2001年1月前半の行い(Jacky)

 過去ログ  2000年12月後半  2001年1月前半  2001年1月後半  TOP
2001.1.15(月) あなたは教えてくれた

微笑みはセレナーデ
君の瞳を逮捕
君のトレンチコート、カシミア

『冬休みの宿題』
成績を上げるためには、提出した方がいい。
しかし成績なんか上げたって仕方がない。
だが、実力をつけるためには、やっておいたほうがいい。
実力をつけるためにやったほうがいいのならば、特に提出の必要はない。
提出の必要がないなら、特にいつまでにやれという決まりはなくなる。
ということは、別に明日までに宿題を終えることはない。そのうちやればいいのだ。
なんて言ってて、本当は一生やらないということは、中学時代に証明済みである。
証明済みなのにこの理論を展開してしまうということは、やらないということがわかっていて言うのである。
つまり、初めからやる気などないのである。
でも、今現在一所懸命宿題に取り組んでいる自分がかわいい。

TV朝日『たけしのTVタックル』。
教育とは平等であるべきか?
聞けば、現在の小学校では、成績は「とても良い」「だいたい良い」「もう少し」などの3段階、勝ち負け無しの運動会、学芸会では全員主役など、徹底した「平等化」を実施しているようなのでございますね。全ての学校ではないにしろ。
3段階評価でも5段階評価でも変わりはしないと思うがね。
まーたしかに、目立ちたがりのやつが学芸会で台詞がなけりゃあ嫌な気分になるだろうし、これで運動できないやつの憂鬱は多少なりとも和らげられるでしょうな。だども僕みたいなお祭り人間に言わせりゃあそんなもんつまんないよ。全員主役でどんな劇ができるよ? 高校演劇みたいに少人数でつくる劇ならわかるけど、30人や40人が一度に出るわけでしょう。運動会だって勝ち負け無かったらつまんないし、仮に無くすとしたら100m走とかリレーとか「競技」は全て廃止すべき。どうやらみんな一緒に走ったりするらしいね。走り高跳びだったらみんな同じ高さでバーを落とすのかや? 単に順位をつけないだけだったら意味無いし。
なんで小学校だけそうなってるかというのも疑問。勝ち負けを無くすことが人格形成に於いて良い結果をもたらすとでも考えているのだろうか? そういえばテストにも点数つけないらしいし。でも中学はいって競争始まるんだったら一緒じゃないかな。まあ、競争をさせないことで莫迦みたいな若者がいなくなるっていうんならいいんだけどね、今の社会をつくってる大人達はみんな5段階評価だったんじゃないの? おかしな教育方法やりだしてからノータリンの若者が増えてきたんじゃないのかしら? だいたい日本は社会主義国家じゃないんだから、資本主義国家なんだから。競争して発展してきた社会だ。引き合いに出してもしょうがないとは思うけど。
競争すれば、弱い奴は弱いって事がはっきりするし、強い奴は強いってことがわかっていい気になるかも知れないけど、それでいいんじゃないかね。例えば僕は小学校の頃、勉強は結構できたけど、他に特に秀でたところもなかったし、悪ガキでとにかく先生に怒られた怒られた。それで自分がわかるし、自分が莫迦だって言うことから逃げさせてはダメ。莫迦は莫迦だし弱い奴は弱い。そのへんを自覚しろと。つぶれる奴はつぶれる奴でまた良し。僕は色々あってつぶれかけたかも知れないが頑張って這いあがってきた。そこで這い上がれない奴はダメ人間なので、僕はそいつとはつきあいたくない。基本的にレベルの低い人間は大嫌いで、間の悪い、性格の悪い、わきまえを知らない、失礼極まりない等々、頭の作りが悪いやつとは一切つきあいを遮断することにしている。といっても、そんな人間はだいたい1クラスにひとりくらいなのだが。どちらかというとWeb上に多いかも知れない。ってなんか自分のことに発展してきたよ。しかも僕悪いイメージつくられそうだよ(笑)。
つまるところ、あんまり好きじゃない教育方式って感じは受ける。もしこんな方向が強まってきたら、小学校の教員にはなりたくないと思う。小学校の教員は難しいから嫌なだけなんだけどね。高校教師なら誰でもなれる。反町隆史でも松本人志でも、なんとあの中居正広でもなれる。あとは、豊川悦司とか。中学教師は金八目指せ。
結局、どんな教育でも一緒だと思うけど。住めば都って言うし。

今日のむーう゛ぃーはチャールズ・チャップリンの『街の灯(City Light)』。残念ながら淀川長治さんや太田光の大絶賛していたラストシーンは、自分で納得のいく解釈が見つからなかった。もっと感覚を肥やさねばならんね。しかしこの人は世界一の喜劇人だ、と思った。見る人に与えてしまうものが笑いだけではないというところが、世界一だと思った。なにより笑えた。ミスタービーンとかじっくりとは見たことないけど、比べちゃいけないよ。演技力が段違いだ。動きと表情で全てを表現しているっていうのは本当だ。まるで『七色いんこ』のお師匠さんだ。

2001.1.14(日) この世で大切なのは愛し合うことだけと

今日の日記は山田詠美の『風葬の教室』バージョンでお送りしているため、実際に僕が感じたこととは多少食い違いが生じていることがあります。ただし、だいたいはノンフィクションです。

