確実に休日を一日潰されます。
半日教室(生徒が講師になって好き勝手な授業を開く)の準備も容易な物ではありません。
HPの更新もせにゃならんし、趣味等も含めて、その他にもまあ、それなりにいろいろあるわけです。
それでも第一には部活を考えて、毎日なるべく早く練習に向かうわけですが・・・
だっ、誰も居ねぇ・・・ ということがこの季節には良くあります。みんなそれぞれに忙しいようで。
はっきり言って毎日定時に来てるのは現部長だけ。ちょっと遅れて現副部長(J)というパターン。
この季節は毎年そんなもんなんだな。
今年は特に鬼のように時間が無い(無くなった責任は無論我々にある)ので、根詰めなきゃいかんわけよ。
人数が揃わなければ練習できないのも仕方ないが、今日のように途中からであれ全員揃うことはまず無い。
それなのに遊ぶなー。
ネクタイで遊ぶなー。
誰かが練習始めたそ~な素振りしたら始めようぜ・・・(泣)。
気分が優れないのか機嫌が悪いのかあるのかもしれんが、部活に来たからには切り替えい。
何度も言うようだが、体力は精神力から来る、そして精神力は気力から来る。要は気の持ちようだ。
ちょっと調子が悪いからといって中途半端に遊んで部活するんなら来んで良し。
普段の練習ならいざ知らず、今のこの時期。年中で恐らく一番せっぱ詰まって舞監も胃を痛める季節。
それはもう佐々木課長のように。「ハマザキじゃなくてハマサキ!にごらないんす!」
気力の無い人間は精神力も体力もついていかない、だからへっぼい人間になっちまうんさ。
「ていどひくい」と思っちゃう。
で、その気力はどっから来るかと言ったら、ちょっと言えないんだけど、個人的に思うのは、
どれだけ演劇が好きなのか、ってことかな。
僕は体力も筋力もそこまで強いわけじゃない。
でも自転車で青森まで行けって言われたら行けるよ、きっと。
それは旅の魅力に取り付かれてしまっているから。そしてその先には何かがあると確信しているから。
演劇もそれと同じ事で、僕はその魅力に取り付かれてしまっている。だから部活に全てを捧げられる。
人間関係も成績もなげうって、僕は部活に来ているわけだ。
ところで、最近こんな論議が交わされているのを耳にする。
「高校演劇で演劇をすることは可能か」
つまり演劇部では演劇ではなく、演劇部をしているだけであって、
なぜ演劇部員が演劇部にいるのかというと、演劇ではなく演劇部がしたいからだと。
次の部長さんは本当に演劇が好きみたいだ。僕はほっと一息、安心している。
ちょっと前チャットで一個下の他校演劇部の子と男の子と話していて、「なんで演劇部に入ったの」と聞いた。
「目立ちたかったからっすよ」と、そう言った。まあはじめはそんなもんなのかもしれない。
しかしとりあえずその子は口調・言動から察するに、もっと人間的に成長しなければいけないと思う。
まず「目立ちたかったから」という理由って、普通思ってても口に出さんでしょ?正直とかそういうレベルかしら・・・。
と、そんなことは置いといて。
ま~、そういう人も居るのさ。他に考えられる動機って、「楽しそうだったから」とかじゃない?
本気で演劇がしたくて入ってくる人って本当にわずか一握りだと思うんよ。
ただ、一年二年と演劇をやっているうちにはまってくる、ということはあるだろうね。僕もそんな感じ。
僕の場合、「演劇」なんていう手段はどうでもよかった。ただ自分を高められる場所があれば。
もともと好きだったってのはあるけど、一番の理由は「自分を鍛えたい」・・・違うな、ニュアンスが。でもそんな感じ。
やっぱ僕を動かしてる者って、これなんだよね、今でも。
自分がひとつずつ成長していくのって、あんまり感じることはできないけど、良くない?
良いんだよね、快感なんだよね、たとえば演技ひとつにしたって。
話題戻って。お前ら何のために今演劇してるのかって立ち止まって考えてみなさいな。
演劇部したいから仕方なく演劇してるの?違うだろ?向陽高校演劇部は違うだろ?
すくなくとも僕はそうなんだがその辺語り合おうぜ今度。
「楽しければそれでいい」っていう考え方が高校演劇ではあるけれど、それを通して何を得るかってことなのよ。
私見だよ、私見だからそれぞれに意見はあるだろうけど、ジャッキー的に。
演劇部は演劇だけじゃなく、人間や社会について、色々なことが学べる場。だからこそ余計に成長できる。
それでいいのら。(ドラえもん調)
「いいか、おれ達へタッピなんだよ、ヘタッピ漫画研究所だよ、わかってる? お前らみんなわかってる? こないだの地区大会だってね、めっちゃくちゃへタッピなんだよ? だから練習しなくちゃいけないの。へタッピは練習しなくちゃいけないの。たとえばちょっと褒められたりしたからって、有頂天になるなよ、自分らがヘタッピだってこと忘れんなよ。自信持っていいのは公演の直前だけで十分。文化祭公演まで死ぬ気で頑張ろうよ。演出でもなんでもないいち役者の僕が言うのもなんだけどさ、僕もホント頑張るからみんなホント頑張れ!!」
その後の夜練では、みんな結構動いてたと思う。危機感なんか持たなくていい、一生懸命やれば十分間に合う。
しかし、向陽高校演劇部は明るいのがモットーだ。勝手に決めた。雰囲気崩すな。
誰かがミスしてもなじるな。後輩にはもっと優しく教えてやりな。そして自分に責任が無いことを露呈しないこと。
はっきり言って見てて辛いよ。僕なんかは胸の中がどろどろ重くなってとても気持ちが悪いよ。
いつもニコニコ明るい笑顔、不必要な怒りは何も産まないよ、怒るな。笑顔。
たとえば自分が低く見られてると思っても、興奮してマシンガンのように言い訳をしな~い。みんなわかってるって。
怒るな怒るな怒りを出すな。自分がバカにされても怒らないで、他人がこのままでは人間として悪くなると思ったら怒って欲しい。
どうして自分の身を切り裂けない?
どうだっていいじゃんか、自分のことは自分がわかってんだから、自分がわかってりゃみんなもわかってくれるんだから。
常に外に出しているもの、それが全て自分なんだから、失敗も誤解も自分の一部なんだから受け入れればいい。
次だよ、次に活かそうぜ。まじでまじで。
言い訳すんな。すぐ怒んな。頑張れ。この三つは人間として常に胸の中に置いといて欲しいんだけど、間違ってるかな。
間違ってると思ったらディスカスしよう。
ディスカスの時に自分の意見を一旦譲った前提で再び考えることが出来ない奴はていどひくい。
機嫌悪いときにそれを露わにすることによって自分が回りにどんな影響を与えているかわかってる?
みんな、いっぺん考えてみなよ。自分の行動が集団全体の雰囲気にどう関与しているかってさ。
しかしそういう状況を見ているとデ・ジャヴを感じる。吐き気を催す。気持ち悪い。気分が重くどろどろしてくる。
段々と好きではなくなっていってしまう恐怖。
だから逆に安心している面もある。
必然であるといっても良いかもしれない。
これから向陽高校演劇部が変わっていくための。新世代のための必然。
僕はそれを感じてならない。
その方がひとつの部活として良い方向に進んでいくような気もする。
ほとんど僕の私見でしかないが、大幅に間違ってはいないと思う。
好きだからこういうことを言うんだ。
アレだろ、親友ってのは敵になれなきゃいけないんだろ?
さて。僕は明日から頑張ります。
最後に、
僕もホント頑張るからみんなホント頑張れ!!
この言葉を教えてくれた野武士さん、ホントにありがとう。
今では心の支え・・・って言ったら変だけど、いつも胸に秘めて行動してるし、
みんなに伝えたい事っていつだってやっぱりこれなんだなあ、って。
語呂も良いし。いやもう第一にはこれなんですけど(笑)。