今日は、お友達が我が家を訪ねてきました。午後2時でした。ちょうど起きたところでした。彼は図々しく家の中に入り込んできました。そして、わたしと将棋を始めたのです。わたしは勝ちました。でも、怖くて仕方がありませんでした。どうしてわたしは勝ってしまったのでしょうか、お友達が腹を立ててわたしをいじめはじめたらどうしたらよいのでしょう、わたしがこれまで築き続けてきたわたしの今の生活が全て崩れ去ってしまうのです。幸い、お友達は腹を立ててはいませんでした。でも、油断はできません、これからもこのような勝負事をするときには細心の注意を払わねばならない、と思いました、わたしはこんなことで今の生活を捨ててしまうなんていやなのです。お友達が本を貸して欲しいと言いだしました、わたしはいいよ、とできるだけの笑顔で言いました。この人の良いお友達に本を貸してしまったら、もしかしたら二度と戻ってくることはないかも知れませんでした。でも、お友達がそう言っているのだから、断るわけにはいかないのです、本一冊で現在のわたしの生活が保たれるのでしたら、やすいものなのです。わたしは最近一番のお気に入りである、結城恭介さんの本を貸してあげました、まだ一度しか読んでいませんが、仕方がないのです。わたしは別れを告げなければならなかったのです。お友達は、ある緑のカバーがかけられた一冊の本を手に取りました。それは、わたしが以前に間違えて買ってしまったもので、わたしはその本を二冊も持っていたのです。お友達がその本に興味を持っているようだったので、その本はお友達にあげてしまいました。お部屋の中が少し整理されて綺麗になったのだと、考えることにしました。すると、なんだか胸の中がすっきりするのです、わたしは自分の意志でお友達に本をあげたのです。お友達は居間に来て、CDを聴き、わたしがパソコンを打っているのを横で見ていました、お友達のために、面白いホームページなどを見せてあげたのですが、お友達にはあまり興味がないようでした、だから私は余計に気をつかわねばならなくなりました。そのお友達はお家にもパソコンがあって、ホームページも持っています、きっとわたしの好むようなホームページでは満足しないのでしょう、お友達は何を見ても、生返事しかしません。わたしは恐怖を感じました、お友達は退屈しているにちがいありません、このままではわたしは、生きながら地獄に落とされてしまうことにもなりかねません。そんなことを感じて、わたしは電源を切りました。こんなことで今の程良い人間関係が崩れるのは、わたしにとって良いことではありませんでした。わたしは一所懸命に気をつかって、いろいろな話題を切り出してみました、といっても、わたしはそれほど話し上手というわけではないし、お話の内容一つとっても、あまり面白いとは言えないものばかりです、わたしはあせりました。どうすれば良いのかわからず話し続けていると、お友達がそろそろ帰ると言いました。ああ、もうなにもかもおしまいです、わたしの16年間の努力はなんだったのでしょう、わたしの生涯の努力は、こんなにも簡単なことで無に帰されてしまうのです。わたしはお友達を送り出し、笑顔で、また来てね、と言いました。次の日、教室に行くと、そこにはわたしの席はありませんでした、いつも座っている一番前の中央の席は、当たり前のように違う人が座っているのでした。どこを探しても、わたしのもとの席はありませんでした、始まりの鐘が鳴りました、わたしはこわくなって、教室を飛び出していました。どこへ行ったらよいのかは、そしてわたしが今どこへむかっているのか、それはわかりませんでした。わたしは、お友達全員の顔を思い出し、頭の中でひとりひとり殺していきました。わたしは姉と全く同じ事をしているのだと気付きました。死んだ人を野ざらしにしておくことを風葬と言うのだそうです。それは残酷な風習でしょうか。わたしは、そうは思いません。

2001.1.13(土) この胸のときめきをあなたに

22:35、最初に人が入ってから、実に明けて4:15分まで「結婚・結婚式についての討論チャット」が繰り広げられ、述べにして10名の方々が自身の考えを語って下さいました。お眠い中のご参加、どうもありがとうございました。是非次の機会に。
内容は実に盛りだくさん、「結婚・結婚式の意義」に関してのことだけでなく、「死の義務と権利」「自殺」「政治」「老人と若者の問題」などの重々しいテーマについても若者達は語って下さいました。しかし、午前も2時を過ぎると、皆様やや暴走を初めます。想い出話に花を咲かせ、他人のHPを覗いて爆笑し、えっちな話も飛び出たり飛びでなかったり。最近ではネット界でも頻繁には会わなくなってしまったという方もいらっしゃったので、後半はなんだか同窓会をしているような雰囲気でした。収拾がつかず離れずしながらも、かなり楽しい討論会となりました。ちなみにこの討論会の内容を全て記録したところ、40文字×40行×79頁の377KBという莫大なデータが出来上がりました。とてもWebにUPできる代物ではなくなってしまいました(内容自体もアレなので)。

私事ですが、『シェーン』という映画を見ました。坂本龍一と同い年の僕の父でさえリバイバルで見たというのですから、かなり古い映画です。1950年代前半ですね。西部劇の名画中の名画です。よくパロディ(出川哲朗監督・内村光良主演作品『チェーン』など)にされました。
パパはこの映画が大好きなようで、若かりしころ映画館へ三度ほど足を運び、その後もTV放送がある度に見ていたというのだから、かなりの回数を見ていることになります。「オイラ映画館で見て泣いちまったよバカヤロウ」と言っていました。実は僕も泣きました。恋とアクションとガンファイトと友情と人情と家族愛と郷土愛と正義と男の生き様と別れと憧れと・・・ 様々な要素が揃いきってしまった名作中の名作。
「That’s Entertainment “SHANE”!」

パパ「お父さんは小さい頃タッちゃん(誰?)と一緒に線路の上に飛び出して両手を広げて電車を止めて遊んでいたよ」
ぼく「ほんと!すごいね」
パパ「お父さんがどれだけ“危ないぞ、どけよ”って言ってもタッちゃん全く動かないんだ」
ぼく「それで本当に止めちゃったんだね」
パパ「でも学校でその事を言っても、誰も信じてくれなかった。“どうせ尾崎がやらせたんだろ”って言われた」
ぼく「(やはりパパも昔はぼくと同じようなきゃらくたぁだったんだね。)で、怒られたの?」
パパ「今だったら罰金ものだよ」
ぼく「その時は?」
パパ「その頃の電車はのんびりしてたから、運転手さんが降りてきて“コラ、危ないだろ!”って言われて終わり」
ぼく「へぇ~、そいつはいいや、あは、あははは」
父子団欒の時。
しかし、息子の頭の中には一つの疑問が残った。
タッちゃんって、誰?
何の説明もなしに突然「タッちゃんと一緒に・・・」と言われましても。
さもかも(さも+あたかも)僕が知っていることを前提とするように。
誰だ、誰なんだ、タッちゃん・・・
「たつひろ」?「たかし?」「たんば」?
というわけで、今夜は眠れません。

2001.1.12(金) 限りない喜びよ

実はさっき、「保健の授業で性教育が始まりました」という書き出しで日記をUPしました。
どんな授業だったのか、というレポートです。
当初UPした日記はあまりに性的でした。
セクハラで訴えられそうでした。
ていうか読まれたら軽蔑されるでしょう。
もちろん、僕は授業の様子をありのままに書いただけです。
それでも、「書いた」のは僕です。
責任は僕が果たさねばならないわけで。
さすがにあんな単語を何度も何度も繰り返し繰り返し使うのはちょっと間違ってた。
反省。
でも、あんな力作を消すのはおしいので、このHPのどこかにしまっておきました。探せばすぐに見つけられるでしょう。
興味のある方も、どうか探さないで下さい、あれは将来自分で読んで爆笑するために書いたのですから。
あのページの内容に関してにやにやしながら遠回しに僕に直接話すのだけはやめてください。
どうせあいつのことだから言うんだ。
嫌味な汚い笑顔を浮かべてさ。しかも内容を覆いながら。
それが一番怖い。HPを作っていて一番怖い。

2001.1.11(木) 素晴らしい人生よ

学校で友達に言われて気付いたんですけど、今日でこのサイトも立ち上がりから半年が経過するんですね。
というわけで、今日は新春初部活だったわけです!
正確に言うと、部活は昨日もあったのだけれど、先輩達がテストのためにお休みになられたため、昨日は部活らしい部活はしてないんです。基礎練習の種類を後世に残すべく書き留めたり、過去の部日誌(その日の活動を部員の誰かが家で書いてくる回覧ノート)などを読んで勉強したりと。んなわけで今日ひっさしぶりに大声を出して、笑って、泣いて。気持ちよかったである。

演劇部ってのが日頃どんな活動をしているのか?
知らない人がほとんどだと思うのでたまにはちょいっと触れておきましょうかね。
とりあえず、今日の活動をもとにして説明いたしますと・・・

まず、部室でお着替えをした後、体育館へ移動(着替えずに制服で練習する学校もあるが)。
そして筋トレ。腕立て、腹筋、背筋を、男の子はだいたい40回ずつくらいが理想。あまり多くない。たまに個人的に増やしたり減らしたり。特に腹筋は最重要なので時間があればなるべく多くやるようにしている。入部したての頃、元部長から「演劇とは1に体力っ! 後はノリとテンションが命だっ!」と言われたものである。はぁ、懐かしい。
柔軟体操も大事である。体をほぐすために、時には歌ったり踊ったり。演劇は柔軟性があると良い。演技するとき動きが堅いと不自然に見えてしまうから。そのために毎日股裂きをして鍛える。う~ん、痛い。僕は結構体が柔らかく、立位体前屈は20cmくらいはいきます。
体が温まったら発声開始。最初はひたすら大声を出し、ノドとお腹を発声しやすい状態に。そしたらいよいよ「アレ」だっ!
「あえいうえおあお」
「あえいあおうあいう」
「あうおおうああえいいえあ」
「えおあえおえおあえおえおあえお」
「あいうえおいうえおあうえおあいえおあいうおあいうえ」
「あいうえおあいいうえおあいううえおあいうええおあいうえおおあいうえおあ」

などを、アカサタナハマヤラワガザダバパの各行バージョン(例:あえいうえおあお→かけきくけこかこ→・・・→ぱぺぴぷぺぽぱぽ)をひたすら唱える。もちろん腹筋を使った腹式呼吸で言わなくては意味がない。また、変なところで息継ぎをしないほうが美しい。これ系の呪文(?)で最も難しいのがコレ。
「ばらばりばるばればろびらびりびるびれびろぶらぶりぶるぶれぶろべらべりべるべれべろぼらぼりぼるぼれぼろ」
これは「バ行バージョン」と「パ行バージョン」がある。僕は未だにこれをすらすらと言い切る事ができない。これを全て言い切るととってもかっこよい。初めてコレを聞いたときは感動しましたよ、まじで。
他にも発声方法はいくらでもある(寝っ転がって足先を上げ歌を歌う・歌を歌いつつ空中で手を叩き飛びながら回る・等)のだけれども、いちいち言っているのもめんどくさいので省略。知りたきゃ近場の演劇部・劇団に入りましょう。『劇団EFFECTS』というのがオススメです。
あと、発声として我が向陽高校演劇部略してK.D.C.が使っているのは、『外郎売り』という芝居の長台詞。「拙者親方と申すはお立ち会いのうちにご存知のお方もござりましょうが・・・」で始まるすっっっっげぇ長~いせりふを(できれば)暗唱するのだ。B5の紙の表裏にびっしりと書かれたせりふの中には、早口言葉などがふんだんに盛り込まれており、噛まずに最後まで暗唱できるとジェームス・ディーンより格好良い。まーとにかく長いので暗記するだけでもおっくうです。
そしてなんと言っても、全国の演劇部、劇団そして、アナウンサーや声優養成所などでも使われている、『あめんぼ』こと北原白秋の『あいうえおの歌』っ。聞いたことのある方もおられるかもしれませんが、「あめんぼあかいなあいうえお、うきもにこえびもおよいでる」ってなやつです。これを、全員一列に並んで手拍子に合わせて歌う。これは方法こそ違えど日本全国どこの演劇部でも使っている超メジャーな歌で、まさに「演劇界の共通語」として使えるのです。知っていて損はないです。
一通り発声が終わると、特に劇の練習をしない時期には、基礎練習というのをやります。非常に様々な種類があって、部員達でも覚えきれないほどだ。長い歴史の中で消えていった練習方法も数多い。その中でも『豆乳』という練習の次くらいに良くやる、『泣き・笑い』というのを、今日はやりました。
 ~『泣き・笑い』のやりかた~
 壱、みんなで輪になってすわります。
 弐、じゃんけんでひとりだけ鬼を決めます。
 参、鬼は手を叩きながら「泣き!」とか「笑い!」とかを叫ぶ。これを何度も繰り返します。
 四、そのつど他の人たちは鬼の指示に従った感情を表現しなければなりません。
 伍、最後に鬼が「終わり!」と叫んで手を叩いたら終わりです。
 六、ダメ出しTIME。鬼はみんなに「ここが悪かった」だの「ここが良かった」だの遠慮なく言ってしまいましょう。
  ※「泣き!」で始めると、のっけからテンションが下がってしまう危険があります。
   また、「泣き!」に続けてそのまま「終わり!」と言ってしまうと、テンションの下がったままダメ出しをする羽目になります。

これ、すっごく難しいんですよ、そのぶん、『豆乳』と同じくらい重要な基礎練習だと言われています。
ちなみに、うちの学校は定時制と併用のため一日に1時間半~2時間ほどしか練習ができません。
だから基礎練習をちょっとやっただけでも部活は終了してしまいます。ああ、練習時間が欲しい・・・
着替えが終わったら、最後にみんなで円陣を組んで(体育会系)「おつかれさまでしたっ!」をします。
というような感じで、限りなく運動部に近い文化部としてけたたましく活動中であります。

う~ん、結構行使ったなぁ・・・

2001.1.10(水) 誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる

英語のテスト。
和訳がさっぱりわからなかったので知っている単語を拾っておもしろおかしい文章に仕上げる(計5問)

国語のテスト。
時間が40分ほど余ったので、解答用紙の裏に小説を書く。
舞台はある会社のオフィス。営業三課で働くOL、泉が主人公。登場人物は他に、泉の先輩・意地悪OL、麗子。泉の恋人・係長の中本。嫌味な上司・課長。そして営業三課の面々だ。
ストーリーは・・・秘密。