2001.9.4(火) 男は女将なのよ、気を付けなさい。~ファンの切り捨て第二段~

昨夜、『天才たけしの元気が出るTVタックル』を見た。
女子中学生の話題。

「現代の女子中学生は乱れている」、と。

・・・そんな簡単にカラダを売ってはだめです。そんなのはサントリーに任せましょう。
そりゃDAKARA。
と、何故かタックルの内容を完全に鵜呑みにしているが、ショックだった。
ショックに慣れ五感が鈍ってそれでも僕らはWE GONNA TAKE OFF!!
ああ、この半ば変態的な感情をどう言い表したら良いのだろう!
ある意味で悔し・・・ いやいや羨まし・・・ いやいやいやいや許せないこの状況に!
うあああああああ。
そんなんいやや~、いやや~、いやや~。
金で手に入ったら浪漫が無いだろう?
手に入らないからこそおぢさんたちが萌えるんではないのか!
おぢさん達のレアメタル的存在である女子中学生がそんな安価に値下がり?
そうか、なるほど・・・
社会現象の反映ってやつか。

恐るべし、デフレの波。

デフレーションの影響はこんなところにまで押し寄せてきているようだ。
ハンバーガー=65円、吉野家並盛り=280円、女子中学生=1万円

安い! 安すぎる!!

供給が需要を大幅に上回っているということか?
日本人のロリコン志向が消え失せたということか?
それとも単に女子中学生のガードが緩くなっているという問題か?
乱れている、乱れている、淫らだ!

出逢いサイト系?

出逢い系サイト?
アクセスしちゃうヨ、オイ。
駅でナンパ待ち?
行っちゃうゾ、コラ。

そりゃあさ、我が母校、名古屋市立大曽根中学校でも、

廊下でコンドーム膨らましてる女生徒は居たさ。

だが僕らの頃はそういうのはあくまでごくごく一部の娘共であった、
しかし時代は変わる!
現在置かれている状況はもっともっと荒んでいるに違いない!(妄想爆走中)

僕らの時代:
「俺、好きな女の子のリコーダー、舐めちゃったことある」
今の時代:
「あたし、好きな男の子のリコーダー、舐めちゃったことある・・・」


・・・・・・。
東京。狂った街。
TOKIO。やらしい女がねぶる街。
TOKIO。TOKIOで種が飛ぶ。(99ANNより)

東京なんか、行くもんか。いや、行きたいけど、行くもんか。

2001.9.3(月) アパッチワーク

学校に遅刻しそうだった僕は焦っていた。
僕は指導部に睨まれている。遅刻でもしようもんならガミガミの嵐は目に見えてる。
遅刻しそうだ、ってだけで学校に行く気が失せてしまう。指導部に居ると吐き気がする。
学校に行くと、6時間ぶっ通しのテストだ。しかも午前中は国語と数学を2時間ずつ。
テスト勉強なんか全くしていない僕にとって、それは退屈な時間以外の何者でもない。
それでも僕は、自転車にまたがって走り出した。非常に物憂かった。
その時僕はある事実を思い出す。
9月10日が期限の、青春18きっぷがまだ一回分残っていたな・・・
僕はきびすを返して家に戻り、青春18きっぷと時刻表を掴んでもう一度勢い良く外に飛び出した。
そうだ、どこかへ行っちゃおう。
僕の素敵な小旅行は、いつだって突発的に始まる。
今回だって例外じゃない、思いつきで出発した旅行に、ハズレは無かった。
きびすを返して家へ向かおうとしたその瞬間、素敵な旅行はもう既に始まっていたのだ。

それで、何処へ行くんだ。・・・決めてないんだ。
そう、問題は目的地だった。如何に突発的とは言え、目的が無くては動き出せない。
宝塚の手塚治虫記念館に行くには時間が無さすぎる。せめてあと3時間前に決断していれば・・・
テストはいくらサボっても良いが、その後には部活がある。それだけは絶対に休むわけにはいかないのだ。
じゃあ、三重か・・・ いやダメだ。僕は自転車で行くと決めてる。電車で行ったって何の意味もないんだ。
それじゃあ、どこへ・・・?
その時僕はある重大な事を思いだしてしまった、今日は、何の日であったか。
9月3日。この日が何の日であるかくらい、僕が言わなくてもわかっているだろう・・・
そう、僕の愛する人・・・ つまり、ドラえもんの誕生日だ。