数学のテスト。
解答欄に空白が目立ったので、問題と全く関係ないのに円の性質を利用して三角形の一角の角度を求めたり、魔法陣を描いたり、シグマ計算をしてみたり、マッチでできたちり取りの中のゴミをマッチを二本だけ動かして外に出してみたりした。

生物のテスト。
国語のテストの時に書いた話の続きが書きたくて、解答もそこそこに片づけて解答用紙の裏に「メイド・イン・オフィス  第二回」と書く。ここで正式なタイトルと、連載の契約が初めて決まったのである。ストーリーとしては、麗子の意外な過去があらわになり、物語は急展開を見せる。


『戦場のメリークリスマス(メリークリスマス、ミスターロレンス)』を見ました。大島渚は同性愛者なのだろうか。『御法度』といい、ビートたけし・坂本龍一と組むと同性愛に走りがちである。って、たったの二作品で決めつけられちゃたまらないか。しかし良かった。残念なのが、ロレンスの日本語がカタコト過ぎて聞きづらかったことだ。一番驚いたのは、ラストシーンだ。まさかビートたけしの顔がどアップになって、「メリークリスマス、ミスターロレンス」という台詞で終わるとは、予想もつかなんだ。坂本龍一やビートたけしが英語を使っているのが良い。

『とぶビデオ』も借りてきて見ました。最近めちゃイケで振り返っているようなので特に何も言わぬが、結構面白かった。

(借入)
街の灯

 チャールズ・チャップリン監督。太田光・淀川長治絶賛の名作。
戦場のメリークリスマス
 大島渚監督。デビット・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内藤剛志(!)など、超豪華キャストに加え音楽も素晴らしい。
シェーン
 出川哲朗監督・内村光良主演作品『チェーン』の元ネタとなった、西部劇の超王道作品。
とぶビデオPART1
 ご存知CX『とぶくすり』のビデオ。かなりのお宝でございます。
ダウンタウンホラー大魔神怒る!
 なんとダウンタウンとウッチャンナンチャンがビデオで共演!一体どんな作品に仕上がっているのだろうか。


2001.1.9(火) PTA~光のネットワーク~

ガチンコという番組を見たよ。
すごい番組だ。どこの局だ? おおかたTBSくらいか・・・? やっぱりそうだ。
TOKIOが腐ってるよ。
国分のボケがつまんねぇよ。
国分がつまらないんじゃない。
国分のボケを書いた作家が悪い。
国分がお正月なのにサンタクロースの衣装で出てきた。
国分は面白いと思ってやっていたのか。
国分は面白くないけど仕方なくやっていたのか、どっちだ。
国分とaikoを応援している。
ボクシングのやつとか、TOKIO出さなくてもいいじゃないですか。
作り方汚いし。
一体どういう番組なんですか?
コンセプトは?
スタジオも使いませんよね?
ロケのメンバーって毎回違いますよね?
暇な人が適当にロケに行くって感じなんですかね?
どこまでが台本に書いてあるんですかね?
ぶっちゃけ、どこまでやらせなんですかね。
いや、やらせとは言わないけど、出ている人はショー感覚で出てるんでしょ。
プロレスみたいなもんだ、やらせでもないし打ち合わせもないけど、お客さんを楽しませるためにアドリブでショーをする。
こんなのとと一緒にされちゃあプロレスもたまらないか。
つまんねぇぞ、添え木。
漫才とか。
どうかと思ったね。
勝ったやつはそこそこだったけど。
NGKに立ってるよおいおい。
あれ、あのお客さんは番組で募集したって言ってたよね?
じゃあ、みんなガチンコの視聴者なわけでしょ?
だったらそりゃあ笑うわな。笑いも巻き起こるわな。
でも、普段のNGKだったら悲惨だよ。
まあ別に内容は悪くないよ、企画は面白いんじゃない?
企画はうまくできてるよ。作家さん、ギャグはダメだけどそっち系はいけるじゃない。
でも作り方が汚いから大嫌いだ。
チンコつまんねぇ

2001.1.8(月) 下等ママです。

昼三時頃、携帯電話に叩き起こされて直ぐに御飯を食べ某大手古本屋へ行った。日記終了。

『慎吾ママのおっはーは世界を救う』本当かなぁ。
救わないと思うなぁ。嘘だと思うよ。
具体的に言ってよ、具体的に。ほら、風が吹けば桶屋が儲かるみたいなのでもいいからさ、納得したい。
爆笑問題が出て漫才してたけど、どうやら台本に書いてあることを演っていたらしい。
「できない君」って「出来内君」かな、「出木内君」かな。どっちにしても、藤子っぽい。

明日は始業式です。その後は間髪入れずテストです。
人間の価値は数字では決まらんのだよ(シャア口調で)。


(購入)
青春論  亀井勝一郎

 青春とか愛情とか友情とは何か。
イエスタデイ・ワンス・モア  小林信彦
 100円コーナーに置いてあったのに200円で買わされた。ブックオフ、氏ね。
晩年  太宰治
 27歳で書いたくせに「晩年」。死んだのはあと12年くらい後。
くたばれPTA  筒井康隆
 ルパン三世とは無関係である。ショート・ショート集っす。
お父さんのバックドロップ  中島らも
 表題作他、「お父さんのカッパ落語」「お父さんのペット戦争」「お父さんのロックンロール」収録
桃尻娘  橋本治
 桃尻娘シリーズの第一作。でもって、デビュー作。
なぞの転校生  眉村卓
 何度か映画化されたはず。
ぼくは勉強ができない  山田詠美
 へぇ、そうなんだ。
コール  結城恭介
 すっかり結城恭介のトリコです。推理小説。
ヴァージンナイト・オルレアン(1~3)  結城恭介
 角川スニーカーのファンタジー小説っぽい。面白いのかしら。
東京大学物語(1~13)  江川達也
 安っ、650円。これのことをエロ本と呼ぶ奴もいるが・・・
HOT愛Q  藤原カムイ
 2冊目。間違えた。
無謀キャプテン(1)  島本和彦
 熱い。


2001.1.7(日) ガガーリン田中船長

今年は名球会の勝利でした。
名球会VS芸能界ドリームチーム。
名球会っつうのはプロ野球現役時代に投手で400勝以上、打者で2000安打以上の成績を残した球界OBの集まりで、長嶋茂雄王貞治なども入ってます。芸能界ドリームチームのほうはビートたけしが中心となってつくられた野球チーム。たけし軍団の草野球チームとは別のものです。なんとドカベン水島新司先生も加わってます。また、この試合はテレビでポップコーン正一の姿が拝める数少ない機会ですので、あまり見逃したくはないですね。