現在岐阜県多治見市のこども陶器博物館では、「みんな大好き!ドラえもん展」を開催中である。
・・・決まった。
多治見では青春18きっぷを消化しきることはできないが、使わないよりマシだ。
それに僕は北海道旅行で二回分浮かせているわけだから、実は全く損はしていないのである。
大曽根駅から中央線、多治見へ。途中の停車駅には、一駅一駅に想い出がある。
僕はそれを噛みしめながら、ひとり静かに景色を眺めていた。
その時、そんな自分が格好いいなとは微塵も考えていなかったことを、偉いと思っている。

多治見、着。何の用意も下調べもして来なかったので、多治見観光案内所へ行って道を聞く。
少し早とちりなおばさんだったが、親切に教えてくれた。
パンフレットをたくさんもらって、観光案内所を出たのが9:30。
そしてこれから一時間、歩き詰めになる。

こども陶器博物館はもっと駅のそばにあるものだと思っていた。
それが思い違いだったらしい、そこは思いの外遠く、おまけに坂の上であった。
荷物の詰まったリュックを背負い、ひたすら歩くと、足が痛くなってきた。
中野から川崎までの地獄のような道のりを思い出した。いや、なあに、あれに比べりゃこんなもん。

しかし上り坂を一時間歩き通すというのは、思いの外きついものだ。
これが本格的な山道であれば相応の覚悟と準備はするものだし、それに今回は、
歩き始めて10分足らずで足を痛めていた。
だがどんなに辛くても、この先にドラえもんが待っている、と思うと、どこからか気力が溢れた。
体力は精神力から来る、精神力は、気力から来るものだ。僕は足をかばいながらもひたすら歩き続けた。
一時間後、ようやくこども陶器博物館が近づいてきたのがわかった。
こども陶器博物館の駐車場の看板が見える。あと100m。あと・・・
やった、ついにドラえもん展に到着した!!
入口の近くの柱にはドラえもん展のポスターが貼られていた。間違いない、ここだ、ついに来たんだ!

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本日は休館日です
本日は休館日です
本日は休館日です
本日は休館日です
本日は休館日です
本日は休館日です
本日は休館日です


そりゃないよ、かあちゃん・・・。
僕の青春18きっぷ、僕の実力テスト、僕の足の疲労、僕の、僕のドラえもん・・・
それが、休館日?
デ・ジャヴだ。
5ヶ月前、川崎市へ藤子・F・不二雄の世界展を見に行ったときも、月曜定休で入れなかった。
僕は藤子系の展示会に嫌われているのか?

唖然。茫然。暫くの間僕は、その場で佇んでいることしか出来なかった。
やがて、足腰が沈み込み、その場に崩れ落ちた。
だって、今日は9月3日だぜ?
ドラえもんの誕生日にドラえもん展がお休みしてどうするよ!?

「あっ、ごめんね。月曜日定休なんだ」

隣の倉庫から出てきた男の人が放心状態の僕を見かねて声をかけてくれた。

「ああ、はい。そうですね。・・・定休みたいですね。」
「どこから来たの?」
「名古屋です、学校サボって。」
「あ~それはそれは」
「今日、ドラえもんの誕生日なのに、御休なんですね・・・」
「えっ? あ・・・ そうなんだ。知らなかった。」
「マニアックですから。」
「バスで来たの?」
「あっ、いえ。多治見からは歩きで」
「えっ! 歩いてきたの! それは、悪いね・・・」
「いえ、全然、大丈夫です。」
「係の人が居ればいいんだけど・・・ あいにくみんな休み取っちゃってるみたいで。本当にごめんね。」

イイ感じの人だった。
僕は溢れる涙を押さえることができなかった。
数分後、違う男の人がやってきた。

「今から空けるから、せっかくだから見ていきなよ。」

僕は耳を疑った。だって、係の人は居ないって・・・?
その場でわけもわからず突っ立っている僕。頬をつねってみた。痛い。

「こっちから入って。」

どうやら本当みたいだ。僕は本当に感動した。
ありがとうございます、ありがとうございます、ばかりを連呼していたような気がする。

中にはいると、流石に「こども陶器博物館」というだけあって、ドラえもんの絵皿などが陳列されていた。
ショップにはドラえもん関連グッズや他のキャラクター商品などが数多く見られ、
『藤子・F・不二雄の世界』が帯付きで売っていたのが意外だった。最近増刷されたのか、はたまた・・・
地下の展示室へ案内された。電気をつけてもらって、テレビのスイッチまで入れてくれた。
ビデオ上映は「魔女っ子しずかちゃん」だった。

「ゆっくり見てってね。見終わったら、これの内線で呼んで。63番ね。」

内線電話を手渡して、男の人は去っていった。
なんていい人なんだ! 僕は感動した。死ぬほど感動した。
そして、噛みしめて、展示を見て回った。
映画ポスター、セル画、原画、・・・ どれもこれもなかなかに素晴らしいセレクト。
ただ、ひとつだけ注文を付けるなら、映画のポスターやセル画は公開の順番通りに並べて欲しかったな。(笑)
『帰ってきたドラえもん』の原画は魅力的だった。
『さようならドラえもん』では更に顕著だが、書き足しシーンなどが一目でわかるのだ。
原画で『帰ってきたドラえもん』を読んでいたら、やはり泣いてしまった。
ストーリーは勿論だが、何しろF先生が直接ペンを入れた原画である。伝わってくるものが違う。
色々な想いがここで爆発し、涙腺がうるうると。
展示室にはてんとう虫コミックスドラえもん全巻に、大長編も太陽王までが全巻に加え、
『藤子・F・不二雄の世界』や所謂ドデカ本の『のび太の恐竜』と『ドラえもん傑作集』もあった。
緩んだ涙腺をなんとかするために『ドラえもん傑作集』を開き、「ドラえもんだらけ」を読んだ。大爆笑した。
他の原画も未収録作品から多くセレクトされていて、マニアとしては生唾。
どれもこれも面白い、流石はF先生!といったところ。
展示を見ていると、女の人が来ていろいろ質問していった。どうやらいい人ばかりみたいだ、この館は。
一通り見終わった所で、さっきとはまた違う男の人がやってきた。二,三世間話などを。

「ドラえもんが好きなの? 藤子不二雄が好きなの?」

こういう質問をする人は、「イケる」と思って良い。
好感の持てる質問だ。もしかしたらこの人は、藤子ファンなんじゃないか・・・

「もう一応全部、見終わりました。」
「あっ、そう。じゃあ、僕から内線で知らせるね。」

~通話中~

「あのね、さっきの男の人、わかるかな。」
「あ、はい。」
「彼がね、多治見駅まで行く用事があるもんだから、良かったら車、乗っていかないかって」

外に出ると、男の人は車に乗って待っていてくれた。
僕は何度も何度もお礼を行って、助手席に乗り込んだ。
その人というのがまた結構ドラえもんが好きなようで、ドラにまつわるエピソードを語ってくれた。
世間話も交えつつ、良い感じのオハナシが出来たように思う。多治見駅に到着。

「あ、そうだ。さっき受け取った入館料だけどね、展示室しか見せてないのに受け取れないから。」

どこまで良い人、いや、良い館なんだろう。
僕はまた来たいな、と思った。たとえドラえもんと何の関係も無くても、もう一度くらい行ってもいい、と。


学校へ帰ると、化学と地学のテスト。
終了。
掃除、乗り研に顔を出し、演劇部へGO!
ちょっと無視されたような気がして被害妄想、ヘコー。
ブルーになって1人で筋トレ。寂しい寂しい寂しい。
でも本当はみんないい人、僕が被害妄想なだけ。会議。発声。遊戯。会議。終了。

帰り道のスーパーで

・ニューコンビーフ缶
・コーンポタージュスープ900ml
・朝からフルーツ 杏仁
・しけったワッフル
・ハイチュウ なし味
・ドラえもんチューペット

を購入し、同僚と2人で地下鉄の出入り口で小規模パーティ。
ドラえもんチューペットは鼻につーんときた。
コンビーフとコーンスープは泣きそうになって食べた。
ハイチュウ なし味を食べながらコーンスープを飲むと、死ぬ。
色んな意味で、頭が痛くなった。明日僕が学校を休んだら、食い合わせだ。