笑点には春風亭小朝。この人の落語を聞くのは今年に入って二度目です。恐らく落語会で初めて髪の毛を染めたんじゃないでしょうか? いや相変わらず面白かったです。でも、大爆笑したというわけでもないし、彼自身にもそれほど魅力を感じない。5代目立川談志師匠が「(春風亭)小朝や(桂)三枝は大衆に走った」と言っていた。なるほど、確かにそうだ。小朝の落語でプロの芸人が心底笑うかといったら、そうではないかもしれない。
大喜利は、相変わらず面白い。三遊亭円楽の司会をどうにかして欲しいもんだが、メンバーにネタにされることで存在価値を見いだせているので、差し引き良しとしとこう。立川談志三波伸介が司会していたころの笑点を見たいものである。桂歌丸さんは、やはり政治ネタに強い。これほど出演者一人一人の実力が高い番組もそうはないのではないだろうか。

ドラえもんのび太の太陽王伝説。脚本書いた奴出てこい。映画公開時から思っていたのだが、手塚治虫『三つ目がとおる』で主人公・シャラクホウスケ(シャーロック・ホウムズじゃないよ)が使う呪文をそのまんまパクっているのだ。「アブドル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク」と。本当はこのあと「我とともに来たり我とともに滅ぶべし」という言葉が入るのだが。声を大にして言いたいのは、パクるなら堂々とパクれ。なんか口の中でもごもご言って発音を濁してるし、なんとなく小声だし。責任者出てこ~い。許可は得てるのか、理事長の許可だぞ? ちなみに椎名高志『GS美神極楽大作戦!!』というサンデーのまんがでも同じ呪文をパクっていた。小笠原エミというゴーストスイーパーが呪術を使うときに踊るのだが、その時の呪文もこれだった。全くの余談である。他に元ネタでもあるのだろうか? ところで、『三つ目がとおる』にはもう一つ有名な呪文がある。「ホア・カバリ・キルマ」だ。逆から読むと・・・まあ、そういうこと。
まあストーリーとしては、頑張ってたと思う。伏線(サカディ・ラジコン・白雪姫など)の張り方・使い方もしっかりしてたし、ちょっと感動したし。オリジナルキャラの絵も、確かに全然違うんだけど、それほど原作のイメージをかけ離れたものでもなかったから良しとする。とりあえず合格かな。次回に期待がかかるね。
それにしても、放送を見ていてかなり腹が立ったことがあった。テレビ朝日に電話してやろうかと思ったが、長距離になって通話料がかさむのでやめた。一体何かというと、これまでの映画を振り返るVTRの中で、『第14作・おもちゃの世界 のび太のねじ巻き都市冒険記』という表示が出たのである。ヲイこら。待てやちょいちょい。責任者出てこい。第14作は確かにおもちゃの世界の話だが、タイトルはのび太とブリキの迷宮(ラビリンス)だ。ちなみに厳密に言えば映画15作目だけど、長編のみを数えると第14作。ねじ巻き都市(シティ)は第18作だっつうの。勘違いすんなアホ、オタンコナスのオカチメンコのコンコンチキめ。

最近何かと出てくるのが、芸人の2世コンビ、さゆみ・ひかりだ。宮川大助・花子の娘と故・横山やすしの娘が漫才コンビを組んだのだ。喋りは割と達者で、初めて見たときは「あっ、もしかしたら結構面白いのかな」と思ったのだが、とんだ思い違いだったようだ。親を引っぱり出してこないとネタがつくれないのか? 自分たちでも「親は関係なく評価して欲しい」と言っているのだが、それなら初めからその事実を隠しておけば良かったのだ。ネタはつまらないわけではない。やすしや大助・花子を使えば、いくらでもネタは沸いて出てくるのだから。喋りは下手ではないが、間が悪い。突っ込みのタイミングが悪い、ボケにキレがない、など。叩けばいくらでも埃は出るのだが、話題性は高すぎるほど高いので仕事はぽんぽん入るようだ。現役女子高生らしいのだが、先日うめだ花月の舞台に立ったという。ふざけるな、どんなに面白い芸人でも若手のうちはめったなことでは出られない大舞台に、親の七光りのみで立つとはこれいかなるものかね。TAKE2は立派に実力で登って来たではないか。自分から東八郎の息子だと言わず、ネタにも出さずして、見事芸能界で頑張っているではないか。どーゆーことやねん。面白くなってからテレビ出なさい。

『爆笑問題の死のサイズ』と、ビートたけしの処女小説集『あのひと』を今日読破した。
死のサイズは有名人の死亡記事を見て爆笑問題がコメントを寄せるというものだが、これがなかなか勉強になった。俳優・コメディアン・政治家・漫画家・作家など、様々なジャンルの様々な人たちをより深く知ることができて、これから自分の読もうとする本や、映画を選ぶことについての足がかりとなって、非常にためになった。『あのひと』は普通に楽しんだ小説だった。プロの小説家の作品に比べて、僕が吸収できるものは確かに少ないのかも知れない。だが、これはこれで、いいのだ。ビートたけしという天才に触れられることがまず嬉しいし、文学を学ぶ上で得られるものが無いかというと、全くそんなことはない。この本を読むことで文章やらなにやらの勉強にもなったはずだ。なにより作品自体、面白かったから。特に表題作の『あのひと』という作品は、意欲をかき立ててくれた。何の? 秘密。

今は、サザンオールスターズの年越しライヴを見ている。現在の曲は『PACIFIC HOTEL』だ。結構好きな曲。『勝手にシンドバッド』『C調言葉にご用心』の方が好きかも知れないが、少なくとも『TSUNAMI』よりは好きだ。『TSUNAMI』だって自分ランキングでなかなか上位に食い込んではいるのだが。とかくサザンはいい。激しいにわかファンではあるが、年齢にしては割と昔から見てきたという自負はある。兄が好きだったので、年越しライブを見るのも何度目かだ。最近はバラエティで年を越すことが多いので、リアルタイムで見ることはあまりないが・・・
『匂艶 THE NIGHT CLUB』に変わった。昔この曲を歌っていたら、父親に「その曲は、お前にはまだ毒だな」と苦笑されたことがある。軽~い想い出の入った曲だ。浅~い思い入れがある。