追記。
地下鉄の出入り口でパーティしてたら見知らぬおばちゃんが1日乗車券をくれた。
日付が9月3日になってたことにも、感動した。
自動改札に通すと、画面に「9月3日」と表示される。なんだか嬉しくて、改札を何往復もした。

2001.9.2(日) スカトロボーイ(回れ回れ回れお寿司)

ヨッシーアイランドをプレイ。
ファイナルファンタジー6で瓦礫の塔に登り、ケフカを倒し、エンディング。クリア。

ママにおこられた。
「ひがないちにちぱそこんばかりして、びょうきだよ。」

2001.9.1(土) スカトロ球団

幸せだなぁ。

「いいかね、運命なんてものはこのナワのように……、いいこと悪いことがからみあっているんだ。」

8年前、本屋さんで発売したばかりのてんとう虫コミックスドラえもん第44巻を買ってもらった。
それに収録されていた「サイオー馬」という話は、僕のその後の人生に多大な影響を与えた、と言って過言でない。
人生とはナワである! 幼き僕はこの言葉を何度も何度も繰り返し口に出し呟いていたはずだ。
悪いことがあった時はこの言葉を思い出して、
「なあにそれがどうした、みてろよ、今に良いことが起きるんだから」
そう考えて、常に前向きに生きることが出来た。
8年前、1993年といえば僕は、小学校3年生。この頃は僕の半生の中でも一番の過渡期であった。
小学4年生で人格大改革を起こし、現在のちゃらんぽらんな性格へと変身していったわけだが、
それまでの僕はといえば・・・
弱虫泣き虫えへん虫、怒ると手がつけられない、授業はさぼるわサザンオールスターズは歌うわの問題児。
よく遊ぶ友達もほとんど居らず、いじめられ、からかわれ、本当にろくなことが無かった。
大きくなったら、こう言おうかと、少しだけ思っている。

「子供の頃、ぼくは「のび太」でした。」

小学4年生の春から夏にかけての頃だったろうか、近所のとあるバカが毎日のように遊びに来るようになったのは。
それから僕の性格が変わったように思う。そのバカというのが、
(当時は)面白くて、(今ほど過度でなく)社交的で、(今よりはずっと)人気者で、ある意味で僕のお手本になった。
「ははあ、こうすれば人気者になれるわけだ」僕は奴と一緒にいることで学習した。そして、次第に味をしめていった。
それから徐々に明るくなり始め、卒業時には小学校内で知らない者はいないというくらいの有名人になった。
これが僕の輝かしき青春の序章である。
こうしてみると、僕の人生の最大の過渡期というのは4年生であったかのように見える。
だがそれは表の過渡期、実は3年生の時期は、裏の過渡期であったのだ。
この年、僕の学年には作文の授業というものがあった。
その作文の授業を利用して書かれたのが、かの問題作、「山そう村の大事けん」である。
実にこれが意外なほど大好評を博した。
登場人物の90%が死に絶える(しかもほぼ他殺)という凄まじいストーリーが子供達にはストライクだったのだ。
これに味を占めたのかどうなのか、僕の暗く荒んだ心の中に、沸々と「自信」というものが沸いてきたのである。
僕に自信を与えた物は、もう一つある。替え歌だ。
小学2年生くらいから僕は替え歌を作り始めていた。くだらない内容だったが、当時は自分でもストライクだった。
僕の音楽の教科書は替え歌の歌詞でいっぱいになった。それをクラスのやつに見せたら、また、受けたのである。
特に『ジングルベル』の替え歌、『ボキボキボキ』は大流行し、みんなに合唱されて、僕は非常に恥ずかしかった。
なんせタイトルが『ボキボキボキ』だ。『ジングルベル』との共通点は、濁点の数と位地だけ。
歌詞は、今でも鮮明に覚えているが、本気で恥ずかしいので許してください。
更にもう一つ、これは1年生の頃からだったように思うが、教科書を読むのが得意であった。
ちょっと抑揚をつけ、感情を込めて読むと、先生は手を叩いて褒めてくれたし、
ギャグっぽい読み方をすれば、ガキ共は大声で笑い転げるのである。
そんなこんなで、いじめられっ子の僕は「ひょっとしたらこりゃ、いけるんじゃないか?」などと思い始めたのだ。
そして4年生に上がり、僕は星を掴んだ。スターになれたのである。
それからの僕は最強だった。生まれて初めてばれんたいんちょこれいつを貰ったのもこの年である。
いきほひ猛に、僕は走り続けた。疲れを知らない僕の両足は、試される大地を蹴り続ける。
ふと、立ち止まって後ろを振り返った。その時、僕はこの言葉を思い出した。ナワというのは・・・
そうか、僕の今までの人生ってのは、ナワの片側をなぞり続けたに過ぎなかったんだ!
これまでの9年間は、おまけみたいなものだ。この先には幸福だけが待っているんだ、少なくとも、あと、9年間は。