こんな一日を、最近はずっと過ごしている。とにかくなにか、娯楽に接していなければいけないという使命感があるのだ。どんどん吸収していって、自分は素晴らしい人間になってやると、貪欲なまでに映画に、本に、お笑いにかじりついている。このまま行けば、自分は成功できるかもしれない。でも近いことを考えれば、たぶんいい大学には行けない。本気を出せば、国立の名古屋大学くらい行ける自信はあるし、早稲田だって夢ではないと思う。浪人でもすれば入れるんじゃないかな、とは勝手に考えているけれど、とりあえずもうそんな気はない。ちょっと前、名古屋大学を本気で狙ってみようかと思ったが、今を勉強で潰すくらいならと思い、5分でやめた男である。21世紀、娯楽に生きることを決意した僕は、これからちょいっと違いますよ。

2001.1.6(土) 「カルキンはね、小さなころからお父さんからお笑いの勉強をねぇ・・・」(関西弁)

最近、「正当化」という言葉を覚えました。
今、自分にとって必要なものは何か? と考えました。
それは、一つでも多くのお笑いを見て、一本でも多くの映画を見て、一冊でも多くの本を読むことだ、と。
恋や夢を語り合う事じゃなく、ひとりぼっちになるためのスタートラインなんかじゃありません。
ましてや、勉強することなんかじゃないんです。宿題やテスト勉強なんか不必要なのです。
人はこれを「現実逃避の正当化」と呼びますが、僕はそうは思っていません。
だって、本心からそう思っているつもりですから。
だからたくさん芝居も観たいし、映画館にも足を運びたい。図書館や古本屋もいいと思う。レンタルビデオを借りまくり、家に帰れば魅力的なお笑い番組もやっている。
これらをどんどん吸収していかないと。
そいしないと、立派な大人になれません。
というわけで、今日は結城恭介の小説『美琴姫様騒動始末』を読んで、マコーレー・カルキン主演の『危険な遊び』を観ました。
美琴姫様騒動始末は筒井康隆絶賛の結城恭介デビュー作です。
すごい作品でした、18歳でこれほどの作品が書けるとは、脱帽。笑えるナンセンス。はちゃめちゃな設定と、破天荒なギャグ。今までに無い小説のスタイルでございます。いやぁ、感服感服。やはりこういう作品を読まないとね。
マコーレー・カルキンっていうのは、『ホーム・アローン』でおなじみのあの少年。
カルキンの作品を見ていると、一つのことに気が付いた。
ひょっとして、日本の子役って、演技がドヘタなんじゃないか、と。
それは恐らく、英語だから上手いのか下手なのかわからないし、表情だって、アメリカ人の顔を見慣れていないから、自然に見えるのかも知れない。それにたとえば吹き替えだったりしたら、声の面では申し分ない演技ができているはずである。カルキンの場合、矢島晶子(クレヨンしんちゃんの野原しんのすけやってる人)が頑張っているから、ということもあるが、そういったことを差し引いても、彼の演技はピカ一だった。さすが淀川長治さんがなにかというと褒めていただけはある。
この『危険な遊び』という映画は、『シックスセンス』『エクソシスト』なんかよりも、ある意味で恐い作品だ。カルキンの演技が、恐ろしくコワい。カルキン扮するヘンリーという子供が残酷なことを平気でするのだ。犬を自作のボウガンで撃ち殺し、弟を溺死させ、妹を氷の張った深い池の中に落とし、母親を崖から突き落とす。それでも、周囲には良い子として通っている。誰がなんと言おうと、ヘンリーが悪い子だという事実は信じてもらえないのだ。そして最後に、悪事がばれたヘンリーは見放され死んでしまう。こんな映画を誰が撮る気になろうか。これはカルキンあっての映画である。カルキンほどの実力者がいなければ、監督はこの作品を撮ろうとは思わなかっただろう。カルキンほど顔の可愛さと内面の恐ろしさのギャップを演じきれる役者は、恐らく存在しないのだ。
では、日本にそれほどの子役がいたか? どうだろう。名が上がるのは安達由美やえなりかずきだ。安達由美の演技は子役にしては確かに上手かった。そういえば『家なき子』でとっても悪い子(だけどホントは良い子)を演じていた。しかし彼女はカルキンになり得ただろうか・・・
やはり、外国人と自国人の演技を比較することはできないが、日本人が子役を観るに当たっては、確実に洋画の方がいい。我々は日本人の子供を知りすぎているから、邦画の子役は、色々な面で違和感や、不自然さを感じてしまうのだ。今日、『菊次郎とさき』というドラマを観て思った。たけし役の子役は、確かに演技は割と上手かったと言えるが、違和感はあったし、不自然さは残ったし、なにより、たけしではなかった。僕は少年時代のたけしを知らないが、なんとなくそれはわかった。陣内孝則の演技も、素晴らしいとは思ったが、どうしても話に聞いた菊次郎像とは重ならなかった。これは必然であり、限界だ。『植村直巳物語』だって、西田敏行の演技は素晴らしかったが、植村を知っている人が見たら、「なんだこいつは、全然植村じゃない」とか「イメージと違うぞ」とか思ったに違いない。これは、仕方のないことなのだ。
そういった意味で、自分の国の作った映画というのは、不利だ。だが一概に洋画がいい、とは言えない。洋画にだって、「吹き替えか、字幕か」という問題もあるし、吹き替えだって字幕だって問題点は多々あるのだから、何がいい、悪いとは言えない。吹き替えでは役者のイメージや、ひいては監督の意向までが損なわれる恐れがあるし、字幕ではせりふのかぶるところは表現できないし、画面をつぶしてしまうとか、画面を見る暇が無いなど、様々に問題点はあり、どっちにしたってもとの言語のニュアンスや細かい意味合いはひん曲げられてしまっているわけで、洋画にも不利な点は山積みだ。
だがしかし、これだけは言えるというのは、良い映画は、どう見たって良い、ということ。あんまり綺麗じゃないけど、これで結論ね。もっとたくさん映画観ないと結論出ませんよ。ごめんなすって。

2001.1.5(金) トパーズ

年の初めのためしとて、名古屋の都市の中心に一人繰り出す自転車で、行くはPARCOのバザールへ、小西野宮の宣伝す、グランバザール一目見や、物の一つも買わずして、ただ歩くのみ大都会。も一度自転車またがって、ふらりふらりとこぎ行けば、左に見ゆるはまんだらけ、日本漫画の秋葉原。早く帰らばと秘めつつも、ついつい寄ってしまうのは幼き頃に魅せられし漫画の世界の素晴らしさ。少年少女の好み読む、流行りの漫画にゃ目もくれず、中高年の友なりし、風刺劇画を素通りし、藤子の絶版コーナーへ引き寄せられて眺むれば、ウメ星デンカ・まんが道、ハットリ君にプロ猿と、両手いっぱい取り持ちて、向かうは奥のレジスター。五百円もの2点也、四百円もの2点也、百円ものが2点也。しめて合計数えれば消費税込み二千と百円。定価で買うより高値なり。上の階にはレコードとLDCDビデオにカセット、オーディオソフトが並べられ、眺め歩いて品定め、すると目に付くドラえもん。二十年前発売のレアなレコード400円也。これは買いだとレジスター。ほくほく顔で家路へと、走る傍ら光を放つ、自動ジュースの販売機。コインを入れてボタンを押して、いでてきたるはビックルか。真冬のさなかに飲んだれば、鼻にきいんとしみ渡る。耐え難きことの甚だしきなり、やっとのことで飲み干して、お家に帰ってコタツいり。百二十円を損したと、愚痴りながらもスイッチオン。テレビの電源ポチっとな。すると笑顔の久米宏、太田・田中を取り巻いて、素人相手に電話中。テレビ朝日の看板番組、ニュースの駅が十五年、大好評にて続くので、特番組んでお祝いに、見ている人にプレゼント。視聴者宅へ電話して、番組見てればプレゼント。なんだかこれはクリスマス、放送したぞフジテレビ。毎年恒例、八木にさんまの特番に、そう、明石家サンタとかぶってる。その後もテレ朝見ていると、おや懐かしやナイナイナ。やはりテレ朝最高だ、まだまだやれるぞナイナイナ、復活してよナイナイナ。面白いんだよナイナイナ。いいやつなんだよドラえもん。爆笑問題の笑いのツボは、もひとつ爆笑できなくて、残念無念に終わりしや。そしてそのまま寝込まんや。

(購入)
ウメ星デンカ(1・2)  藤子不二雄

爆笑。
忍者ハットリ君(2・3)  藤子不二雄
安心して読める、心があたたかくなる。
まんが道(1)  藤子不二雄
感動する。特に手塚先生に会うところ。ちなみに第二部。
プロゴルファー猿(10)  藤子不二雄
10巻だけ読んでもなぁ・・・
ドラえもん(LP)
レアな曲ばっかりでびびった。普通の人は誰も知らない、僕でも知らない曲もあり。

2001.1.4(木) ショーほど素敵な商売はない

フレッド・アステア主演のミュージカル映画『ザ・ベル・オブ・ニューヨーク』(1952米)を観ました。
一言で言うと、
That’s Entertainment!
もともとこのホームページに『Entertainment Zone』なんて名前を付けたのも、『That’s Entertainment! PART2』というジーン・ケリーが監督をし、フレッド・アステアとともに司会を務めた映画作品を観て、いたく感動したことからなんです。
もちろん、前作の『That’s Entertainment!』も素晴らしい映画で、アステアもケリーも出てくる。
1994年には『That’s Entertainment! PART3』という作品も撮られている。
これらの作品は、簡単に言うと昔のアメリカ映画の単なるダイジェスト版です。
PART2では、アステアとケリーが踊りながら映像の紹介をしていくのですが、これがまた素晴らしいんですねぇ。
その映画を観て以来、フレッド・アステアに興味を持っていたんです。
でも、彼が主演した映画を観たのは今日が初めてで、例によって「すげぇ」と思いました。
ダンスと歌。これぞ娯楽だ、と。
アステアもさることながら、相手役のなんとかっちゅう女優さんがまた素晴らしいダンスを魅せてくれました。
タップ、スケート、社交ダンス、ナンデモアリなんです。これぞ娯楽。

そしてもう一つ。
NHKのBS第2放送で、「演芸特選」という番組がやっていました。
よくわからんけど「太神楽」とかやいふ曲芸協会が演ってました。
これもすごい。簡単に説明すると海老一染之助・染太郎みたいに、傘で升を回したり、アゴに棒を乗せたり、ジャグリングしたりコマを回したりするんです。いやあ、感動したね、日本にもまだまだこういう芸が生き残っているんだ、と。

僕らも頑張らなきゃいけませんよ、こりゃ。
今更手遅れかな・・・

2001.1.3(水) AKIRA最高、明最高、クロサワ最高、クロワッサン。∴今日は「あきら」の日。

今日は『七人の侍』を見ました。
恥ずかしながら、本当に恥ずかしいんですけど、初めて見ました。
今まで黒澤明の映画はちょいちょい見てたんです。
『野良犬』とか『生きものの記録』とか『影武者』とか『用心棒』とか『椿三十郎』とか『どですかでん』なんかは見たんですけど、何故かその最高傑作と言われる『七人の侍』や『生きる』は見たことなかったんです。
で、今日初めて見ました。
いやぁ、めちゃイケは凝ってるねぇ・・・
人物はもちろん、オープニングの字幕、音楽、旗にいたるまでとことんパクってました。
野武士は恐いものだってのもわかりました。
でも、そんな感想は二の次どころかおまけみたいなもんで、一番の感想はなんといっても「すげぇ」の一言、これに尽きますね。
なんか色々入ってるっぽくて素晴らしいと思いました。
ラストも良い。ちょっと切ないというか、やるせなくさせられましたし。
かっこいいし、感動するし、恋愛有り、殺陣有り、人情有り、何でも有りのまさに日本映画の真骨頂を見ましたね。今までこれを見ていなかったなんて恥以外の何者でもない。
次は『生きる』を見よう。『乱』もいいな。チャップリンの『街の灯』や『黄金狂時代』も見なきゃ。太田光がウディ・アレンをすすめてたから、一度見てみよう。他にもいくらでもあるぞ、見たい映画。時間さえあればいくらでも見られるのに。やっぱり宿題は敵だ。撲滅。

大友克洋の『AKIRA』も見ました。
総評したなら、日本のアニメ映画でこれより勝るものは無いかもしれませんね。ストーリーや技術だけで言えばドラえもんとか大友克洋の他の作品、それにGOST IN THE SHELLなんかが入ってくるのかな。あっ、でも『もののけ姫』があるっけ。僕はそこまでいいとは思わなかったけど、淀川長治さんは褒めてたなあ、もう一度見てみようかな。ジブリはみんな人気もレベルも高いし。
すっごい原作が読みたくなりました。でも長いので時間かかるからまた次の機会にします。