僕にとって小学3年生は変身への準備期間だった、そして、人生の折り返し地点だったんだ、とその時は思った。
しかし・・・、やはりガキの考えることである。それからもう8年が経とうとしているのだ・・・。
仮に僕の人生が9歳~10歳を頂点とした放物線を描いているのだとしたら・・・

僕の人生はあと一年で再び不幸のズンドコに陥られるのか?(あっ、どん底が正解ね byシオン@レヴァリ)

後先考えずに変なこと考えるんじゃねーよ!>自分
どーすんだよちょーど大学受験だって時に不幸のズンドコかよ!(だからどん底が正解だって byシオン@レヴァリ)
かんべんしてよかーちゃーん。

な~んて、ドラえもんの言いたいことはそんなことじゃないって、わかってるよ。
だって僕もう16歳だもんね。昔はわからなかったかもしれないけどね。

さて、ほんで話をいっちばん元に戻すとだね、そうそう幸せだなぁってね。
幸せっていうやつは逃げ足が早いと明石家さんまさんも言っております。
青い鳥はすぐ逃げやがります。
離さないように抱き締めていたいです。

幸せ「てめーきしょいんだよ、きたねーからだでさわってんじゃねぇよばかやろう」
ぼく「あっ、ごめんなさい・・・」
幸せ「おれはてめーなんかきらいなんだよ、かってにしあわせだとおもこんでんじゃねーよ」
ぼく「えっ、あっ・・・」
幸せ「なんでおれがこんなとこにいなきゃいけねーのかわかんねーんだよ」
ぼく「そんな・・・」
幸せ「しあわせってのはそいつがそうだとおもいこんだらそれでせいりつしちまうんだよ、わかるか」
ぼく「は・・・はい・・・」
幸せ「だからいきたくもねぇところにもおれらはいかなきゃなんないわけ、にげたくもなるってんだよ」
ぼく「そこまでいわなくても・・・」
幸せ「いわなきゃわかんねーからいってんだよ」
ぼく「あ・・・」
幸せ「わかったらはなせよ、おれはほんとうにしあわせなやつのところにいくから。じゃあな」
ぼく「まって! ほんとうのしあわせって、どこにあるんだい」
幸せ「ほんとうにしあわせなやつはな、じぶんがしあわせだってことなんかにゃ、きづかねぇもんなんだよ」
ぼく「・・・そうか。そうだよね」
幸せ「いっしょうけんめいいきてりゃ、そのうちみつかるもんなんだよ。めにゃみえねぇし、ことばにもでねぇけど、な」
ぼく「わかった。ぼくがんばってみるよ」
幸せ「おう、こんどあうときは、きっとおまえがおれにきがつかないときだ」
ぼく「じゃあぼくはもうきみにあえないかな」
幸せ「おまえがいっしょうけんめいがんばるってぇなら、そういうことになるな」
ぼく「そっか。なんとなくさみしいな」
幸せ「でも、おれはおまえにあえる」
ぼく「うん、そだね。じゃあ・・・、またね」
幸せ「ああ。それじゃ、また、な」
ぼく「さよならー」
幸せ「たっしゃでな」

 ト、幸せ、青空の向こうに飛んでいく。

ぼく「やい、しあわせー。ぼくはおまえのかおなんか、にどとみたくないぜ」

 ト、ベランダから身を乗り出して叫ぶぼく。

幕。

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