NHKの『初笑い!東西寄席』も見ました。
爆笑問題が漫才やってましたけど、最近は真面目にネタを作っていないのか、どうもいまいちだった感があります。面白かったし、笑えたけど、前はもっとこう、グワっと引きつけるものがあったかな。しかも見たことあるネタが結構あったし。
チャーリーカンパニーとコント・レオナルドって同じなのかな? どっか違うのかな? どっちにしろこういう社会派コントは大好きだし、残っていくと思う。同じ社会派と呼ばれていても、爆笑問題よりも風刺性があって、どぎつくもなくわかりやすい。
夢路いとし・喜味こいしはさすがに爆笑ヒットパレードと同じネタだった。でも年末の漫才番組では違うネタやってたからちょっと感心。間はいいけど、駄洒落ばっかだっつーの。そこが好きって所もあるんだけど、一昨年くらいにやってた年金ネタがすごい面白かったのに。
ますだ・おかだが司会をしていた。やつらはネタはいいしアドリブも利くけど、空気が読めてない。というか、生意気だ。昔の爆笑問題みたいに、毒が強すぎる。その割に特に光った天才的なボケでもないから、客が引いていくのがよ~くわかった。突っ込みも頑張ってフォローしていたが、しきれていなかった。芸歴は割と長いのだが、もうちょっと修行して欲しい。それに決定的に悪いのは、顔が良すぎること。あれでは笑えない。僕みたいなやつには受けない。実力があるからいいんだけど、なんか悔しい。髪を染めているのもちょっとダメ。若者相手ならいいが、大阪の年寄り相手だと構えられてしまうと思う。その辺考えろボケ。芸人が格好気にしてどうするんだ、せっかく面白いのに。

結城恭介の処女本の短編集を読んでます、面白いです。
結城恭介って、『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』を手掛けた人で、小説家の際にはバーニィを生き返らせるという偉業を行った人で、ホームページも持ってます。今日発見しました。

やっぱり外に出掛けないとこういう日記になるんですね~(苦笑)

2001.1.2(火) AKIRA

爆笑問題の『対談の七人』という本を読んだ。
僕はこの16年間、何をしてきたのだろうか。
ろくな本もろくに読まず。
ろくな映画もろくに見ず。
ろくに勉強していたわけでもなくて。
ろくに人を笑わせたりするわけでもなし。
ろくでもない漫画ばかりを読んで。
今だって、ろくな演技をしない。ろくに台本も書かない。
こんなんじゃダメだ。
変わらなきゃ、イチロー。
カレー部に入ろう。ズ。ブルーハーツ。
僕がこんなことを思ったのは、これを読む前に見ていた村上龍の『Ryu’s Bar』という番組にも原因があるかもしれない。
村上龍や中田英寿やビートたけしや坂本龍一が、僕の精神を昂ぶらせていたのは間違いない。
なぎら健壱や立川談志や爆笑問題が僕の頭をお笑い一色にした。
淀川長治や小林信彦や橋本治や山田洋二やジョン・アーヴィングが僕の頭を捏造土器でぶん殴った。
最後に、太田光が得意のジャパニーズオーシャンスープレックスホールドを食らわせた。

話は変わって、今日はリザーヴ友の会という団体のメンバーとカラオケに行って来た。
はんてん(どてらみたいなの)を着込んだたかゆき君と、低テンションが売り物の添え木君。
きゃつらとカラオケをするのは初めてに近い。
4時間。長くもなく短くもない。3人だったら程良いだろう。
アニメソングや80年代のヒット曲を中心に歌いまくった。
その中で一人だけ、ゆずとかミスチルとか歌ってる奴がいた。
僕はもっとユニコーンとか山本正之とか歌いたいのだが、いかんせんマイナー。
楽しかったです。でも、あんまり覚えていません。
おニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』が一番よかったと思います。

2001.1.1(月) 気分はもう戦争

晴れたれば、鮮やかれ。
新世紀です。新年です。新月です、新日です。親日です。右翼です。尊皇攘夷です。米英撃滅神州不滅です。
さて、2001年1月1日、21世紀初めの日です。
というわけで、年賀状がいっぱい来ます。
いっぱいと言っても、お父さんお母さんに来る数なんかには足元にも及びません、せいぜい20枚ちょいでした。
大好きな方々から年賀状がいただけてとても幸せに思っております。
でも・・・
返事を書かなきゃいけない。
年賀状が来て初めて相手の住所を知ったりするもんですから、準備なんかしてないわけで。
でもうんまぁ、頑張って書きましたよ。
今年は巳年ということで、
『エスパー魔美』で佐倉魔美が飼っているコンポコという犬。
こやつのスタンプを自らの手で掘って、いわゆるこれはゴム版ですな。
苦労して作った割にあんまり使わなかったという・・・
まあいいや、来年も使い回そう。あるいは次の巳年に・・・
15枚くらい書いたかな。

でもまあなんと言っても、正月はテレヴィヂョンですよ!
5時間に渡って漫才・コントの垂れ流し「第34回初詣!爆笑ヒットパレード」!
古今東西のお笑い名人芸を一挙公開「新春爆笑名人99連発」!
これらの番組を見ていてですねぇ・・・
「お笑いを創りたい」という気持ちが非常に強くなりましたよ。
今の若手お笑いは、どれだけネタが面白くて人気があると言われていても、みんな下手くそだ。
実力が足りない。若手だから、なんて言い訳は通用しない。
若い頃の紳助・竜介やB&Bやツービートを見てみなさいよ。
今でも色あせることなく新鮮で笑える。何より話のテンポや間が素晴らしい。
少なくとも今の若手芸人の中から明石家さんまや島田紳助が生まれるかと言ったらNO。
いわゆる天才と呼ばれる芸人は、ダウンタウンを最後に絶滅してしまったのではないだろうか。
爆笑問題がそれに近いところまで行っていると思うが。
ウッチャンナンチャン、とんねるず、ナインティナイン、ポセイドン。
芸能界という大きな波をお笑いというサーフボードで必至になって乗り切ろうとしている。(岡村たとえ)
だが足りない。ポセイドンなんて絶対無理だ。そのうち消える。
最近僕がよく言うのが、「フジテレビにでも入社しようかなぁ」半ば本気である。恐ろしい・・・
学歴も就職も蹴ってそういう職業に就くっていうのもいいかもね。
もしもめちゃくちゃ面白いやつ見つけたら、そいつとコンビ組んじゃうかも。
自分に実力が無くても、そいつの力だけでやっていけるから。
田中裕二とか矢部浩之みたいに、良い才能を発掘して来ればそれだけで評価されるのだっ。
今では2人とも実力ついてきて、信じられないような鋭い突っ込みを見せることがあるけど。
楽~に売れるためにはそれが一番よ。

こ~ん~な、ぼ~くでぇす! よろしく、たのみます。(『はじめてのぼくデス』より)

 過去ログ  2000年12月後半  2001年1月前半  2001年1月後半  TOP